ぼくは
さびしい
っていうじょうたいがわからない
だからなにかがおこるたび
さびしいさびしい
っていって
みんなのはんのうをたしかめた
あるひとはとてもはらをたて
あるひとはまじめ ....
だんらん中に電話が鳴った
君があわてて受話器を掴む
こわばった顔が一気に緩む
娘が私立の幼稚園に
合格したとの連絡だった
待ちに待った吉報に
君が小躍りしてるから
僕も負けじとブレイ ....
鍵を見つけたよ
扉を見つけたよ
鍵穴を見つけたよ
扉を開けたよ
なんてすてきな世界!!
靴を覆い隠す
くるぶしくらいの花たちが
まるで海のように広がって
ざぶざぶと歩けば
蝶 ....
慢月と怠陽 歯跡はカァド
球形の柄が重ねてI know (2 me)
と求刑する法廷を肯定する
二葉の関係に酔う視点は
絵繰り臥す寝具の香水に惑edな羽を
付けているTailを期待して
思 ....
日の丸を背負ったつもりで行くがいい
初めてのお使いでもあるまいに
ガキの使いと言われても仕方ない
自画自賛だけが最後の足掻き
あなたが持ち帰った唯一のものは
再会を素直に喜べない人々 ....
細い月をなぞる
何も言わないで
綺麗な言葉はうそばっかり
今日は見えないあなたの影も
光があたれば宝石の輝き
影ってそういうものなのね
細い月
あなたに言葉が無くて良かった
暗 ....
きのうヤマアラシが会いに来た
ぼくはおもった
なんで暖房を開発しようとしなかったんだろう
105円の雪見だいふく半分
そんなきっかけには重すぎるはなし
きみとぼく
体温と距離
じわじ ....
25階からの眺めは
とても遠くて
東京タワーと
高速道路が
きれい
大きな鏡に
自分を映して
何度も言い聞かせる
これでいいのだと
今はこれより
方法がない
だから
....
湯船にふたり
浸かる
ほんとはあまり
気が進まなかった
汗と
湯気で
化粧がはげちゃうから
なんかすごく
恥ずかしい
でも彼は
かわいいよかわいいよって
何度も何 ....
掌の木々が育ちすぎてしまったので
部屋はまた落ち葉で満たされていく
金属疲労した喜びのような朝焼け
台所の隅にある停留所で
君は名の知らぬ街へ行くバスを待っている
その靴は曇り空の下 ....
こうしてまた僕は
振り出しに戻されたのだった
好きで選んだのではなかったけれど
そのマスに 僕は止まった
さいころは好きだった
転がっていく様が 僕に似ていたから
....
カキキ
パキ
ダ
パチチ
カキキ
キパキ
ダ
パチチチチチチチチ
チチチパチ
チチチパチ
パパキダキ チチキパ
カカチダチ パパチカ
ダダダチパキ パパパキダチ ダカパ ....
桜の木は老い
花びらは輝く力を失い
低いサーチライトに照射される
低く低く流星弾が飛び交い
黒い影はジワリと砂に滲みだす
断ち割られた石のベンチに寝転んで
覗き込む夜空の底
私た ....
その日は 嵐が近くて
アパートの窓がふるえていた
君との時間重ねるたび
君の態度も変わっていった
まるで他人のことのように
悲しい過去を語る君のふるえる肩
思わず押さえた
....
そこに訪れるたび
答えをさがす
水面から急潜行すると
彩色をほどこした
森がまぎれもなく存在している
潮流に逆らうことなく
揺れ傾いている
イソバナを縦横斜めに
宇宙遊 ....
きりとられたひだりうで
をみつけたのは
きんじょのこども
のこりのぶひん
をさがすのは
わたしたち
みぎうでは
くろのびにーる
のなかに
どうたいは
うみに
みぎあし
と
....
空襲のあとは
炭の山だった
『Cの練成』
彫刻よろしく
ヒトの型をとった
炭素を
スコップで突き崩して
トラックに積む
鼻をつく
死体の焼けた匂い
立ち込める灰 ....
ふせたてを
ひろげて
そんざいを
こちょうして
みるけれど
それはまるで
おさなごあおば
わたしの
きもちを
つたえたいの
きょうの
おでかけ
てをつなげたら
....
森園の飼育係が夢だった
森を扱う仕事だから
森の気持ちが解らなくてはダメだと
面接官は
いじわるそうに
あんなオヤジに森の気持ちが解るものか
経営にしか興味がないくせに
....
風のなか
ひらかれる本
ひらかれつづけ
とけてゆく文字
とけてゆく頁
「死にかけた鳥を
藪の根元に置いた
雨を避けられるよう
鴉を避けられるよう
湿った土の上に置い ....
ふせていたけど
穴があいたよ
ルルルル
ばら色を齧って
魚が空を泳ぐ
もう帰れない予感がする
壊れた鍵のありか
教えてもいいけど
まるく波を描いてよ
透明じゃなくていいから
....
空き地の
錆びたエイチ鋼
水色狂気に
夕日が刺さる
眼科の前
露天の油膜
長居して
心恨んだ
バス停迷走時刻表
斜塔煙突の
複雑骨折
幽霊雑居ビル
友はくびれた屋上の
....
後ろむきは高くつく
むこう側からやってきたひとがいう
広いみちを歩いている
たくさんのひとにまぎれ
ひとりのようで
たくさんのひとと
縦横無尽に歩いている
まなざしのさき
一寸の青 ....
なんだか喋りたくなくなったと
ガムリがいうので
グラスの底にしずんだ
まるい氷をみてた
ガムリのすきな話
手持ちのトランプの
模様やはしくれ
でもたぶん
話すのが面倒になってきた
そ ....
いつになればあたしの{ルビ電波=きもち}届くの?
どこに行っても圏外 圏外 圏外
泣き叫んでも虚しく繰り返す アナウンスの声
どうして圏外?圏外?
あなたの中にいるあたしも圏外ですか?
....
[1]
その森園にさえずるのは、鳥ではない。この降り続く雨が、パラホロロパラホロロとポリフォニックなリズムを刻んで増幅して、ぼくらはいつのまにか、見えない明日へ見栄を張るため消えている。水滴をのぞき ....
こぼれたかずだけ
ねがいが
かないます
こちら
ドロップファクター
びんに
ひかりのわを
とおして
ぽろり
ころん
ころん、と
ドロップに
いのりを
こめて
せ ....
札幌で生まれて育ったから
いつも東西南北を意識して歩いてんのさ〜
したっけ内地に来たら
道路がわいやくちゃでてっくり返りそうになったぁ
したっけ見当識北方領土まで飛びくさって
ドコにいる ....
殺伐とした心を
一筋の光が差し込んだ
それは
屈託のない君の笑顔
澄み切った君の声
純粋な君の優しさ
そして君の強さ
それらは
僕に安らぎを与えてくれた
純 ....
僕がこうしている間にも
みんなは難なく乗り越えてゆく
僕は車が故障したので
修理するフリをしている
もう何年も
時々車を押してみる
見飽きたこの風景とも
今日でさよならさ
とか ....
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