だれもいない台所でぼくは
  ひとりおこわの田吾作弁当を
  食べた SOGO地下食料品売り場で
  買ってきてもらったものだ うまくも
  まずくもなかった 見栄えはいいが
 ....
今日も優しい君は
傷ついて家に帰る
だから僕は決めたんだ
君を悪人にしてあげる
人を見ても信じないように
人を傷つけても平気でいるように
人の幸せなど考えないように

今日も君は
誰 ....
いつだって繋ぎ目は曖昧だから
継ぎ接ぎは空にだってある
雲の
折り重なった影を
届かないその曲線をなぞったりする


ほんの些細なことが
いつまでも尖って痛いので
繰り返す垣根の下り ....
僕がまだちっちゃい頃
大好きなばーちゃんに連れられ阿倍野橋

トコトコ後ろをついて歩いていくうちに
ばーちゃんはまるで違うおばさんに大変身!

追跡失敗 人違い
僕を呼ぶばーちゃんの声が ....
とおくから

しとしと やってきて

きがつけば ずぶぬれ

こころは ゆるやかに しっとり


であい

よろこび

はんせい

こうかい

わかれ

 ....
辛いとき手の甲を見つめる癖は
電話ボックスへの置きみやげ
納得できるほど大人じゃないから
目の前の切なさに向き合うだけで
溢れる思いを殺せない
切れた受話器を握りしめて
流れるままの ....
ばらばらに散らばっていた いろんな言葉が
ひょんな瞬間体に まとわりついてくるんだけど
でも
知らない女の舌が
僕の肌をすっと すべっただけで
またそれはすぐに ばらばらになって消えてしまう ....
何処の馬の骨かわからない者 と 言われ
慌てて手のひらを見た
それから 大鏡の前に立って全身を見た
私はまだ馬の骨を見たことがなかったから
これは凄い発見だと思った
「何処」も付いている ....
ぼくは
かみのてをはなれた
ふうせんだ

じゃあくを
いっぱいにはらんだ
ゆめだ

かぜにながされ

くもとたわむれ

あめにうたれ

やがては
はれつする
まなつのき ....
あなたは私に
「とても会いたかった。」
という嘘をついた

私はあなたに
「あなたを好きになったりはしない。」
という嘘をついた

どちらも
とてもやさしい嘘だった。
私たちは秘密の恋をしているから
今、この左右の本棚たちが倒れて私たちに襲いかかってきても
文句はいえぬ
指と指をわずかにからませ
古ぼけた本のカバーが少し破けて
顔を見合わせて、笑う

 ....
からだ 
は違った時間を持っているから
沢山の溝の中で 
私たちはいつもすれ違う

あなたの時間は毎日私を不意打ちして
私の時間は きっと
毎日誰かを不意打ちしている

溝の中に ....
短い話の夢でした

ひらがなばかりの
セリフであって

半袖ばかりの
人と逢って

ところどころは
知る場所なのに

どこか遠くへ
運ばれて

目覚めたところの
この家の ....
心細さにうつぶせて
哀しく疎ましく

しょぼんと僕の影が
そこいらで
くたりと寝そべっている


今宵
僕に声は無く

ただひたすらに
ただ
ひたすらを

求めて黙り
 ....
予想以上の
美しい微笑で

君の魂が
こちらに向かって
輝けば

ああ
なんて
生きる事は
嬉しいことなんだろうと
僕は

深呼吸を
思い出したりするのです


 ....
雨降りの校庭には
死んだ生徒の霊が出るから
連れて行かれないように
傘は深く差して
声を出してはいけない


理科室の前の廊下は
いつにも増して薄暗く
硝子棚の奥で
骨になった ....
{引用=
「最悪の事態などというものはない。事態はまだ終わっていないか
らだ」そう確かに事態はまだ終わっていない。とすればまだ最悪で
ないということか。いつから事態ははじまったのだろう。数分、数 ....
昨日の晩
寝付けずに
寝返り打った
その瞬間
世界の全てが分かってしまった

社会のしくみもしがらみも
平和の安堵も
戦争の嗚咽も
尊いあなたの心でさえも
世界の全てが分かってしま ....
早起きするとトクだってもんだから
誰かに惑わされてここまで
のこのこきたワケで
実際のところ淫猥な事実しか見えなくたって
 それが篭城
カキクケコの 
コのあたりで
リズムの狂いは致し方 ....
蛇口をひねる。

きゅっ きゅっ きゅっ きゅ。

右に三回半。

おもむろに一口飲んでみたところ、

水ではな ....
はねられるときは
不意にやってくるから
はねられるときは
自由でありたいものだ
まずお気に入りの
ポシェットを身につけて
交差点を
まったくの無防備に
横切っていると
真横から
真 ....
つかれたよ。 素敵な言葉を 誰かの中に

一つでも残せたなら

もう死んでもいい


心に生きるさまを

ゆっくり見つめよう
生まれてから一度も 夏休みの
宿題を終わらせたことが ない
子供にはそれがささやかな反抗
大人にはいつまでもそれが後悔


何でもできてしまいそうな温度
結局何もしなかったような湿度
 ....
出会う直前のゆるやかな空気の中で
小さな振動に身体をゆだねる

日常の大きな振動は皮膚をかすめ
記憶の穴をすり抜ける

身体にしみ込む小さな振動
紛れもなく
理由もなく
一番深いとこ ....
今思えば
すべてのことは
半径二キロの輪の中で
起こっていた
その中は
やさしい
繭のなかのように
柔らかくて

はじめて刺繍糸を買いに行った日のこと
鮮やかに覚えてる
刺繍で風 ....
学校の坂を
手をつないで駆け降りると
二人は、体ごと海になった。


作務衣のまま飛び込んで重く
泳ぎ疲れた僧侶は
制服を脱いで藍色の水着になった少女を
波打ち際に横たえる

少女 ....
あまい

あまい

せっかくあまいのに このメロン

汗だくだから

塩くさい

いまどき

塩くさい

今時

今時計

何時?

12時

何分 ....
とくとく
という
私の心臓の音
静かな部屋の中で
わずらわしくて堪らない

しかしそれは

この世で一番美しい音

そのわずらわしくも美しい音を
私は破壊し得ないということに 
 ....
人生に失敗したので爆弾を作った
場所はカフェがいいな
とりあえず街に出かけた

中世の面影を残す門をくぐったとき、
刻まれた紋章が俺の勲章に見えた
足の裏に石畳がズンズン響く

目の前 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
田吾作弁当天野茂典604/7/25 11:49
君を悪人にしてあげる紀ノ川つかさ704/7/25 10:01
天気予報に言い訳を霜天304/7/25 2:50
こどもF (fro...104/7/25 2:07
じんわり玉兎5*04/7/25 1:19
悲恋佳代子004/7/25 1:11
夜中、夜中捨て彦804/7/25 1:05
馬の骨佳代子104/7/25 1:03
CORE草野大悟104/7/25 0:41
やさしい嘘ミズタマ1*04/7/25 0:30
図書館の恋3*04/7/25 0:14
異なった時間たちの中でまつお1*04/7/24 23:23
短い話松本 涼6*04/7/24 23:10
くたり3*04/7/24 23:02
深呼吸2*04/7/24 22:56
雨傷有邑空玖12*04/7/24 21:18
ビブラート[group]たかぼ204/7/24 12:59
知りすぎた男サトウコウイ...104/7/24 9:55
早起きするとさ。示唆ウゲツ304/7/24 3:41
白昼の怪奇(午後、水飲み場で)まいきー5*04/7/24 2:57
テレポート黒川排除 (...404/7/24 2:20
しろgareki204/7/24 1:52
_小宮304/7/24 1:50
サマーデイズクリ2*04/7/24 1:07
予感mayaco204/7/24 0:54
刺繍糸を買いにチアーヌ1004/7/24 0:26
『水泳少女、遊泳セヨ!』川村 透504/7/23 22:53
12:12喫煙変拍子304/7/23 22:43
美しい音ミズタマ0*04/7/23 22:34
自爆テロ木葉 揺6*04/7/23 22:29

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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