四方の壁に
お気に入りのタペストリーを
隙間なく
貼っつけて
自由と
孤独は
いつでも紙一重だ。
などと つぶやいている
地下室では
いつも
ひとりぼっちだ
薄い天 ....
ねぇ、僕たちが生きてて、何ができるの?
生きることってなに?
楽しさ、悲しさ、うれしい、悔しい。
そういうことなの??
ねぇ、この世で僕がいなくなると、何が変わるのだろう。
なにも、全 ....
僕と君は、このまま永遠にいられるの? ずっと、一緒にいたいよ。
誰も、何もいらない。
ただ君と過ごす時間がほしい。
「ごめん。」ただそういう言葉しか言えなかった。
「ありがとう」とい ....
小さな光が今消えようとしている。
風が吹くと消えてしまう。
僕は両手で風を防いだ。
....
自分について語れない
夕陽が野原の風にすくわれて波となる
オレンジ色に染まった水色の傘が
骨組みだけ愛してと
叫んでいる
こうやって立っていると
....
この頃の空は
随分と遠いみたいで
息遣いもまた遠い
高いビルの天辺からでも まだ
空に穴があいているらしい
遠くない繋がった場所で
風船に針を突立てるみたいに
シューシュー音を立てて ....
今日はまだユウウツが顔を出していない
君の会わないのならば多分このまま顔は出さないはずだ
本当は大好きかもしれないが
大好きなのだとしたら
ユウウツになんてなるはずないんだ
....
ハルシオン色の霧に霞む
深い谷が多在るタールに黒く
クレヨン-オー-クロックで沈む
刻限、下弦の再現に月が急ぐ
夜を恋人の唇が、吸う-再度
「So Lates、君、葬列はー」
言うが早く火 ....
口に押し込んで手でふさぐまま
そんなむちゃも呑み込んでみた
のどにかたく詰まったグルテン
を流し込むのはみどりのボトル
氷にたらす焼け石の水にライム
をふりかけた無敵の溶液ばかり
....
帰る場所はないくせに帰るわって私は言った
引き寄せてもらえるのを待っているのに
引き寄せられると急にイヤイヤ
ひとりでいるとふたりでいたい
ふたりでいるとひとりにもどる
ひとりでいると気 ....
君は
ここでないどこかの街で
どこか遠い高原で
誰かに
抱かれているのだろうか
僕でない誰かの下で
くしゃっと
シーツ
顔をそらせて
それはとても自然なことで
夜行列車 ....
夜に落ち
睡眠し
意識を手放すその一時
人はそれに快感を覚えるのでしょう
あなたは失明する
永遠の暗闇に
一時でも勝てる自信はありますか?
露に濡れ
涙し
男は泣いてはい ....
どさくさにまぎれて昏睡
痛く滑稽
ハニエリシダを少々
いただきまして
ねむりますの?
ねむりますの?
隣人の性交雨読
ねむれない夜が続く
朝食の重複禁止
フライパンの上の
ピラ ....
水たまりに右足つっこんだら
それはそれは土が柔らかで
地上に残った左足との距離は
またたく間に
何たらメーターのデジタル表示で
加算される
溺れたのは
水がある、数cmの ....
もう 遠くに 届いて
行ってしまいました
誰の後を追って
なだめても
すましても
輝けない かぐわしさ
ぽつ ぽつ ぽつり
とおく とおく まもなく
いっ ....
街灯はあたりをてらし
川はなにかのために流れる
夢のなかにいるような
うっとりと甘い夏のあめのなかに
かえるのくしゃみをきいて
はすの葉のうえにとびのった
傘がみずをはじく音
遠くの ....
痙攣している右手で
聞いたこともない山々や
見たこともない街並みを描く君
僕はくだらない登山家として描かれ
どんな街並みなのか見ることもなく
いつまでも登り続けている
だけど君の手が震えて ....
テレビの画面から砂嵐が零れて
目を覆うような霧の中だけで走り始める
その佃煮にならないイナゴの形と同じ今日の雨
年度末に向けて消えていく文字の顔が
白と黒だけでない文字であればいい ....
壊れたノミは 一体何本
彼の足元にうち捨てられたのだろう
その時 彼は何故
壊れたノミと共に
暗い絶壁と闘うことを
止めなかったのだろう
潰れたマメは 一体どれだけ
彼の手のひらを ....
ぞうきんは古いのを
うんと搾れば
ぽろりとイヤリングがこぼれ
枯草の下で温泉につかっている土を
にぎりしめれば
ゆでたまごが硫黄の赤ん坊を抱えてでてきた
しとしと溢れる露を
石に ....
ずぶずぶと
あしばのおとが
ぼくを
とらえて
みぎあしを
まえへ
ひだりあしを
まえへ
まえへ
まえへ・・・
ぼくは
きもちほど
そこをうごけず
たりないもの ....
できることなら
明るいトコに取り出して
この想い 見て欲しい
言葉では
綴りきれない
曖昧な色あいを
できることなら
あなたの心で
解説 ....
東 ひがし ヒガシ
日出づる彼方
まだ眠い頭で君の見てるほうを覗いてみたら
君は何を見てるんだろう?
君の目はうつろで、まるで、あさってをみているようで
眠気が忍び足で遠ざかっていくような
....
あくびしたり
ほうひしたり
おんなにちょっかいだしたり
とびあがりじさつしたり
すっかりいじけてしまったり
えへんえへんといばってみたり
おれのあくありうむには
....
世界は
もっと不思議なままでよかったのに
虹の七色
逃げ水
姿見
知ってしまった全てが
恨めしい
君よ
その背中を覆う漆黒は
僕の夜だ
初めに与えたのは君のほう ....
泣いても良いのですよ
もっと笑っても 良いのですよ
空はこんなに蒼くって
光のかけらがこぼれてて
もっとふざけて良いのですよ
楽しんでも良いのですよ
君は責められる ....
階段の 途中、
上から5段目あたりに
背筋をのばして座っていると
傘を忘れてしまったことなど
どうでもいい
と、いった気分だった
昨日洗ったスニーカーは
乾いただろうか
....
{ルビ彼=か}の栄光に{ルビ与=あずか}ったのか冬燕
その{ルビ公共心=まよい}無き{ルビ憐れみ=なきがら}を
{ルビ深々=しんしん}と銀の ....
砂漠のニコニコ
僕の肩を叩く
右手にレモンを握って
僕の瞳を覗き込んだ
砂漠のニコニコ
ポーンと高くレモンを
空に放り投げた
レモンは太陽にぶつかって
数えきれないほど ....
ぱたぱた
ぱたぱた
あめがふる
きょうもきのうも
ずっとむかしから
なんにもいわず
なんにもきかず
ひたすらあめは
ふりつづく
しずくは
あみど ....
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