いつのまに
口はくちばしになり
おしりに尻尾が生えていた
尻尾はふさふさとして
くちばしは鋭くピカピカ
用事があるときは
仕方がないので
そのまま出かける
ほんとは嫌だけど
....
殴られ続けるより地面に落ちて潰れたほうがマシだろう?
使い物にならなくなった自分の頭蓋骨や肉体をスプーンでひとさじ
すくって
おいしいとかまずいとかなんとか言えばい ....
雨の日に何故鳥は空を飛ばないか
答は単純にして明快
不味いから
天気の良い日に聞いてみるといい
青空を舐める空の支配者たちに
生きる喜びに耐えかねて死ぬことを決める
その時刻の空は縦に割れて中身が飛び出した
明け方には雨が降った
乾いたものは何であれ地面に定着する
鳥の鳴き声が聞こえないの ....
ぼくらは電波に乗って。
つい揺れて悔いて後退るぼくの間違いも、変化する内側を訴えるきみの気まぐれも、あけすけで譲らない誰かの嘘も。電波に乗って、浮かんでは飛び交うそれらがもし、全て空気中にう ....
僕は昔 あの人を守れなかった
血まみれになるあの人
悪魔のような獣のようなあいつ
いつか僕を呼ぶ声が聞こえるのか?
それは「助けて」と
あの日のあの人と同じように?
バンッ!
銃 ....
恋している
いつの間にか
強がっていた
愛したのは彼の方だと
これはただの愛着だと
愛は穏やかなもの
恋は苦しいもの
愛は与えることが喜びで
恋は気づいて欲しい想い
....
1
正直、高校を卒業した時の成績はよくなかった
偏差値にして40前後
空を飛ぶ試験にうかるには絶望的な数字だった
なにしろそのころ
空を飛ぶための試験を通過するには
偏差値にして6 ....
今まで自分が生きてこられたのは
それだけ自分の周りが平和であったからで
それなりイヤなこともあったけれど
イヤなことを忘れるくらいにいいこともあって
総括するときっとラッキーな人生なんだと思う ....
きみは そっぽを向かないで
ぼくが 視線をはずすから
もうじき
わずらわしいことは 何もなくなるよ
誰かが遠ざかっていくのは
さみしいものだね
それが ぼくじゃなくても
それ ....
骨董屋の片隅
見つけた綺麗な壷
人間の性だね
とりあえず中を覗いてみる
暗いだけなのかな
何も見えない
隠れた何かがあるかもしれない
目の『すべて表示する』をチェック
....
何故戦争をするのか
あたまがわるいからだ
つまり人間が、起ってほしくないことについてばかり考えているからだ
創造しなくなった
日和見は全員銃を持つ
日本男児はアジアの幼女をレイプ ....
ぺたりと落ちた1円に愛想笑い
いつかお世話になるかもと
いやらしくお辞儀
文房具屋の駄菓子を
思い出せるだけ持って
1円 足りずに
レジ横へお菓子の山を
全部置いてきた夕方の ....
(1)
僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。
(2 ....
気付いたらさらさらだったみたいで、ねえ
浸透するメロディー単音の
ぼくは砂になっちゃったから
はなしかけないでちょうだい、ベイビィ
耳元にもってこられても困る
許容できないんだってば
....
机の上のチョコレート 一口サイズのチョコレート
袋越しの感触に確かめる
「あと、二個だ」
そんな幸せ 私の幸せ
ドッカにいる宇宙人が
硬直していることが生命だという認識があったとしても
草むらを跳ね回るねずみ色のウサギには無関係の話だ
急な角度の斜面をどれほど本気で走ったとしても
幼稚園の頃、安アパ ....
こまごまとした
かんじょうは
うすっぺらい
わたしの
うえを
ぺらり
ぺらり
つうかする
さらにこまごまとした
かんじょうは
へら
へら
したの
うえに
のこっ ....
夜
きれた煙草を買いにコンビニにいったら
店員である友人のBが
マルボロ新しいの入ったよ
とレジ打ちしながら眼の前に立つ
ぶす・でぶの大学生らしき女を ....
人の苦しみ悲しみを全て背負い
彼はそこに閉じ込められる
人は全てを彼に押し付けて
知らぬ「鬼」と生きている
あるとき一人の子現る
その子人の感情を知らず
その子人の ....
あまいものがあまいまま、
あるからくるありとちがって
ぼくはあまいきみがあまいままいなくてもそばにいるよ・
ずっとずっとそばにいるよ
ずっとずっとここにいるよ
あまいものがあまいまま、
あ ....
なみだがポロリ落ちたけど
拭う仕草をわたしは知らない。
かなしいから泣くの?
泣いてる理由も掴めない。
ただ有り余るものがなくなっただけ。
そうなっただけ。
不完全な太陽と月の空に
どうか忘れないでいて
片足のもげた天使たちよ
あなたたちの生きる大地が
血の色で染まったことを
その上に今の生活があることを
誰かの幸せを塗りつぶ ....
空に標識がないのに
飛行機がぶつからないのは不思議だ
と母がつぶやく
風のはじまりはどこなんだろうねえ
風はどこで終わるんだろうねえ
お母さん
あなたと同じように
私も
いつの ....
憧れていたスーパーカーに乗って
夜空を飛ばしていたら
きみの部屋の窓から
片足がはみだしていた
靴下も 脱げる寸前
窓に横付けして
手をひいてやったら
車にドスンと乗り込んだ
....
かたくなな心にも
差し入れる
隙き間はあって
たとえば胸元は
案外そうで
防備するための
ことばの固い服
分け入って
ぱさり、と落ちる
....
哀しい事件の起こるたび
想像せずにいられない
あの崩れ落ちる父の母の
それが
自分だったらと
私はまだ失ったことがないから
あるべきものを
まだ失ったことがないから
....
君の狐つきもすっかり板についた四月の日没さ
今日は良い天気だったんだね、ほら、宵の明星
という意味のケン、ケン、ケン、そしてJump!
君のJump!はいつもいい匂いがするね
だから僕の目 ....
俺は
謝られても
許せなかったり
かなり
勝気で戦闘的だった
もう
そういう
重たい鎧は脱ぎ捨てる
役にたたないからさ
もっと
大きな懐と
....
隣の部屋から
大きな笑い声が聞こえる
俺は
ここ1週間で本当に笑ったか
テレビもボォーっと見ていて
面白いものなんてなかった
友達にも会わなかった
俺は
....
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