僕を否定しながら 肯定しないで
僕を褒めるフリして 蹴落とさないで
僕は強くなんかない。
駅ビルの屋上から飛び降りてから
地面に落下するまで
ずっと一人だった
公衆便所の個室から伸びて外まで出てる
トイレットペーパーが
雨に濡れて溶けそうだ
....
ちゅんちゅん
と
すずめが鳴くんだって
ほんとかな
でもたぶんほんとだ
わたしの1メートル先を
飛び回り
バカにしたように鳴き続けてる
あれは
すずめ?
わたしが本 ....
どろどろのホットケーキミックス
ぐちゃぐちゃにかき混ぜて
喉が痛いので
電話には一切出ない
ベランダで睡蓮の花が咲いたので
こどもたちと眺めよう
まだもう少し
もう少しだけ
....
三日月の夜に
ひんやりと矜持を研ぐ奴がいる。
これまでに何十人もの肉を削いできた
彼のただ一つのアイテムは
哀願と絶叫によって切れ味を増し
涙と血によって絶対に近づく。
彼は切り裂 ....
曲がり角に沿う壁を
鳥の影がすぎてゆく
風のない午後
一羽の午後
少ない雨が来ては去り
灰は薄く街にひろがる
置き去りの光
置き去りの火
黄緑 ....
商店街で見かけた女の子
オムツで丸いお尻を振りながら
パパに手を引かれて歩く
ただ
歩くことの夢中
自分の足が
交互に前に出てくることの不思議
パパに手を引かれていることの
無意識 ....
紫水晶のかけらを
油で揚げてみたことがあります
天ぷらが食べたかった
わけではなくて
シトリントパーズって
実は加熱処理したアメジスト
というのを試してみたくて
ホイル ....
ひこうき
ぴゅーんって
とんでって
わたしの
あたまに
おちた
あなたが
なにげなく
ほおった
ひこうき
ばくだん
じょうちょも
なにもなく
まちがいなく ....
いろいろな
しつもんが
あたまのなか
うずを
えがいていても
きょうも
わたしの
くちびるには
つるつる
すべりだいの
ことば
まちがいなく
このえがおのし ....
貴方は愛情で真っ直ぐ あたしを抱く
たぶん
あたしは情に絆されて 貴方を抱く
貴方は情愛で素直に あたしを慈しむ
たぶん
あたしは友情と題して 貴方を慈しむ
いつから天秤はバランス ....
回転式自動ドアは
通れない
怖いから
足がすくむ
こどもが死んだ
やっぱり って
思った
エスカレーターも
苦手だ
乗るときに
心がいつも
ざわざわする
エスカレー ....
いつだって
熱くなれるってのは
うらやましいこと
このうえない
放出するだけが
能じゃないことも
ちゃんとわかってる
から
やられる
きみの額に
フライパンをのせ ....
電線に止まって
人を見下ろす鴉
でさえ貴女の
髪の黒さに憧れる
夜空のように
貴女の黒髪は深く
そして遠い川のように
流れている
無邪気な子供達が
笑いながら
貴女の黒髪を ....
断崖絶壁を途坂している二人の若者は
時にはボロボロの吊り橋で命を落としかけ
時には鉄砲水に溢れる激流に呑まれかけ
数多くの絶体絶命を積み重ねながら
それでも尚、前進を止めない
愛する家族 ....
もう良いや どうなっても
まあ良いさ 君は居なくなってしまったし
飛ぶなら 今だ
未練なんて無いでしょ
さよならを云う人も居ない
空ははっきり青色だし
そう
飛ぶ ....
海沿いに走る防砂林を抜けると
右手に岬が見える
あの岬へ行こう
いつか交わした約束みたいなものだった
続いてる道は防砂林の中を
くねくねと曲がって上って下りて
右手に見えない海 ....
透明で
透き通った
ガラス玉
日にかざせば
きらり、と
希望の光を輝かせ
片目を瞑って覗き込めば
小さな自分が
逆立ちをして
自分を見ている
ガラス玉の世界は
ぴかぴ ....
あんなにくっきりと見えていた黒猫が、
あぁ、椿の木に融けてしまった。
高い空に滲んでしまった
春一番に吹かれてしまった。
さよなら
アスファルトの色が変わるのを見ながら角を曲 ....
1.
目を離せなかった
首から肩にかけての線とか
ちょっと開きかけた口が
次に発する言葉とか
突然
こっちを向いたときの
....
名前は?
いちおうクサノダイゴという記号はある。
どこから来た?
あの空のむこう。
歳は?
知らない。
仕事は?
ささくれ屋本舗
具体的には?
心 ....
太陽の赤よりも
俺とお前の流した血のほうが
赤いぜ
光り輝くこともなく
ただ痛みだけを残した
体の半分の血を
俺たちは流した
それでも
愛だけは手に入れ ....
いつまでも
俺の耳に残って離れない
哀しいピアノの旋律
昔は1番好きで
よく弾いた曲
今は1番つらくて
2度と弾けない曲
あなたの好きだった
ただ1つの ....
葉はどれも光っていた
雨粒は露になって残り
雲の向こうの空のずっと高い向こうの
姿の見えない太陽の光を集めていた
雨あがりの空気は澄んでいる
埃だとかスモッグだとか
....
ほそい みどり の
うすい あし
こそり すみ に
より あって
どなた でしょうか
で きっと ね
つと つと そうっ と
すき に いく
だけど かた ....
リップスティックの色が
だんだん赤みを帯びていくのは
下着の色が
だんだんダークになっていくのと
何か
関連があるのでしょうか
ハカセ
結婚とは
....
県立文化会館の大ホール!大ホール!大ホール!と
すっかりはしゃぎ過ぎてしまったのです
誰かサイダーを持って来てください
僕は観客席で日めくりカレンダーをめくり続けています
県立文化会館 ....
どっかの誰かが
顔も知らない相手に投付けた言葉
でぇっきれーだ
知ったかぶって得意げな顔してんだろ
どっかの誰かが
顔も知らない相手を傷付けた言葉
でぇっきれーだ
そんな事で ....
募集要項(1)
応募資格
高校生歓迎 肺活量に自信があり なるべく息の臭くない方
時間
1台につき 4人(1人6時間程度)のシフト制で働いてもらいます 基本的には24時間ずっと仕事があり ....
手をつなぐ行為は
お互いが求めるから好き
肩を抱いたり
腰を抱いたりするのは
ほら
片側からの求めた行為だから
今日も手をつないで歩こう
いつも手をつないで歩こう
ずっとね
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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