(一)
膨大な知識と情報のひとかけらを
カバンに入れる
新たな道が開けた瞬間である
(二)
ここにいない誰かへ
向けられた魂は
ここで ....
ラオウ「おまえの力はそんな程度か」
ケンシロウ「うふっ」と言いながら体が崩れる
(効果音)ちろりりーろーろー
画面には終わりと表示される。
しかし!
(リンが叫ぶ)ケーン
ケンシロウ「う ....
かわいそうに
と
思った
必死になっている
彼を見て
わたしのこと
好きなんだなって
でもわたし
たぶん
それほどじゃない
かわいそうに
でも満足してくれるの ....
言葉にならない思いを
言葉にできない思いを
必死になって綴ろうとする
必死になって伝えようとする
言葉を選びながら
一つ一つを
どう伝えるか
どう語るかを
必死に考えて
それでもきっ ....
にゃんでか知らにゃいけど
「にゃににゅにぇにょ」
が言えにゃくて、全部
「にゃににゅにぇにょ」
ににゃる
日常生活に支障はにゃいもにょにょ
こにょままでは
僕が僕でなくなってしまう
....
濃度を増した緑 の根元
アスファルトには 日陰がある
かつて人だった空間には
かつて花束だったものが 積もっている
湿度に黒ずんだ日陰 の隣
アスファルトには 日向がある ....
ずっと
風をさがして
生きてきた
たとえば
こんな
よく晴れた日には
釣り竿を担いで
山に行くのがいい
頂に着くと
{ルビ草原=くさはら}に寝ころんで
釣り糸を垂れるのがい ....
歩くことにした。
走るのは疲れたよ。
歩くことにするよ。緩やかなリズムに乗って。
それでも疲れたら道端に座ってみんなが行き交うのを
じっと眺めて休むことにするよ。
蕾がで ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが
いい加減にすれ
と言ってしまった
こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君
ふたりで涙を流して ....
いじめっ子と
いじめられっ子のあいだに入り
次の日結局かれらは生涯のともだちになって
幼稚園のころ
オレは磁石であそぶのにあきてはじっこで、
下敷きに光を反射させ、
なるほどずっとわか ....
笑顔の下の
哀しさ
笑顔に隠された
淋しさ
独りの時に泣いていた
涙の跡
全部が全部愛しくて
抱きしめたいのに
伸ばした手は
届かなくて
突きつけた眼差しは
素通りする
命をか ....
風船
つばめの急降下にも
動ずることなく
ただよう風に押されて
やがて 点
水面に映る丸い残像
滝
世の中のすべての音を盗みながら
アピールするものは
引力 ....
1,
椅子が背もたれを向こうにしている
わたしは座面にかかとを乗せて
中空を見るでもなく見ている
死んだように動かないのか
動かないように死んだのか
ともあれ動こうとしない身体を
板張り ....
朝の光り射す 窓辺にて
ベッドの中で ゆるゆると
まどろみに浸っている その人は
不意に掛けられた 声に
目を覚まそうとしている・・・
「いい天気だし、もう起きなよ」
とろり とし ....
なんとかがんばって
ごはんをつくってみたけれど
よくよくかんがえてみると
これっぽっちもたべたくなかった
つっかけをはいて
きばらしにそとへでてみても
いきたいところはどこにもなかった ....
気持ちいいことしよう
だから早くこっちにおいでよ
恥ずかしがることないよ
遠くに見える森
意外に近いよ
暑い日差しを避けて
日陰の小道へ
通ったことない?
そう、大丈夫、案内し ....
街外れの小さな本屋で
彼女と偶然再会した
本屋でよかった。
きりりとした空間では
おしゃべりにならずに
すむ
彼女が手にしている
水色の背表紙の本が何であるか
なんてことは
....
もぅ怒らないで
もぅ叩かないで
もぅ悪口言わないで
もぅ傷つけないで
もぅ・・・あたしの{ルビ精神=こころ}壊さないで
何が悪いの?嫌われたくないから抱かれた
だってこういうことすれば ....
一日を過ごすたびに
何かを覚える事を期待されているけれど
僕はそんなに沢山の事を覚える気はないし
たぶん覚えることはできない
おぼえられることは
好きなことだけ
例えばあなたの好きなタ ....
子宮の中でうずくまる。
この痛みは→罪の罰?
どうして産むことが罪なの?
原罪?→存在することを宇宙は許してくれないの?
神様はただ慰めてくれるだけ。
こつん、と
わたしの
かたに
おちた
あなたから
わたしへ
せなかで
つぶやいた
ちいさく
あつい
ことば
それは
ちんもくのなか
しずかに
じんわり
むねを ....
ばぁちゃんよりと 表に書かれたお年玉用の封筒
もうお年玉をもらう歳ではなくなったけれど
僕が帰るたびに ばぁちゃんは封筒にそう書いて渡す
そんな事をしなくても 僕はあなたたちに感謝をしているから ....
(言葉遊び無しに書くのは
貴女に贈りたいのでは無くて
示したいから)
貴女は唐突に現れて、僕に新しい知覚を与えてくれた
それはとても魅力的だった 第二の告発の声だった
そうして僕ら ....
弱気になってみるのもありだろう
強気になってみるのもありだろう
涙するのもありだろう
涙こらえるのもありだろう
はしゃぎまわるのもありだろう
部屋で物思いにふけるのもありだろう
....
つれづれと語る
過去の惨敗
酔いしれるわたしに
鞭を打つ
「今すぐ終わらせてこい」
欲しいものは
そんなものじゃない
そいつを
羨ましいとは思わない
今すぐ終わらせてこい ....
お帰りなさいと
君を迎えてあげれたら
重い夜の下 言葉もなく
小さくつぶやく君の名を
君が望むなら
いつだって 言ってあげるよ
そばにいるよ 花のように
君の笑顔が見れるなら
思い出になれば
美しく見えるなんて嘘だ
それは僕らが
過去を飾るから美しく見えるんだ
思い出を
本当の思い出を
上手に思い出すことは難しい
現在にいたる時の流れは
飴のように延びき ....
霧雨に煙る
{ルビ緑=あお}の五月
濡れた青葉は
きらめいて
滴る雫も緑色
足を大地に
手を大空に
若葉も負けじと
陽をうけて
立派な木へと
育ちゆく
緑の海は
グラデ ....
頭痛の治し方を模索する
肩甲骨の伸びた少女の
持ち上がった服の曲線が
気になって僕は、640円を財布の中から
錬金することができずに
できる限り救い出そうと試みる
頭が痛い
店 ....
月が最後の光を奏で出す・・・また今日も・・・
心の底でただただ感じる夢見の扉を だれも気がつかないように開ける
何も考えずに私はあなたの夢を見る 気付くことのない恍惚な夢
今日は何をしてくれ ....
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