おい坊主、饅頭食うか?
おじちゃんだぁれ?
知らない人にモノもらっちゃだめだって
母ちゃんが言ってたよ
そうか、残念だなぁ
こんなにスベスベしてるのになぁ
スベスベしてるの ....
ジャムを作ろう
そう思って
準備を始めたのに
いちごに砂糖をまぶすと
目から大粒の水滴が落ち
その涙はいちごに零れて
涙に濡れたいちごが
輝いて見えた
ジャムができて
い ....
くるくる
くるくる
いいことも
悪いことも
めぐりめぐる
くるくる
くるくる
自分がしたのと
同じように
めぐりめぐって
他人から
同じように
返される
....
命を懸けて守りたいものがある
元々命まで懸ける心積もりがあったのかは
誰にも分からない
それでも少なくとも
みんなも守りたいものくらいあることは
分かってるつもりだった
使命を、少なくとも ....
愛される人
愛されない人
他人を憎み
蔑むのは
おそらく後者
愛される人
愛されない人
他人を憐れみ
同情するのは
おそらく前者
人は
平等に造られたはず
なのに
何 ....
某月吉日 某所にて
異議あり、裁判長、今の発言は原告の名誉を著しく損なう発言であると思われます。
被告人には発言の撤回を要求します。
異議を認めます、被告人は口を慎むように。
では ....
守られる約束なんて
この世にはないから
約束なんて
しないほうがいい
どうしても
約束したくなったら
はんぶん冗談で
すればいい
歯医者の予約程度の
約束を
すれば ....
にんげんとして それ以上ににんげんとして やるべきことがもっと他にあったと思う が衝動的 におびえながら も強く唇を噛んで 腐った木の実のかろうじて付いている枝を抱えて 地震の直後のようだ 焼け野原に ....
あさめがさめると
ほっとけーきがじょうずにやけそうなきぶんだったので
ともだちにでんわをすると
たまたまみんなひまで
とつぜんわたしのへやに
いいおとながななにんもあつまった
さっそく ....
あのひとは 燕だ
うたごえもつややかな 燕だ
いまのわたしの言葉は オナガのそれだ
旅立ちもなく ここで
ギィーギャッギャッギャッ と鳴いている
義意 偽や 偽や 偽 ....
君が死んだら
君を入れた棺にのって
三途の川でも上ろうと思う
お腹がすいたら
君を食べて
遺骨で作った槍で
閻魔を殺そうと思う
ああ
そんな
呆れ ....
れんげの土手を揺らして
ごうごうごう、と
やってくる
葉桜の一本道を突っ切って
ひゅうひゅうひゅう、と
やってくる
門柱に横っ面ぶつけて
カンカン、カンカン、
鳴く
耳障 ....
満天の星空の下
星の雫を輝かせながら
木々達が揺れている
それを見上げながら
私はあてもなく
街のなかを
歩いてる
ふと気づくと
空に輝いてた星達は
すっか ....
雨でもないのに
ピンクの可愛い絵柄の傘をさした少女は
「お父さんに、新しい傘買ってもらったの」
と微笑む
雨でもないのに
ピカピカの赤い長靴を履いた少女は
「お父さんに、新しい長靴買っ ....
何も食べず
何も犠牲にせず
何も汚さず
何にも汚されず
多くのものを育てる
ただ真っ白い牛乳に
僕はなりたいんだ
あぁ 水音がする
いや 雨音だろうか
そんなことはどちらでも良いのだ
この地に足が着いている
この地の空気を吸っている
この地の風を嗅いでいる
ただそれだけで
ただいま
と つぶ ....
たいがい湿っぽいバスに乗り込んで
傘の位置が共通語になったゆうぐれ
雨が
ただのラインになってそれ以上の意味をなくす
空間を取り囲む赤いランプを押すのには
タイミング、ある
スーツもストリ ....
きみの通り道に
ぼくはいつでも落っこちている
目立つように
とはいえ ひっそりと
もしもし
誰かさん 落し物ですよ
ビー玉のように光るでもなく
目覚まし時計のように鳴くで ....
黒いノートの背表紙に黒い字で黒と書く
無意味
まるで全てを手に入れたような顔をするのね、
と君は言って ひどく辛そうに笑った
一つだけ欲しいものを言ってみなさいよ、
あんたの ....
十脚目、オウギガニ科
饅頭は饅頭でも毒饅頭じゃないのか
外観も毒々しい上、
体内にはサキシトキシンという猛毒が含まれていて
そりゃあ、危険なこと確かなのですが
丁度、手頃なサイズです
ひょ ....
薄曇の中途半端な昼下がりです
どうにかなるとつぶやいたあなたと
なんとかなると空を仰いだ僕と
いかがお過しでしょう
青混じりの雲は風に流れて
それでも僕等の真上です
少しずつ足 ....
日曜日の午後六時三十分
サザエでございます、で始まる「サザエさん」
に新しいキャラクターが登場した
裏のおじいさんの家に下宿することとなった
私立大学生のスベスベマンジュウガニ
これから、ど ....
@鬱五郎はライオンの虫歯を見つけた、と言う。
大きくあくびをする顎を覗き込んで、
鬱五郎はライオンの虫歯に話しかけようとした、けれど
眠たげにゴロゴロと喉を鳴らすそいつは、
生臭いあく ....
言葉に勇気のある人は 愛をみんなに伝えれて
言葉に慈愛がある人は みんなの痛みを知ってあげれる
言葉に希望のある人は 気持ちを括る術を知る
言葉に心がある人は ぎゅっと身体を支えれ ....
翼を広げて飛びたいと
果てのない空に願う日々
だけどその正体は堕天使
愛される事の意味を知らない
哀れな子供
愛しい人に抱かれる気持ち
人から「愛される」という感覚
そんな事は分 ....
明日のことばかり考えてたら
今日のこと忘れてた
電話もごはんも催促も壁紙の張替えも
全部全部全部
食いつきのいいアマゾンの美魚
食いつきのいいメキシコの美魚
食いつきのいいアフリカの美 ....
よこあるくスベスベを、イメージの先に融解する。
涼しくさらっていく風が、撫でるのは喧騒だ。
こうしてぼくらは息をしていて、いつもいつも、いろいろな状態をことばにする。悲しい。うれしい。お腹 ....
そばだてた時間の片隅が
たゆたう雲の尾ひれのように
いつかちぎれて消えてくことを
待っているかのようだ
静かに
寄せ集めて形を整える癖は
大人になったはずの今でも
あっさりと明日 ....
まっすぐな道だったので
眠気を催すほど退屈
アクセルを目一杯踏んでみた
160km出してみたら…
…やっぱり猛烈に眠かったので
カーブに気づかずに 死んだ
つづら折りの坂道は
山 ....
美しい月の夜に
天女が舞い降りてきた
旅人は出会ってしまった
鈴の美声で唄うたい
水浴の蒼く照らされた玉肌に
欲望の火が点く
羽衣を盗むことで天女を手中にした
....
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