梳き櫛の息の根をわたし止めて
泣く姿、の、無音部分
を拭った指、の
薄命部分、月に透かせば
血潮は青ざめるばかりで
発光もせず
黒髪、の
窒息密度で、黙ったままの ....
(Insomnia)
あのとき初めて聞いた「さよなら」という言葉
無音の爆撃のなか 僕はまだ惰眠を貪っていた
ただ胸騒ぎ
夢の続きを 夢の続きを…
グーグー
そうして断層で象ら ....
首が痛いんだ
そんなこと言えないんだけど
首が痛いんだ
こんなに吐息を感じるけど
君が気に入ってるならそれでいい
君に気に入られるならそれがいい
でも
首が痛いんだ
「 ....
お前にね
居留守を使われたことはショックだったぜ
俺がお前にあげた物も
そろいでかったストラップも
一緒にとった写真も
処分したのか
お前の心の中の俺は
そう ....
ねぇ あんた寂しい人だね
テレビもつけないで
CDも聴かないで
ただ ぼんやり
煙草をふかしながら
扇風機の音を聴いてんのか
俺と同じ
俺と同じだぜ
某月某日
耳を割るような金属音で覚める
目は閉じたまま
ヨタつく足でカーテンの前、起立
生地を掴んでそれを最高速で裂いたら
同時に目を開けたら
流れ込むはずの世界がどこにもなか ....
窓から世界が見えすぎるので
何度も何度も触れつづけては
指とガラスをたしかめていた
消えた素顔をたしかめていた
描かれた線に雨は重なり
音だけを残して見えなくなった
....
この世のなかは
言ってはイケナイ音
聞いてはイケナイ音
知ってはイケナイ音
があるんだ
耳が聞こえなくってよかぁったね
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の
海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす
貴方が
桜貝だと言った
私のではない手をとり
微笑みながら
嘘 ....
寝つけずに気がつけば
枕元に私の子供が立っていた
一度だけ会えた時あの子は手も足もバラバラの血まみれで
顔なんてもちろんわからなかったけれど
不思議とあの子だ、と感じた
嗚呼、女の子だったの ....
あと三日、
レポートの提出期限はいつかの午前0時ちょうど。
かちこちかちこち
時計は無機質に、それでも確実に一秒一秒時間を刻んでいく。
レポートのテーマは・・・・ない。
テーマの ....
正常 騎乗 座位 側位 半回転して ハイ背面!
正常 騎乗 座位 側位 半回転して Hai Hai MEN!!
平常思考は 性的趣向
煩悩108 全てエロ 頭ん中は 全てエロ
道行く彼氏 ....
はぐれた君はヒヨコの臆病
暗がりの踊り場でびしょ濡れて
いいコトとわるいコト
中間のマーブル模様に
悩んでる
悩んだ君はウサギの足取り
坂道の石ころで躓いた
....
僕の夢は
夢を見なくなる
ことだったりしたから
僕は夢を
宇宙に放り投げたり
地面深くに埋めたりした
ある日外へ出てみると
地面には夢が
もさもさ生えてきてたり
空 ....
蒼空に ピンクピンクの 花はなびら
早々に ピラリピラリと 舞ひらひら
講堂に プラリプラリと 足あしがむき
唐突に ポロリポロリと 涙そうそう
往々に 獰猛な 競争を 濃厚に
焦燥な ....
手足があったらヘビだって
歩いていたに違いない
晴れた日には日傘のひとつでも差してさ
そうだね、父さん
だからまだ
どこかで生きてて
ゆっくりと朝になっていく一日に
決まったかたちの挨拶を投げ掛けて
次第に集まってくる思考を
開きかけの目で確認する
机の上には
いつからか書きかけの手紙があって
便箋は空を薄くした色
....
フンッ
なんて
昭和初期の去り方をした彼女は
やっぱり平面でつまづいて
でも
僕が舐めてあげるべき鼻血は
もう出ない
巻き過ぎたのか
巻き足らないのか
動いてるようで
止まっているようで
速いようで
遅いようで
『はやい』漢字は二つあるのに
『おそい』漢字は一つだけ
入り口は二つな ....
微笑みに沈みながら
ゆっくりと溶けてゆく君が君が
追いかけられることにつかれて
しごとも捨てかんけいも捨て
色さえも捨てた
ほのおの残した灰のように静かに
軽く風のような涼しいが吹いてから ....
いえのかたずけがひとだんらくしたので
えんがわにすわっていると
ぽろぽろ
そらからなみだのあめがふってきて
にわじゅうをみずびたしにした
みんなおしゃべりにはあきたらしく
しぶきをあげ ....
What am I waiting for
After you said goodbye?
Is it a joke or something
That I give up before I t ....
伸ばした腕の先の
手のひらの先の
中指の先っちょが
触れるか触れないか、
のところまで
夏が。
列車を待つ顔たち
照らす陽射しの角度を
知ってか知らずか
右へ傾く
....
やがて海に至る
そこで真水を探すのだ
生きるために生きるように
迷わずに行こう
あの太陽の落ちる先に誰かがいる
その人にこれからを頼むんだ
帰らない
その先には希望がある
それ ....
下る――
ある昼と夜に、ありふれた昼と夜に、
長く古い階段を、地下の駅へと、
下る――
ひび割れた鏡の壁、踊り場の剥がれた床、
片方だけ壊れた照明、唸る空調のなかを
送風管 ....
オーストラリアでは
年老いた羊と
同じ目線で会話が楽しい
決めた
遅いパンダにする
人差し指で
撃つのは
違う?
ええ違わない
地球の端から端へ
バンジージャンプの ....
ふかしぎを
さとったふり
したって
にちじょうの
うずが
ぐるぐる
ラッキー
だろうと
アンラッキー
だろうと
であうべき
ひかりのかずも
やみのいちも
たして
わ ....
硝子のボトルから魂が注がれる
月に枯れない花があり
月に還れない君がグラスにこごる
「わすれないで」
それは誰のことばだったのか
少年達の亡霊がわたしの部屋で踊る
わたしはグラスを ....
きいちごを
てのひらのまんなかに
そのとき
ぼくは
きいちごのまんなかに
ぼくは
ちのかたまりになって
なみだをなくす
かわきをなくす
ぼくは
きいちご ....
この空をあなたも見ているのかな?
遠く離れた距離を感じながら
それでも空は続いている事だけが
唯一の僕の救いで
今日 嬉しかった事とか
昨日 悲しかった事とか
こん ....
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