あそこから出ればいい
私が
最初に見るのはそこだ
緑色の文字
EXIT
週末のデパートで
午後のロビーで
映画館で
あなたとは
いつも空の上で逢う
私 ....
指先を
もてあそぶのが好きか
聞けば そんな事は無いわ、と
君はいつも苦く笑いながら 応えましたね
最近ね、よく、虫になった夢を見るの、
虫よ、羽の生えた、音を鳴らして飛ぶ、虫。 ....
少し窓を開けた
テトリスのように積まれながら
ほこりひとつたっていない ビル
歩道には街灯がたたずみ
影に埋もれていた 夜
最初に僕の名前をつけた人のことは
よく覚えている
....
昔の彼女にもらった
シベリアンハスキーのぬいぐるみに
つい なまえをつけちゃったんだよ
そのせいで
今もそれは ぼくの実家で生きている
そんな事情は知らない
ぼくの家族に守られながら
....
September in the rain
僕の肩を叩く
さぁお行きなさい と
九月の雨は
いい匂いがする
暖かくてさ
....
生きる喜びを知っている
知っているはずだ
だって
今ここにいるのだから
でも 時々
どうしても
思い出せない ....
通勤電車でまいにち通りすぎる
田んぼの景色
あぜ道のとちゅうにちょこんとすわって
毎日欠かさずに
電車を見おくる親子の犬がいて
気になって気になって
もよりの駅で降りてみた
当てずっぽう ....
白いバラのキャンドルから
透き通って射してくる
炎の揺らめき
俺には
とても暖かいぜ
だんだん
形が崩れて
なんだか解らなくなるまで
白いバラのキャンド ....
人は出会いと別れを
繰り返す
誰にでも
悩みはある
涙の種はあちこちに転がっている
苦悩の渦のなか
知らず知らず巻き込まれている
わかってはいても
俺は ....
ゆれるボート ぼくらは離れる
ながされるまま ぼくらは 見えなくなる
ゆれる きえる ながれる ゆらぐ
つぎ会えるのは いつでしょう
手紙をながす
ゆれる きえる しずむ ....
僕は沢山の想い出を 小さな箱に押し込んで
その箱を 部屋の押入れの 一番隅に押し込んだ
暗闇の中で 唯一残った指輪を薬指にはめて
押しつぶされそうになりながら 僕は目を瞑る
真っ暗闇の ....
今日も良い天気
環状8号線から
ちょっと入ったところ
思ったよりも静かな
住宅地
不思議なデザインの
ブルーのマンション
窓からのぞく
子供の顔に
挨拶しようと
手を振 ....
私たちの関係
それは君からのたった一言の
「おはよう」
と言う言葉でした
学校が違っていつも朝すれ違って
君にあこがれていた
でも 君からの一言で
今は幸せ ....
色々と大袈裟に語られることが多いから
一つを信じるにも力が必要で
惑わされないように見ないように
うつむきながら加速していく
こんな時代を
ゆっくりと流れていくのは
夕暮れくらいなのか ....
思い立ってシュレッダーを買った
特に使い道があるというわけではない
だから
日頃の溜まった鬱憤を紙に書いていく
書いたそばから砕いていく
クロスカットだからね木っ端微塵
段々エスカレートし ....
ずっと泣いていたら
とても疲れて
座った場所から
動けなくなってしまった
世の中には
どんなにがんばっても
どうしようもないことが
あるのだと
知ったあの日
た ....
まだ子供だったドラキュラは
窓を開けたくてしかたない
紙一重の勇気
失うものたちへ
もう過ぎてしまった、と
くるくると
終わらない電車
未来はいやでも降ってくる ....
らせん階段をかけのぼり
幻影をつかむ
ジャンプしたら
地上がせまる
一転して、楽園の入り口
静寂を好む脆弱な聖者は
聖書を手に清純な青春をおくる
宙返りした中腰の天使は
....
なんか今日は疲れたなあ
雨だったし
なんか今日はやる気がないなあ
酒のんだし
じゃ
そゆことで
明日も
また会えるでしょう
たぶん
たぶん ね
スライド、スライドしていく音階に、立ち止まるための目印はない。ギター、弦の上を滑ってゆくぼくらの、とめどないものを抑制する旅。そしてタブ、タブ譜を読むためのフレット、フレット。区切りをつけて、数を数え ....
上空を旋回する鳥
海の上を跳ねる魚
空中でひらひら浮かぶ蝶
強い風に集って走る種子
飛行機雲と共に舞い上がる人々
地上に立つ私の足元に影
太陽が低く落ちたら
延々伸びて 陸を飛ぶ
....
虹という名の プールで
きみは 泳ぎ続ける
その指の先に
何を みているの
虹という名の プールは
きみを 自由に泳がせ
誰からも
ぼくからも
きみを 遠ざけてしまった
目の前に棒があったので
それにつかまりながら
ぐんぐんと高いところまでのぼっていったら
ぼくは 雲の上に立っていた
正確には
雲の中といえるかもしれない
なにしろ
上を見ても ....
月の光り射す 真空の夜に
ひっそりと咲く 月下美人といふ花の
計り知れない悲しみは
茨となりて 一日たりとも
咲いてはいられぬ
私の この大輪の
白いドレスの花びらを
どうして見ては ....
わからなくて
ふあんだらけで
こんやは
めをつぶるのです
なぜだか
わからない
ふあんが
なみだに
しはいされては
ふりはらいながら
よるの
しじまは
ふあん
な ....
しゅりんしゅりん
射光カーテンの隙間 朝陽 6:20
きゅるんきゅるん
蛇口を回す 6:32
しゃしゅしゃしゅ
歯ブラシ 6:33
こぽこぽ
お水を一杯 6:43
さわさわ
ブラシを ....
僕たちの恋は
静かに終わったね
君はどうしているだろう
人が死なない日は無くて
人が生まれない日は無くて
人が別れない日は無くて
だけど
誰とも出逢えない日は ....
震えるこの手で
睡眠薬を飲み干した
何もない
広大無辺の夢の中へと
自分自身をいざなう為に
それでも震えは収まらず
やっと私は事実に気付いた
震えているのは
この手ではなく
この ....
僕は
非常階段から夜空を見上げる
星を見つけようと思うけど
月を見つめようと思うけど
君の顔が浮かんで消えない
僕が寂しさと引き換えにしたのは
君と居た時だった
....
夕暮れの風
優しく涙をかわかし
傷を癒してくれる
紅の葉{注紅=くすのきや、アカモチの新芽}
散り始めたうすべに
まぶしい{ルビ緑=あお}
春はいつのまにか来て
いつのまにか去ってい ....
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