何をするにも
ことばは必要で
最も重要なもの
といっても
過言ではないかもしれない
それなのに
単純なことばでも
たったひとことでも
自分の意思を
示すことができる
『 ....
傘の隙間から覗き込んでみると
まだまだ空は真っ白で
そこだけは変わらないでいてくれるから
いつまでも届くような気分になる
辺り一面に響いた雨音を
傘の裏側で受け止めながら
跳ねる地面の ....
シルクハットの手品師は
自分の姿を消しました
種も仕掛けもなかったので
もう元には戻らないのでした
相棒の鳩は
空を飛んでいます
階段が沈んでいく。
当たり前の海の中に。
階段が沈んでいく。
沈んでいく。
俺はその階段を
歩いている。
階段は
沈んでい ....
君が生きてきた過程の中に
少しでも僕の存在が残るといい
数え切れない人に出会い、別れていく中で
忘れてしまう人もいるだろう
忘れられない人がいるだろう
そんな中で僕の名前が少 ....
どう考えても地面がめくれて覆いかぶさってきそうに思われたので
部屋にいました
バナナは勃起しません あのままです
バナナの束も勃起しません あのままです
....
僕の心は海へ流れ 魚がくわえ
あの人が住んでる岸へと流れていく
その魚を 漁師が釣って
あの人の家の近くのスーパーへ行く
大切に大切に包まれた 僕の想いは
あの人の家族が ....
わたしを忘れた光が
昇りつづけて朝になった
目を閉じても冷たい指先
さよならを言う光に触れた
さらさらと
さらさらと
雨雲が川のなかを遠去かり
水鳥を連れていってしまった ....
全ての(all)終わり(goal)に私は箱庭で
オルゴールの音慈をまく
冬の祈りの十字にHighを捧ぐ
大麻と春とに角度の素敵な音響苻
I 暗いの部屋にムスクed灰
ロープに抱擁されたく ....
まだ言葉がまったく
しゃべれなかった頃
私に与えられた
くまのぬいぐるみ
UFOキャッチャーで
とったものらしい
でもそんなこと
小さかった私には
関係なかった
その頃か ....
暑い日と寒い日が
交互にやってくる
貴方と私のように
熱い体と冷たい心
溶け合うことは
ないのだろうか
ひとつの恋やひとつの季節や
その移り変わりのたびに
ひとつのうたをうたう
あなたのうたは
あなたの心を解放してくれますか
それとも
縛り付けられたままですか
その合間 ....
恒星新薬氏が街灯上で
私の心臓を高々と差し上げて、笑う
私は寝室の窓から歌いかける
「今晩は、K氏さん?
まだまだ夜は、長くある」
恒星新薬氏は笑う そして赤edな月を
少うし妬や ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」
生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。
習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
....
ぼたぼたと
ぼたん雪が降る
ふわふわと
わた雪が降る
暖かい日が続き
このまま春になるかと思えた後に
急ぎすぎた春が
慌てて後ずさりするかのように
灰色の空から
あとからあと ....
君の人生を色にたとえたら
何色
僕は何気なく聞いた
君は
オレンジ色って笑って言ったね
君らしい答えで
君らしい笑顔だったよ
バラ色ってほど
いいことば ....
離れていても
君はいるよ
携帯電話の中に
「好き」という言葉も
「元気」という言葉も
伝わる
でも
僕は君に触れることができない
肩を抱いて「好き」と言 ....
{引用=
徐々に増悪する腹痛を主訴に患者が来る。32才の未婚女性。腹部に
硬結を触れる。画像診断の結果腹部に腫瘍が見つかる。おそらく悪性
腫瘍に違いない。悪いものかもしれないから早めに手術した ....
1.
内ポケットに入り込み
しっかりとボタンを留める
頭を膝にうずめて
もれてくる光が無いことに
安堵
2.
予感と習慣から
ふいに
ひたいに張り付いた前髪をかきわけ ....
103号棟アパートの階段を
屋上までのぼる
隠していた鍵でドアを開けると
海からの強い風が
征圧的に音をたてている
絶好の傘日和だ
家並みを見渡すと
陽射しが白く包み込んでいる
....
世界のどこかで
茶色い皮膚と黒い目の子供が
今日も泣く
たくさん泣く
日本のどこかでもきっと、
黄色い皮膚で黒い目の子供が
わんわんと大声で泣いている
どちらがどうというわけではない ....
4本の弦を見つめるあなたの写真を見つめる4人の仲間たち
僕らは脆い絆で結ばれたんだ
君は拒んでいたもののいつのまにか熱いキスをして
まだ寒い寒い冬のことだった
ホットカーペットは役に立つ
時をうしなってしまった
君は拒んでいたもののいつのまに ....
好き?
と彼女に聞かれたので
好き
と彼女に言う代わりに
100行の詩を書きました
それはそれは思いを込めて書きました
100行じっくり読んだ彼女が言いました
で ....
またあした
って
もう言えない
だけど
君の選んだ未来は
絶対に正しいから
心からお祝いします
またあした
って
もう言えない
だけど
心から、おめでとう
ことりことりと首が落ちる
シーツの上に散らばる椿の花
ことりとおちる音が聞こえるようで
耳を押さえてうずくまる
何が怖いのか何か悩みがあるのかと
たずねる男の声さえかき消されるほどに
こと ....
誰か私に少しばかりの
愛と痛みを与えてはくれまいか
ちくりと刺すような愛と痛みで
この眠った心を蘇らせて
背負いきれない宿命を
投げ捨てて森を駆けても
方角さえも掴めずに
結局どこに ....
ぼくらは
きっと
あつまっているのでは
ないのだらう
めのまえを
とおりすぎてゆく
ひかりのおびに
みとれるが
あとを
おうわけでもなく
そっと
うちがわから
やはらか ....
大人になろうと努力したわ
大人は
こんなことでいちいち怒らないんだ、とか。
こんなことでいちいち泣かないんだ、とか。
こんなことで、挫けたりしないんだ、とか思って。
でもそうする度に思い ....
「 あぁ あぁ あぁ あぁ
嗚呼 嗚呼 嗚呼 嗚呼 ・・・ 」
休日の公園
木々の上から
{ルビ烏等=からすら}ののどかな調べに
地上の鳩等も舞い踊る
噴水のほとり
餌 ....
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