決まって
微熱がでるのは
実らなかった果実を葬る準備の
涙の熱さ

下腹部の奥深く
あなたのオスは死んでいて
私のメスの両腕が
それでも離すまいと
必死に掴む時の
痛み

 ....
  

 
いつもの散歩道が行き止まりになっていた


そうなんだ

今朝 ニュースを見ちゃったんだ


別の道が 大きく口を開けていて
みんな足並みをそろえてる
とりあえず ....
商店街の中に響く歌は歌詞の抜け落ちたサイン波ばかり、
バスの中で聞くイヤホンの音漏れからはバスドラの四つ打ちだけがこぼれおちる。

テレビをつけると、ガキの言葉がテロップに載って繰り返され、
 ....
眼下に広がる海では
白波が立ち
うさぎのごとく 跳ねている

岩を打った波のしぶきが
わたしのところまでとどき
涙のごとく 頬をつたう

それが波だ、と言い張るわたしを
それは涙、だ ....
 「チャンスはいつも平等に」

 急行の止まらない駅でチャーリーはいつもつぶやく
 いくつもの携帯電話の着信音が鳴り響く遺失物届所には、
 いつまでも使われない傘と
 これからも役に立た ....
眠くては
まったく思ってもいないことを言ってしまうので

振り返って斜め上を向いてまた振り返る先の
イメージを繰りだして思いやる勝手のそのまた先を
あと悔やむのもそこそこに それとなく諦めて ....
空を眺める私の楽しみときたら
未確認飛行物体などを探すこと

それなのに
目の端にチラッ映る鳥の影とか
キラッと光る飛行機の反射光に
ドキッと 怯えてしまう

好奇心旺盛なくせに臆病な ....
こぽこぽこぼれる 透明なグラスに
わたしが点滅するというのは
こういうとき なのだろうか
あふれる濃縮還元ジュースは
せつなくて

地下鉄の降り口をまちがえた
まちがったとわかっても
 ....
 君のいう「君」が
 ボクなら 
 いいのに

 君のせつないことのはが
 呼んでいるのが
 ボクで
 あるなら

 ボクは
 この人ごみにすっくと立って
 いまより

 ず ....
桜の花びらの

ひとつひとつに

名前をつけて

しばらく会っていない

もしかしたらもう会えない人達を

眺めていたら

君を思い出せないうちに

最後の一枚が散った
 ....
君よ聞け
遠く彼方から吹いてくる風の音を
囁くようなやさしい子守唄

君よ聞け
遥か時を越えて流れ続ける
尽きることの無い母の子守唄

どんなに遠く離れても
どんなに時が隔てようとも ....
この頃は心境の変化からか、つげ義春ばかり読んでいる
萩原朔太郎に耽るのは止めた、鬱が止め処なく成るに足るから
(痰が絡んで仕方が無い)
止め処なく、

酒に浸って惰眠など貪れば、虞美人草に深 ....
100円玉で買った
にんじんスティックを手に
檻の前に立つ

シマウマは
鼻を鳴らしてこちらを見る
たてがみも立派に

シマウマさん
このにんじんをあげるから
わたしにその黒い縞を ....
もしも
好きな人ができたら


四六時中一緒に過ごして
かたときも 離れるのよそう

起きる時間もいっしょで
寝る時間もいっしょ
歯磨きも並んでしよう
トイレだけは我慢してあげても ....
その喫茶店は
電車の形をしていて
街外れにぽつんとあって

わたしと彼のお気に入りだった

彼といるとき
わたしは何も知らない
女の子でいられた
彼は
はじめての人だったから

 ....
都会の夕方は

人の波だよ

みんな無表情だ

悲しいことも

つらいこともあるはずなのに

あなたも

この人の波にいるのか

俺に

あなたの心の傷を見せて欲しい
 ....
激しい雨の中

坂道で倒れた俺は

服も手も泥だらけで

顔は擦り傷ができていた

傘を

放り投げて

俺を助け起こしてくれた

あなたは

天使でも女神でもなく
 ....
きんいろだねすべてがうつくしいね
もちろんきみもだよ
ほんとだよ
たまにしかこんなこといわないからね
ちゃんときいといてね
うそはなるべくつかないからね
たまにささいなくだらないことをかく ....
綺麗に半分になった月を見た
見上げながら彼にメールを打った

「半月が綺麗、
 まっぷたつ、って感じ」

暫くして彼から返信

『その半分ね
 食べちゃった♪
 ホットケーキの味だ ....
あっさりと
物事が
全部
片付いてくれたら
どんなにか
嬉しいことだろう

嬉しいことも
悲しいことも
一瞬のモノでいいから
面倒だと感じる前に

あっさりと
明日が
来る ....
いつか見た未来は遠のいて行くけれど

未来の僕はそんなこと知るよしもなくて

過去に犯した過ちに

嘆く今の僕を誰も知らないから

遠のいた未来に思いをはせるのはやめて

なんとな ....
やみくもに捕えられ
放り出された宇宙で
死んでいくのだね

やみくもに
放り出され
死んでいく
と言う処は
僕と同じだけれど
それから
文句を言う相手が
見つから無いこと
君は ....
夢を見て泣いた
ひさしぶりだった

わたしはダブルベッドに
ひとり横たわり
天井を眺めていた
なんのへんてつもない
マンションの天井を

せめて天井が下がってきて
押し潰してくれた ....
こんな昼間だったかもしれない
風は鋭く凍ってたけど

僕の叫びは呟きでも鋭すぎて
{ルビ他人=ひと}も物も僕をも傷つける代物でしかない
柔らかな言葉に憧れる

僕が死んだら殴ると言ったお ....
竹薮に囲まれて
さらさらと
黄緑と白
雨上がりの光
賑やかな静けさの中
下り坂を行くと
後ろから
夕方と夜のあいだのような
ゆらゆらと妖しい紫色の声が


林檎を小さな太陽だなん ....
殺風景なこの部屋で
今日も娘が泣いています
しくしくしく じれったい

この土地に春などくるものか
私に春などくるものか
気付けは年だけ過ぎていく


さびれた夕暮れ この地にひとり
ちんけな音楽 耳 ....
アスファルトを割って
小さな花は咲きました
私は花の名前を知りません

花も私の名前を知りません
花は花の名前を知りませんし
スナック「花」のママを知りません
そうして花は咲きました ....
多すぎる荷物から
ぼくに届け物があって
そこに宛名はない
マンゴーの月が、
高度をさげる

失速した被造物のあつまりが
またたくような夜に
吐き気をおぼえたりする
きみの虚像を打破す ....
しゃがれた体がとぎれそうになったら
ちょうど 一日がおわって
ちぎれ落ちそうな目を浴槽に浸したら
ちょうど まに合って


なんだか ぎりぎりなのだ
それでいて
真夜中には
 ....
墨の ように 
雨が 落ちて


朝の駅に向かうひとびとの
ぼんやり
傘までが 喪に服している
今日失うものの分まで 
悼む顔つきの 薄い朝


雨を 追いすぎて 私は
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ヒメギミ石畑由紀子904/5/1 18:23
そう言われればそうかも知れないと、僕は照れ笑いをかみ殺す'AB(なかほ...204/5/1 18:13
最後の一億総詩人化計画I.Yama...0+04/5/1 16:34
海うさぎ望月 ゆき3*04/5/1 12:44
チャーリーたにがわR704/5/1 11:54
ミッドナイトnm64*04/5/1 2:19
臆病なんですけど千月 話子1*04/5/1 0:37
点滅湾鶴11*04/4/30 23:37
君のいう「君」がuminek...3*04/4/30 22:41
名前[group]AB(なかほ...404/4/30 22:34
「 君への子守唄 」椎名004/4/30 22:32
804/4/30 22:27
縞のないシマウマ望月 ゆき2*04/4/30 21:00
もしも好きな人ができたら1*04/4/30 20:41
電車の形の喫茶店チアーヌ10*04/4/30 20:08
☆120 アナタノ…キズ貴水 水海3*04/4/30 19:52
☆119 ヤサシイ…ヒト3*04/4/30 19:51
きんいろだね千翔304/4/30 18:10
消えた半分vi3*04/4/30 17:25
104/4/30 17:16
anne1*04/4/30 17:14
宇宙犬ライカまんぼう104/4/30 15:21
天井チアーヌ304/4/30 15:14
凶器HEDWIG2*04/4/30 14:02
帰り道長谷伸太304/4/30 13:12
部屋 夕暮れかえで2*04/4/30 12:00
小さな花たもつ1404/4/30 7:49
マンゴームーン船田 仰504/4/30 2:08
ぎり ぎりA道化104/4/30 1:34
404/4/30 1:32

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