ごらん

荊の冠をつけて
干潟を歩いてゆくのが
風だ

鋼板の前に
累々と乾涸びているのは
おれたちだ

ほら
海が苦笑している
権力の
縮図
最初、光は
薄ボンヤリとした色を
ポーンとよこす

ひと昔前の卒業式は、こんな花束であふれかえってた。
いつの間にか起きてきたキミがヒドイ寝癖で言った
かすみ草に右往左往して過ごした苦い青 ....
ふうわり 心地よい うたは
ふと めをつむり 眠くなり

つらぬくような つらい詩は
ぼろぼろ 泣けて 目が霞む

胸のあたり に くすくすと
笑える詩 には 逆らえない

 ....
もう何年も前のこと
ある夜のブラウン管の中
孤高のステージで
赤毛を振り乱して歌う{注ジャニス=アメリカの歌手}

夭折した彼女の生涯を
ナレーターが語り終えると
闇の画面に
白い文字 ....
あふれ出して 止まらない 言葉たちが
気管を破裂させて またOUT
鳴り続けて 止まらない 旋律たちが
流れ 流れて また出会う
それなのに 君の前で 使おうとすれば
奴らは姿を消す 何故だ ....
1   「君のシナプス 結合を 間違えてるゾ!」と {ルビ楔=くさび}打つ 智慧は掻き消す 愚行回路



2   お互いの 意識に直接 触れ合わず それなりに それなりにただ {ルビ目眩=め ....
ガムを噛みながら
赤いドアから君が入って来た


ガムを膨らませて
青いドアから僕は出ていく


この風船の中に
きっといくつも
理由はあるんだろうけれど


どの道僕らは
 ....
雲のなかで
ねむるように
ちいさな海が死んだ朝
なきがらを
おおきな海に返しに行った。

あなたは
雲の棺をかすみ草でかざり
たいせつに両手にくるんで。

ぼくは
すこしばかり慎 ....
ぼくのいえの
おとなりさんは
おれんじの
かべで
ほそながくて
みどりの
かみのけをした
かぞくが
すんでいる
あらしのひ
かんばんが
あたまに
ごつんって
あたって ....
 夕日からしたたる
 オレンジ色の果汁を
 黒いボンネットではじいて
 ハイウェイ

 海はぎらぎら
 一日のおわりに感動してうるんでるね
 世界が古びた写真みたいに染まる
 グラ ....
夜道
眠りかけた草木の
濃密な薫りの中

歩く私の瞼は
少し重たい


やがてひとつ
ふたつと
意識の枝は
折れていき

私は一本の
幹となる



望む以外の答え ....
季節が夏に変わり
緑色に いつもどおり敏感になって
見たことのない虫をじっと眺めては 目をそらす日々

テレビの中でばかり素晴らしい人が紹介され
生活に影響を与え続けるようなものとは なかな ....
不意に
あたし窓と
繋がってしまう

鉛筆で
描かれた
教室の

田の字のあたし

とても
赤い空が
あたしの中
震えてて

どんな
ちいさな欲望も
残さず
きれ ....
なつがくる なつがはじまる

あどけなくあおいそらに くっきりとくもがうかんで

あおいそら ほんとうにあおいあおいそら

なにもかもが いちばんちからいっぱいになって

ひかりが な ....
何だかよくわからない
何がわからないのか、わからない
わかりたいのか、わからない

わかってる?ってわからない
わかってる!ってわからない

僕がわからないのか
君がわからないのか
 ....
いっそのこと
永遠に目覚めることのない眠りにつけたらどれだけ楽だろう
記憶喪失になってすべて忘れられたらどれだけ楽だろう

傷つくぐらいなら、あたしはあたしを我慢するよ
必要以上にしゃべらな ....
痛いのはきみだけじゃない
ナイフが肉を抉りながら言う
ぼくの死は無駄じゃないよね
血が空気に触れて固まりながら言う
ああこれでもう誰にも着てもらえない
シャツが真っ赤に染まりながら言う
 ....
この庭を今
黒猫が横切りました
急ぎ足です
影だったのかもしれません

向日葵は私を追い越して
手探りで空へ
夕暮れの角度を真似して
ちょっと斜めに傾いてみると
向日葵と空が
一緒 ....
僕は、ずっと仮面をつけて生きてきた。
仮面は1つだけではない。
何個も何百個もある。数えきれないほどの仮面。
時には人に優しく。時には、人に嫌われる。
そんな仮面を、すべて自分の都合のいいほう ....
なんの思い出にもならないパンをかじる
作った人も売った人もおぼえていないパン
レシートもなければ味もない
名前はなんだっけ

そもそもほんとうにパンだっけ

おなかのこどもはもうあいたよ ....
悲しみの扇風機に顔を近づけて
あー、と泣けば
雨が降る
扇風機は
どこにも行かない
たまに、本物の宇宙人がやってくる
光と影が混ざり合うことは
ない

俺の中にも
光と影があるはず

青い空に 両手を広げて
笑う
そんな光があることは
知ってるぜ

心の中に
光が満ち溢れる
部屋があることも ....
俺の眠れない夜も もう終わる
泣きたい気分だぜ でも泣かないぜ

I don't cry I don't cry

誰にだって 眠れない夜はある
誰にだって 辛く切ない夜はある

S ....
  
   古ぼけたジャムのように
   君の記憶が
   水になる

   そちらは
   どうですか

   晴れていますか
   
   
ものおとをたてる足の裏は悲しい

きしむ古い木の床と
すこしずつ減りつつある体重の

狭間で
夜の空気は家人に眠りを運び
すりっぱを履くの 忘れた

冷たい

ひとり暗い廊下歩く ....
マモルの呼吸は光る
 
 
学校のうさぎが死んだ日
マモルは自分の呼吸が時々
光の礫(つぶて)になるのを知った
 
 
マモルは決して泣かない子だった
 
 
おかあ ....
カエルノウタニ
タクトヲフレバ
カンテラユレル
ナイーブナヨル
ひつじが鳴いていた
ひまわりが咲いていた
人がいた 好きだった
目を閉じる
陽だまりのなか
明日なら
死んでも良かった
    

     




           


     立葵が咲き出すと
     もう夏休みがみえてくる
     風が透明になって
     夏の陽射しがぼ ....
宵解けて飴の様に
色濃くして
濡れるよう
深く沈みて
包まれて
匂いが立ち込み
咽返る

雨上がりの木材が
その内包する
水分を
細胞から排出し
それによる
収縮作用と
材 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
21世紀の首草野大悟2*04/7/4 10:30
ニューデイyozo104/7/4 8:17
うた砂木11*04/7/4 8:04
白い文字服部 剛12*04/7/4 3:59
Rock for my angel或本仲一朗004/7/4 2:30
葡萄月のメモワール[group]呉汁±004/7/4 2:16
ガム松本 涼3*04/7/4 0:54
さよなら、海草野大悟1*04/7/4 0:54
ぼく の いえ の ごきんじょさま へ玉兎3*04/7/4 0:54
オルカマッドビース...204/7/4 0:42
夜道松本 涼4*04/7/4 0:00
人間観察[group]小太郎104/7/3 23:58
春の火[group]青色銀河団704/7/3 23:52
こむ2*04/7/3 23:35
わからない谷川美嶺1*04/7/3 23:10
_吉村004/7/3 22:55
言い分アンテ3*04/7/3 22:39
この庭霜天1104/7/3 20:07
仮面をはずして天使004/7/3 18:39
パンにならないか辻野克己604/7/3 17:50
扇風機504/7/3 17:44
☆150 Open The Door 貴水 水海4*04/7/3 17:32
☆149 Comeon Everrybody2*04/7/3 17:31
ママレード・タイムスuminek...7*04/7/3 14:44
静寂に石川和広3*04/7/3 13:29
星降る夜セキラボ!5*04/7/3 13:10
カタカナ松本 涼4*04/7/3 11:07
ひねもすたもつ30*04/7/3 8:31
立葵天野茂典504/7/3 6:31
あまいろねなぎ204/7/3 4:31

Home 戻る 最新へ 次へ
5976 5977 5978 5979 5980 5981 5982 5983 5984 5985 5986 5987 5988 5989 5990 5991 5992 5993 5994 5995 5996 5997 5998 5999 6000 6001 6002 6003 6004 6005 6006 6007 6008 6009 6010 6011 6012 6013 6014 6015 6016 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.82sec.