その日の雨が
今でも時々僕の肩を濡らす
廃園の木下闇に
置き忘れられたブリキのバケツ
松葉を伝い落ちる雫が
想いおこさせる
もうひとつの心臓
眠れぬ夜毎
消え残る雫がほのかに光 ....
花のようにいつでも
あなたと笑いあっていた
悲しい出来事も
寂しい出来事も
あなたに会えば 全て
涙で流してしまえる
そんな風にいつも 私達は
花のようにいつも 貴女 ....
四人掛けの座席の窓際に座ったら男が
おれの左斜め向かいに座って
こっちに体を傾けたと思うと
今日は人が多いですねなんて言った。
いつも乗るわけじゃないから
....
広さ8帖の部屋の隅にある
広さ2帖のクローゼットの中に
ボクは丸まった
何も考えずに
ただ
せまっ苦しい
真っ暗闇の中で
ボクは丸まった
誰にも見つからない場所
誰も探さない場所
....
雨あがりの
見えない水に仕切られた通りを
たくさんの人
静かな人
離れることを疑わずに
歩いてゆく
ずっとひとりで吠えるとき
震えがどこまでものびてゆくとき ....
蕩児はついに帰らない
粗暴な海にうまれた いきものの
鰭のひらめきのような
ひとときを
ただ過ぎてゆくためにだけ
夏はあったと
ひとしれずつぶやく
ここちよい自虐に
おしみなく反吐を! ....
誰もが望んでいるように世界ができていれば一番いいね と演説するスピーカーの音が蒸し暑い あの男どこからやってきたんだ 半紙に墨汁で致命傷と書きなぐって見せてやらなければ分からないのか 座布団を足の下に ....
女の子とはかわいいものだ
かわいがれるうちには可愛がりたい
手に負えなくなったら
秋葉原に行くか、
ひきこもるか、
戦争をおっぱじめるか
目が笑ってない場合どうすればいいのか
東 ....
しばらくあっていない
ともだちにてがみをかいて
だしにいくとちゅう
みたこともない
かわいいはながさいていたので
てがみのうらがわに
えんぴつでうつしとった
じょうずにかけたので
....
くたくたに、くたびれて
引力に思う存分やられたかなぁ、って
拡大していたものが
点になって
引力の地のそこで
バタンキュー、 それは倒れた
月面で、
倒れた
菜の花の はたけで ね ....
消えてしまったあなたの跡は
何もかも真っ白で
置き去りを認めたくない
何かが あわてている
置いて行ったあなたは
さぞかし
気持ちいいでしょう
今夜は
....
お月様は きみだから
恋はいつも
星屑の中ね
ぼくは あの星たちのひとつには
決して なりたくはないんだ
ぼくは きみをつつんで
ぼくは きみに照らされて 輝く
....
さいきんなぁんもかんもわすれていきよるち
おかあちゃんがいいよった
なーなー、おかあちゃん
ぼくんことも
いつかはわすれてしまうん?
こーえん
ゆうやけこやけのあかとんぼ
うしろのし ....
-偽りの心・人形-
相手の想うままに
心を変え想いを変え人格を変え
そこに存在していく
そんな心を持った人形
自分の心・慾はここに在る
しっかり ....
処方薬羅刹の朝
例の液
盛る 捻る
春を知り 恩に着る 作用
てふてふ は てふろん
はがして はがゆくてのおもい
の
麦酒色 ....
さぁ 期待半分不安半分
僕は僕の道を歩いていこうか
其処が荒野でも砂漠でも知ったこっちゃない
さぁ 希望半分失望半分
僕は僕がなりたいものになろうか
其処が湖でも海でも知ったこっちゃない ....
わた し
だれとでも
こんなふうに
なる
ん
じゃ
ないです から
ネイルカラーも
つけてない指
殺されますよ
たぶんね
小さな
小さな箱 ....
あの頃は
言葉が無くても
ちゃんと伝わってた
ちゃんと感じてた
態度が
仕草が
ボクのこと
大事にしてるって
大切にしてるって
分かったのに
今では
何を考えているのか
....
夜が
朝 に
ならず
雨になり
ツツジ 切れ
濡れ 流れた 蜜
この先 ひとつの舌も
幸福になりません
雨が
晴れ に
ならず
夜になり
何かが ....
ショッピングセンターの入口で
中学生のガキたちが
寝グセのついてる塾通いの同じ年頃の
ガキの肩を強く押した。
おれは傘を差した。
隣を歩いてる女の
横顔を ....
何も知らない僕の目は
何もかも知ってるあの子のマスカラのついた睫毛の奥の瞳のその奥で
アスファルトの上の水溜りのように揺れている
ぽつぽつぽつ
何度も割れては少し間を置くとまた元に戻る ....
種のようなものを拾った
地面に埋めて水をやった
芽のようなものが出て
葉のようなものになって
つぼみのようなものがついて
花のようなものが咲いた
僕のような人がそれを見ている
何か言 ....
風が私の輪郭をなぞる
私は風によって顕れる
その刹那
私は世界だ
世界が終わるとも
声は続く
風の意志は続く
世界は風によって名付けられ
名は風に隠されている
声は名 ....
狭い檻に入れられて
ぼうっと人の足を見ている
スリッパの音がうるさく
臭い匂いで頭が痛くなる
おとといシャンプーを
してもらったので
わたしの毛はつやつや
ショーに出る訳でもないわた ....
廊下に落ちた西日の溜まりは
しろくしろくまぶしく
まぶしすぎると口に出すことは体の不足を認めることである気がして
目蓋薄め密かに調整しました
床板では、遠くからのピアノ音が ....
ねこじゃらしを持って夜空を散歩していたら
土星の奴が現われてクネ〜(´ー`)〜クネするので
おいこら輪っかんぼう叩くぞと脅してやると
土星の奴め お月様の後ろに隠れ
こそこそ輪っかを取り替えて ....
みんながちゃんと
よけて歩くような穴に
簡単に
落ちてしまう
気をつけて
歩いているはずなのに
でも
やはり
落ちてしまう
穴の中で
「ここはどこだろう」
「暖かいか」
....
水色のコーヒーを飲み込んで
あたしの中の透明は
混沌の紺色に染まりました
幾度となく手の施しようのない紺色は
何を混ぜれば元の透明に戻るのでしょう
自分で飲み込んだ水色が ....
CARでゴー
念願の免許をとったら
CARで、
中古のシルビアで
ふくらはぎの綺麗な女を 轢きまくりたい
カーで。
どの路地でも時速100km
スピードで
カーで、
赤とか青とか ....
さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。
さよなら
さよなら
ほんとの さよなら よ
ふぅん、ぼく よくわかんないや
こまったわ
....
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