飛行場だった廃墟に忍び込むと
僕は思わず
飛行機になってしまう
両手を広げ
雑草の生い茂った滑走路を
全力疾走
夜風は冷たくて気持ちがいいな
思わず顔が微笑んでしまう
いつの間にか「キ ....
うどんが大好きな
赤い色のキツネと緑色のタヌキが
おいしそうに
とんこつラーメンを食べている夢を見た
なので
翌日の昼飯は
バジル入りトマトソースのパスタである。
何ゆえに?
....
「恒常性の維持」
簡単に言えばこんな感じ
「恒常性」いつ何時でも、そうあること
一定であること
体温はだいたい、35、36℃をいったりきたり
37℃をこえると少し微熱気味
ホメオス ....
ナイフがそこにあるならば
行き先を切り開いて行きたい
高い場所があるならば
空を見上げて手をのばしたい
死ぬ勇気があるならば
過去を振りかえらず歩くための
ちからに ....
痛くて
苦しくて
重くて
頭がぐるぐるする
理由は
分かんない
何が痛いのか
何が苦しいのか
何が重いのか
じゃぁ
何で
そんな
俯いた顔で
いるのか
そんな必要
ないじ ....
愛想笑いが失敗した顔って
どんなものか分かりますか
醜くひきつって 歪で
あなたの笑顔みたいです
冗談でも 本気でも
最近 愛してるって 言わなくなった
きっと もう ずっと言えない
朝から不調だった。
午後もそんな調子だった。風呂場で髪の毛を切った。どこにでも売ってるハサミだった。排水口に髪の毛が詰まった。つまんだら、たいした重さじゃなかった。
....
高みへ 高みへ
翼をひろげる鳥の群れに
空はふちどられたままでいる
音が音をひそめながら
緑に曇る午後を見ている
離れているのに離れずに
ともに震えを待つ姿
見 ....
肩を抱かれ歩く
どこでもいいよ
着いたところが
わたしのワンダーランド
明るい空
明るい昼間
「うちでいい?」
ってわざわざ聞かないで
どこでもいいって
言ってるじゃん
さ ....
親を恥じる心。
親の体臭を厭う心。
親を見下す心、蔑む心、憐れむ心。
その心はやがて、
親の心をゆがめ、ねじ曲げ、こわばらせ、
おはようの挨拶さえ、
噛み合わず、ぎこちなく、
食卓に会話 ....
目覚めている時の、
彼女の姿は写真には写らない。
僕はこっそり、眠り姫、と呼んでいる
なぜって?
眠っている、その姿だけは写せるからだ、
盗むことが出来るからだ、
と、僕だけが知っている。 ....
まだほとんどの人が働いているお昼の3時に
いきつけのスーパーに行くと
詩や日記を書いて汗を流さず暮らしている自分が恥ずかしくて
レジの女の子に好きだと告白できずに
照れながら表情には出さず左手 ....
まがっているから
いいよね
きゅうり
でこぼこだから
あじがあるよね
とまと
そばかすだらけの
みかん
すんたらずの
だいこん
みんな
みんな
素敵にいびつ
送り火は遠い波濤にまっ先に消えた
竹飾りは猫と仔犬が昼の間
じゃれついた裏通りからの角ではためく
塗炭屋根を透いて夕凪の水平線が現れる頃
精霊流しは
漕ぎ手にまかせ不知火を渡る
町 ....
堕ちていく俺を
気に留める者はなく
そこにあるのは
孤独のみ
堕ち続けた
底に待ち受けるのは
死だろうか
ああ
誰か
俺を
受け止めてくれ
こぼれ落ちる涙は
とめど ....
傘もささず 雨の中の少年
そうっと
傘と琥珀を手渡して微笑む
ベンチで座り続ける老人
そうっと
煙草と指輪を手渡して微笑む
そんな野郎になりてぇな
少しでも誰かが笑ってくれりゃ良 ....
五月(さつき)待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする
旧暦の五月は今で言う梅雨の頃にあたる
湿り気を帯び始めた都の空気にほのかに香る柑橘系のかおり
それはかつて同じ時を過ごした人のにおいだ ....
リサイクルの許可が下りたと
役場から連絡がきました
申請してから
ずいぶん待ったあげくのリサイクルです
とても嬉しいです
数人の友だちに連絡して
今夜はお祝いです
現在の地球は本当に ....
もう1度行きたい あの海に
もう1度見たい あの青い青い空を
もう1度逢いたい 優しかった君に
もう1度戻りたい 素直な僕に
僕の長い長い手紙は届いただろうか
もし君の心が動いたら
僕の元に来てほしい
何を思い出しても
僕が悪い
僕は無愛想で
怒ってるみたいに見えただろう
怒っている ....
くさいきれの
する
みどりの
とんねる
いきている
こいたいきを
はなで
すいこみ
いきている
むしのこえを
みみで
すいこむ
わたしの
いきている、を
....
冷たくて清らかな流れの中を
何も気負わず
まっすぐに 真っ白なまま流れて
偶然だけで君に出会い
目が合って一目惚れ
一瞬で恋に燃えて
次の瞬間には ....
つぶやくように
こみあげて
ながれて は
いかない
さからいなさい と
て をにぎりしめる
つけっぱなし の
けいこうとう
うすい かげり
たたまれ ....
土曜日の朝
うすぐもりの駐車場
ねこ が
けむくじゃらの腹をだして
大の字で 寝ている
ねこすけ
尊敬の念をこめて
そう 名づけよう
まるで 王様の余裕
僕ら ....
「これ、どうかな?」
君は困ったような
でも嬉しそうな笑顔でボクに聞いてくる
今日は記念日
ボクらが出会った記念日
そんな記念日に
君はボクにプレゼントしたいって言った
ボクは君 ....
広さを言い表せない頭上の空が
歩いてるうちに狭くなる
登場する人物の頭は抜け落ちた
頭で隠していたものは
隠す必要がなかったものだ
電柱のチラシ一戸 ....
人生に必要な言葉はみんな
「カラマーゾフの兄弟」に載ってる
でもそれだけじゃ足りないんだって
村上春樹が書いてたけど
ドストエフスキーはドストエフスキーで
人生に必要な言葉はみんな
....
しりん。
しりいいいいいん。りいいん。いん。
しりん。
水が滴り落ちるこの洞窟で
俺は縮みきったおまえの顔を見ている。
瞳は薄くなった瞼に閉ざされ
口は半ば開いているが
そこから ....
水面をゆらしながら
初夏のかぜが吹きすぎる
こいびとの手をひいて
堤防をころげた
草についた水滴はあまくひかる
さかなが跳ねてぱちゃんと音をたてた
はねまわる ころがる
だきしめる ....
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