逃げ水に憩う少年の亡霊

殺された理由を知っている

水中花に己をなぞらえるが

枯れた薔薇の木である自分の骨を知っている

折れた枝 千切れた花冠 あるがままに
磨れた肌 紛れた破 ....
目を覚ませば夏だろうか

道路で目玉焼きを必死に焼く 夢を見た

ヒリヒリする

多分足の擦り傷だ まだ治ってない
俺がペタリと座り込んでいる道路には人も車も全く来ない
そこだけ静 ....
夜に降る夜から幻になり
分かれゆく灯の端から現になる
光の鱗に満ちる窓
ふちどりの迷路を世界は流れる



ふたつに割れたわたしそれぞれに
天から地から
糸のような鉄が差し ....
雨の香いにかすむ苑 手燭かざして彷徨えば
皆水晶の沼の端 黒髪すすぐ鬼女を視る
玻璃の簪 からむ草 青くうかぶは藤の花
逝く春しめす五月雨の あわいにひそむ明けの月
 こんなにもまっすぐ前が見えて
 とにかく死にそうだ
 街路樹の下に落ちた影が
 決められてもいないのに
 光を失う
 道の先で
 郵便配達夫が方向転換する
 それ ....
あーあぁ…今日も夜更かしくん
あくびを抱えて仕事をこなして
いきます

あーあぁ…今日もお寝坊さん
起きなきゃいけない残りの5分が
戦いです

毎朝、毎晩
毎朝、毎晩
それ ....
吸収する水分の中に潜む
貝殻に似た美しい花
喰いちぎられる雲の無抵抗に
青色のパラソル二重螺旋
回転の底流に見捨てられたクジラに乗って
休館の図書館に潜る夢
だいだい色のオレンヂを体現しな ....
沈んでゆく亡き王女のためのパヴァ−ヌにさみしい初夏の夕ぐれ
ピアノは巨大にリビングしているけど
きみのいないみぎてもいないし
きみのいないくすりゆびもいない
どうしようもない僕はしっとりと
 ....
心って何処にあるんでしょうか?

頭の中でしょうか?

胸の奥でしょうか?

それとも…
心の中でしょうか?

ただのニューロンの繋がりなんですけど

ただの微弱な電気信号なんで ....
青い花だけの庭を作ったら
寂しいだろうか

なら、
かすみ草を添えておくことにしよう

蛇が住みつくほどに茂った庭に
猫の鳴き声

人間に
何の用だい?

それもこれも
目に ....
呼吸したり
成長したり
引き潮を待ったりしてたら
20億年
あっという間に過ぎた


海底では
あらゆる生物が
地球を
ぐるりとくるんでいる

海はまた
それをまるごと
く ....
やがて知らない街で ぼくらは旅に出たことを心底憎み 育つだろう
明かりの消えた街頭が時折点滅する 宇宙の言語だテレパシー
保全のために まったき保全のための遊歩を 遊歩するんだ
こぼした飲み物の ....
その願望をいつもかなえてあげたかった
僕だけはその願望を
かなえてあげられよね

その醜い願望を
僕だけは包み込んであげれるのに
地の底からそんな瞳でえぐらないでおくれよ

君が嫌うそ ....
西 にし ニシ
日沈む方角
終わりの場所
光を、紅さを吸い込む場所

君はほろ苦い明るさを持つ闇色に染まった頬と
闇と一体化してしまいそうな瞳で
まっすぐ何を見ているの?
ボクには ....
青い扉を開けば
ぼくたちの思い出が始まるだろう

ぼくはゴキブリを
ゴキジェットプロで倒す

君は何をする?
こんなに日が昇ってるいるのだから
1時間の誤差はみんな気づかないだろう

ぼくたちも気づかない
独り まだ梅雨も明けぬ縁側

線香花火に灯をつけて

霧のような雨を照らし出す


ここよ わたしはここにいる


ぽとり 落ちた灯の哀しさに

夕暮れが霞んでいたのを
 ....
誰もいない 静かな森の中で 
私は手紙を書き始めた
一行書くのに 三ヶ月ほどかかった
四行書き終えて 一年が過ぎた
足の先が 少し土に埋れていた

何とか四十行 書き上がった
木の椅子か ....
ことばは

見ず

寄らず

逆立ちせず


ことばは



壊す

すべて

危険がある



から

りゆう

りゅう



ように ....
みずたまり かきだせ
泥みず かきだせ
ぼく 夜の雨は好きだけど
朝の
雨がやんでしまっているときの
みずたまり
あれ
嫌い。
落ち着いた雰囲気で
何も起きない限りなにもなくて
な ....
私が真冬を歩いていると
太陽の童貞が落ちていた
私はそれを慌てて拾う
そして忘れてしまう


私が真昼を磨いていると
青空の処女が堕ちてきた
私はそれを慌てて隠す
そして再び忘れてし ....
とぼとぼ歩く田舎の道
土の道見つめて ひとり 少女が 歩いていたら
何処からか 口笛が
陽気な歌が 聞こえるのです
ふっと顔を上げたら
自転車に乗ったおじさんが 口笛を吹きながら
通り過ぎ ....
使いが来たら
病院へ行くことになってた
アル中のあなたが
最後に入院した病院へ

肝硬変
だけ
じゃ
ないみたい
だね

いろんなこと教えてくれた
年上のひと
体に心に
消 ....
六月工場は
けだるい傾斜の
丘の上

機械は今日も
フル回転


ゴットン ゴットン
パッサン シャーシャー


ちょっとスローな
六月工場

これでも全てが
パワ ....
空にはたくさんの色があった
傾いたその縁に支えられたのはいつだっけ
鉄塔が突き刺さった夕日
思い出せないほど前から続く
そんな夕暮れ


帰ろう
が口癖だった頃
いつも隣のあの人が
 ....
僕が叫んだら
みんな笑った
君も笑っていたし
僕も笑った

口を大きく開けて
風をたくさん食べた

悲しみから逃げる方法を知っているんだ
ベッドの中にビバークする
寒さに震え縮こまりながら
一点だけを見つめ泣く

寒いと
痛いんだね

どれだけ泣いても枯れない涙
いったん収まりはするものの
すぐにあふれてくる
泣きす ....
とても疲れていたので
キスをした
とても疲れていたので
キスしかできなかった
でもとても安心した
なかなか安心なんてできない
降りしきる雨の中
傘もささずにいた
止むことのない雨は降り続ける

何処までも続く闇の中
明かりも持たずに佇んでいた
明けることのない闇は
光が照ることも無く永遠に続いていく

何も ....
真っ直ぐ伸ばした左腕は神様への贈り物
どうぞお召し上がりください

月に引っ掛かった雲を
どうしたって僕は取り払えず
また酒の力を借りようと
伸ばした右腕は神様への貢物
お早めにお召 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
魔夏桜鬼弓女304/6/14 18:56
目玉焼きの夢マツモト304/6/14 16:55
鉄糸木立 悟404/6/14 15:41
五月雨幻燈桜鬼弓女104/6/14 14:51
不在カンチェルス...8*04/6/14 14:27
日々玉兎4*04/6/14 4:04
花になる本木はじめ104/6/14 2:58
形見504/6/14 2:40
谷川美嶺004/6/14 2:06
六月蒼木りん3*04/6/14 2:00
ストロマトライト望月 ゆき8*04/6/14 0:47
路地裏マウントホール黒川排除 (...204/6/14 0:41
べにをひくサヤマウアン...104/6/14 0:12
西もこもこわた...1*04/6/13 23:42
無題よだかいちぞ...5*04/6/13 23:17
7*04/6/13 23:15
初夏の記憶花田春菜004/6/13 23:08
手紙シャッターコ...304/6/13 22:45
いつものいつもの、いくつもの、ひとつの、石川和広1*04/6/13 21:41
みずたまりかなりや604/6/13 21:11
結婚 (2004.2.16)和泉 輪1504/6/13 20:02
田舎の道anne2*04/6/13 19:52
私が産まれた日の、花と花言葉チアーヌ10*04/6/13 17:46
六月工場[group]松本 涼6*04/6/13 17:10
安息霜天1104/6/13 16:53
放課後すぐる404/6/13 15:31
はるのくるふゆチアーヌ2*04/6/13 15:25
セロトニン604/6/13 14:04
ん?。。。くだらない?。。。ひで004/6/13 13:44
プレゼント喫煙変拍子104/6/13 9:33

Home 戻る 最新へ 次へ
5992 5993 5994 5995 5996 5997 5998 5999 6000 6001 6002 6003 6004 6005 6006 6007 6008 6009 6010 6011 6012 6013 6014 6015 6016 6017 6018 6019 6020 6021 6022 6023 6024 6025 6026 6027 6028 6029 6030 6031 6032 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.1sec.