白飯を眼球で鷲掴みして
箸で夢を食べる
人間は人間であるうちに
夢を食べ切らないといけない
美しい星空の下で飲んでいた死を
朽ちさせた我らの晩飯時
彼は何をぐずぐずしているのか
さっさと問題を解決したまえ
これが健常者の意見である
だが僕はぐずぐずしていたいのだ
絶賛ストライキ中だ
もう三十年にもなる
効果はバツグンよ
....
おそのとおか
をどりのまなか
花よわりことされ
えぐちですなら
ろを焚くに木かげりする
そしらぬ目の梅まわり
ふらりとひちじ
ひはらわんとしてゆたか
なかしうかしのす雨
でなかんとぜ ....
喧嘩したのは正直だったから
心に深い傷を与えあって
理解しあえることもある
綺麗事だと思う人もいるかもしれない
確かにそれで全部終わる事もある
でも今日は
理解しあえたと信じることにし ....
何が愛なのか
比べられなくても
輝かなくても
感じとれなくても
どこかにある
あなたの愛を
見たいと思っても
闇に溶けてしまう
不確かなもの
美しくしなやかな
あなたがいるだけ ....
あゝ海が拡がった
無限の大洋、無限の揺蕩い、
水の水の水の水の
波立ちうねりざわめき囁き
巨大な静かさの懐かしい生動 、
囁きざわめきうねり波立ち
広角の意識視界の移動ゆるり弛まな ....
まぼろしから来てまぼろしへ帰る 風
雨に濡れたまま本は閉じられる
けだるさを膝に乗せ猫でも撫でるよう
わたしという約束はとうに破られた
そこから多くの虫が湧き宇宙を模倣する
あなたの肌 ....
四角い窓から月が見えた時
この頃だったなと思い出す
琵琶湖の西
鯖街道を通り
原生林を間近に感じるログハウス
まだ肌が艷やかで
自分が美しいと思い込んでいた頃
....
角度に実直に
ながれる水
起伏に忠実に
うねる水
感情に従順に
あふれる水
代謝に一途に
したたる水
速さを競って
にごる水
優しさに慣れて
とどこおる水
正しさを嫌っ ....
私は、私の世界の創造主として、何を描きたいのか
〈幼子の笑顔、成長、遥かなる未来〉
破滅、破壊、そして崩壊
この歪んだ、不条理、無秩序の世界に、規律・規範をもたらそう
全てを否 ....
「さっきのラジオニュースどう思う?」
「備蓄米放出のことだよな
俺たちが食べているエサが
五年の保管期間を過ぎた米だったとは
知らなかった
人はどこまで鬼畜なんだ!」
「おい鬼畜っ ....
微睡のなか
みた真実は果たして真実か
吹き消された橙色の尾っぽのように後は一筋の煙と化し
目の前で展開された走馬燈は煌びやかな夢
緞帳をめくり舞台裏覗けばそこはコンクリートの壁肌
冷たい灰色 ....
後ろへ伸びたまま繋がらない影
毎夜空を見上げ星を数えながら
失いし日々を懐かしむ
曇りガラスの向こう
目を凝らしながら睨みつけ
意味のない詩を唱え続ける
時の権力者はいつも横暴で気まぐれ
どんなルールも色んな言い訳をしてぐちゃぐちゃに壊してしまう
周りを自分の思い通りにさせるためにあらゆる言葉で惑わし
今あるルールがあたかも悪法であるかのように思 ....
どうしてそんなに速く走れるの
私には出せないその加速度に
憧れて うらやんで 熱狂し 嫉妬して
歩き出す 涙を流していても
どうしてそんなに深く{ルビ理解=わか}るの
....
詩って、創られたときに既に
生きてるって素晴らしい
という信仰の上に立って
その苦しみから出発するのですね。
詩は、信じるもの
素人だろうが玄人だろうが、
ぜひ本物を ....
生きものを真似して
生きている
桃をかじり香り立つ
動物を形作る私の爪先が
伸びて減って伸びて減って
増減で年月を知るくらい
何もない日が多い
野菜を買って肉を買って米を買って
食 ....
こんなふうに、結局のところわたしたち似たもの同士だし。こんなふうに、流れ、うずまき、ぶつかりながらまじりあい、あわだつ分子のひとつひとつだし。
ペイズリー柄の緑色の安いバンダナを買いたかっただけ ....
蛾蛾蛾、
長い長い年月の、
土とホコリの溜まった、
そのアルミニウムの窓枠に無数に繁殖するに至った、
その、ちいさなちいさな三角形の飛翔体、
蛾、
蛾蛾、
蛾蛾蛾、
蛾蛾蛾蛾蛾蛾、蛾蛾 ....
告白します
ためらいの中で生まれる心の描写
ペンを握りしめてから
どれ程の時間が経過したんだ
心の描写を文字にできない
電気を消して窓を開いてみる
....
あなたの温もりが
唯一の救いのように
思われる
孤独な夜には
ただ静かに
あなたを胸に抱いて眠りたい
その微かな寝息を聴きながら
洗い髪の香りに包まれて
何も考えずに
じっと横に ....
ああ
ダイバーシテイだ
エネルギーと質量は等価らしい
おもいついたまま
韓国の大統領選
野党の人が勝ったみたいだ
大統領の人
みんな眼鏡をかけてるし
みんな似てる
またそのうち逮捕されて
失脚するんだろう
それでも大統領になりたいんだな
....
今日も、毒をあおって死んでいく
馬鹿者が愚か者が、己の本当の自分、識らず
まんまのまんまでいつしか瞑目眼前に光り輝く
黄金色の一筋また一筋、光帯の谷間から射し込み
一気に伸び拡がる 次第に赤々 ....
挨拶しても
返事はない
吹き出しに
見えている
心の声だけ
饒舌なんだ
好き嫌いで
仕事が滞る
そんな感情
無駄な時間
仕事効率化
できないよ
怒る気にも
なれないよ ....
牢獄の幻が脳の片隅で鎖の音を鳴らし続ける長い退屈の午後、僅かな転寝の後で世界は入れ替わっているのかもしれなかった、でもだからって別に俺自身は同じものだし、特別することは変わらなかった、俺はいつだっ ....
僕の心を
ジュースにしたら
きっと
とても酸っぱくて
ドロドロで
不味いのだろう
三ツ矢サイダーのように
なりたいと
言っていたら
世の中には
僕に砂糖や炭酸を
入れてくれる ....
指を鳴らして
僕の
病気が
網ザルで
こす
ように
体と
心から
出ていったら
いいのに
指を鳴らして
君の
過小評価された
悩みが
風船
のように
飛んでいって
....
息を吸う
息を吐く
息を吸って
息を吐いて
吸って、吐いて
息を繰り返す
生きる事は
息ること
日常に、
薄闇の影。
俺等なんて、
モルモットだ。
何時だって、そう。
はみ出し者同士、
君と抱き合う、至福。
薬は忘れず、飲み込む。
それは日々の、ルーチン。
一拍置いて、
....
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