ラ・ヴィ・アン・ローズ  人生はバラ色

パリの空の下 古いレコード店から
軋むように 歌が流れる

日本からここに辿り着いた初老の男は

晴れた日には セーヌの流れを聞きながら
カフ ....
浜辺には
夕陽に淡く染められた
煙草が2本寝そべり

1本はまっすぐ横たわり
笑って空を仰いでいた

もう1本は砂にねじこめられた傾きで
しょげていた

あの日君が
「棄て ....
あたたかいタクシでした
ぼくはうしろのざせきで
よこになっていました

おねえちゃんはとなり
まえのざさきにはお母さんです
お父さんはいません

なぜかお母さんは
ぼくたちに話したこ ....
  

土の匂いがしてくると
どこか懐かしい気持ちになり
ああ
もうすぐ落ちてくるんだろうな
と思いつつ
風邪をひきやすかったことも忘れ
濡れようか
どうしようか
結局
しっとり ....
 俺は幸せ者だった。
 そのことで
 自分が幸せであることが
 わからなくなったくらいだ。



 暇をもてあました
 老人が
 こどもたちのために
 黄色 ....
 重機工場以外の
 色が消え去って


 着陸に失敗した
 エンジン狂いの飛行機
 片翼なくし
 突端越えて
 海を燃やす。



 右に傾いた
 男の頭 ....
俺はそうやって空を飛ぶ、毎夜。
昨日は肉を喰った。かたい肉だ、ブラボー!
だから俺は肉が好きさ、裏切らない。
肉喰えば俺はまた空飛べる、今夜も。
いつまで肉を喰える体でいられるか分からない、
 ....
一週間前、白い鳩が居たので餌で釣って伝書鳩にしてみた
四日前、綺麗な瓶があったので手紙を入れて海に流した
書いた手紙の内容は同じ
ちゃんとあて先を念じたから届くだろう
昨日は綺麗な色の風船に手 ....
僕が6分かけて君が どうして間違っているか
ていねいに 論理的に説明しても 君は

  「だってキライなんだもん」

僕は コッパミジン

君の理不尽さは いつでも的を射ている

メ ....
愚痴ってのは自分を疲れさせるんだな
今日 判っちまったよ

口にするのは久し振りだからか?
今日 判っちまったよ

くすくすくすくす…
ほぅら 影に引っ付いた幾つモノ弱音
きりきりきり ....
 6月6日6時アルファ

核拡散防止条約は国連の安全保障理事会常任理事国が自らの地位を対外的に安定させるための「社訓」であり、決して「社則」ではなかった。
インド・パキスタンはアンタッチャブ ....
夜中に おまえは

「ひとりぼっちは さみしいよ」

と鳴く


そうか

そうだよな

ずっと おいてきぼりだもの


三面楚歌の あの人が

また悩むから

も ....
手前どもの命日が近づいて参りましたので
赤の寺子文様
直線紬を虫干

お出かけする際は
この着物に 白髪のボブカットかつらをつけまして
すすきと下駄で闊歩したもので御座います
家に帰ると ....
ほんとは

あなたはいくつ
顔があるの?

それ
どこにあるの?

わたしも顔は
いくつかあるけど
ときどきずれちゃって

あなたもときどきずれるとき
あるね
なみを
こえてゆくのよ
もっと

あなたが
なにを
おもっていようとも

なみを
こえてゆくのだわ
もっと

わたしが
かんがえてる
ことなんて
きっと

に ....
     雨の日
     フロントガラスの向こう側

     スクランブル交差点 行き交う人々
     制服姿の女子高生  スーツ姿のサラリーマン
     顔の違うカップルは  肩を ....
影を落すように
身体の中で必要とは思われない部分を
ひとつひとつ落としていったら
何一つ残らなかった
落とすべき影も無く
たとえ落としていたとしても
それを見るべき瞳も無い
だがやさしい ....
あきらめたくない
一つもあきらめたくない
かかとと影を伸ばしてぜんぶ欲しい
二兎追うものは一兎も得ずというのはセコい
可能性という言葉が持つダイナミックさに欠ける
俺は千兎も万兎も追って、せ ....
どきどきして
胸の鼓動が速くなる
逃げ出したくて
心の底がむず痒くなる

それはまるで

歯医者と銭湯に
いっぺんに行っているような感覚と衝撃

変な感じ

真っ直ぐで
正直 ....
勉強しなくちゃならない
それは私が挑戦すると決めたから
でも勉強どころか新聞もテレビも見てなくて
世の中のことが何もわからなくなっていた


本当は
ゆっくり部屋を掃除したり
お料理し ....
風が
紺色に
染まるのは
たまらないから
紅色の
ガラス玉を
回し続ける
たとえば
紫陽花のころ
ぼくは
かかえきれない想いを抱いて
佇んでいる

ふりつづく
やさしい雨は
すべての景色を溶かし
なおも
ぼくの扉をたたく


願わくば 雨よ
ウテ ....
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった

長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
とろり、
とろけて
なめらかな
ゴールデンカラー

きみに
ぴったりだ
ハニー

あまさも
いろも
ゆっくり
ぼくに
おちてくる
ゴールデンカラー
ごうごうと響かせる飛行機と
大小不揃いの草むらの間
用途不明の建物が
誰かに忘れられてそこに居た

穴だらけの屋根はもう屋根じゃなく
その上でロケットみたいな煙突が出っ張っていて
いつか ....
両思いなんてものを
当人よりも先に
他人に知られてしまった
ときは 
ひどく やっかいだ

必要以上に
ぐるぐる ぐるぐる
と歩かされて
息苦しいこと
このうえない

それでな ....
星に飲み込まれていくのは 足音しかこの世に聞こえなくなるから

誰にも邪魔されない たった一人の夜道になる

ヘッドライトは僕の見せたくない部分を照らし そして流れていく

非常灯はチカチ ....
昨日、夢を見た

隣りで寝ているはずのキミは
夢の中では遠い人だった

キミを失わないように、
私は必死でキミを追いかけていた
みっともないくらいに必死で

でもその想いは届くことは ....
男は物陰で
右目だけ出して
立っていた

男は物陰から
右半身だけ出して
立っていた

男は物陰から離れ
ようやく全身を見せた


そんな事にひと月も費した


まったく ....
空中を喰うように宙を空中する
食べて抜け殻の氷の入った詩骸の群れで
多岐に渡る滝の逆流吹き上げる中空に
さめざめとした強引な偶然とぶつかる
唄が破壊しうる秩序と生活の規律の中に
いつまで居続 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
幸福な名前千月 話子3*04/5/27 17:17
ロダンの煙草服部 剛7*04/5/27 16:20
タクシ辻野克己504/5/27 15:10
「雨細工の町」[group]AB(なかほ...7*04/5/27 15:09
影で切りつけるカンチェルス...5*04/5/27 15:06
剥離204/5/27 15:04
空飛ぶ肉男(フライングミートマン)k o u ...12*04/5/27 3:21
希望実験[group]vi004/5/27 3:01
だってキライなんだもんクリ5*04/5/27 1:20
The Other Self's ShadowHEDWIG4*04/5/27 1:12
黙示録 〜罪のない者が、最初に石を投げたクリ204/5/27 0:38
子犬蒼木りん1*04/5/27 0:00
墓参灯籠[group]山内緋呂子2*04/5/26 21:50
チアーヌ804/5/26 21:01
なみ玉兎004/5/26 20:47
− 雨の日 交差点 / ティナ −ティナ004/5/26 20:33
茫然の櫃黒川排除 (...004/5/26 19:59
あきらめたくない馬野ミキ1304/5/26 14:28
I cannot be selfcontrol...Lily o...4*04/5/26 10:39
時間金魚[group]さくらいちご404/5/26 10:28
点の風景草野大悟304/5/26 9:49
立つ女に504/5/26 9:42
すべてのものへたもつ3204/5/26 8:42
ハニィ玉兎104/5/26 8:36
廃墟ロケット霜天804/5/26 2:03
ぐるぐるぐる望月 ゆき5*04/5/26 1:36
星空に足音真山 仁美104/5/26 0:51
哀しい夢と朝陽とキミとさくらいちご204/5/26 0:24
無題ミサイル・ク...1204/5/25 23:48
月下の死本木はじめ004/5/25 23:02

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