重い足どり それはただの筋肉痛じゃない
沈んだ心 それは朝ご飯を抜いたからじゃない
行きたくないって言ったのに やだって何度も言ったのに
・・・・・・・・・・頭の中でだけど
あーあっ。
....
いかに立派に人生を生きるかについて
啓蒙する必要があると先生は言った
私たちの中の
何が間違っていて
何が正しいのか
なんて
そんな判断
燃えないゴミの日にでも捨ててしまえばいいのに
....
つまらないとキミは言う
毎朝起きて顔を洗っても
どうせ夜には汚れて帰り
風呂に入って洗うのだ
洗濯機を見ながら
しばし溜息
どうせいくら洗濯しても
洗濯の終わる日は来ない
....
短き命を 駆け去りし
君が姿を 思いつつ
夜の浜辺に 独りいて
我は目を閉じ 聞き入らん
深き命の 波の音
永き命の 波の音
我が火を付けし ひとすじの
....
ビー玉と 古い着物 古時計
もう誰も住んでいない 壊れかけた建物
するめと 日本酒 おにぎり ごはん
夕焼け色に染まる時間
古本屋 たくさんの詩集
化石と 色とりどりの ....
花や みどり溢れる木々の葉のようには なれない
すさまじく動きを止めた 重い重い岩
光線を鋭角に曲げる 堅い堅い水晶
錆を浮かべながら頑固に座り込んだ 廃墟の鉄塊
混じりあわず ....
はだしで たたん ステップ
ひびけば きょうが はじまる
おはよう おはよう
ことりのようにさえずって
あさのぐんしゅうにまぎれても
ひとり ひとり たどりつくばしょ ちがくて
....
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな
と
親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔
まだ見たことありません
のような午後の世界に
河川敷の花火
の音が聞こ ....
君の全てが好きなんじゃなくて
君のその性格が大好きで
変わろうと言うなら離れよう
その程度だよ
それが私のいっぱいだったよ
ごろんごろん
ところがって
きみのそばで
みとれちゃう
ごろんごろん
ところがって
きみはとおく
はなれちゃう
やさしくない
きみだけどさ
やさしくない
....
僕らは
月を見上げる
僕らは
月を見つめる
僕らは
月に惹かれる
だけど少し
その月は明るすぎる
涸れた海も
歪んだ丘も
ここからは見えない
....
あなたが
そらに
うたったうたは
かぜのなかに
あめのなかに
ひかりのなかに
ふくまれて
わたしのうえに
ふりました
どこにいたって
だれといた ....
僕の夏の想い出は
金魚すくいなんだ
2匹金魚を持って返ったよ
死んでしまったとき
僕は悲しくて悲しくて
どうしようもなかった
優しく僕に
「埋めてあげ ....
見えない光のなか
両腕をひらくと
波打ち際に
捧げものが打ち寄せる
まわりつづける羽の窓
羽のかたちに燃える窓
光を赦す声を背に
風に濡れて立っている
捧げものを抱 ....
めにいたい夏のひかり
アスファルトも臭い
おんなのしろい服が
めにつき刺さる
ちぎれた草はかれ
みみずも土にひからびる
ほした服はゆれ
あっというまに乾く
猫よけのみかんも
ぱり ....
エアコンのない、
中途半端に古い家にいるものだから、
ほんとに蒸し暑くってかなわない。
料理なんかする気力ないし、
食欲ないし、
おまけに、
部屋のなかがへんになまぐさい。
生ゴミが腐っ ....
ハロー ジョゼ ハロー ジョゼ
背中の傷は 自分でつけた 爪の跡
ハロー ジョゼ ハロー ジョゼ
自意識過剰で 前髪を直しすぎるね
ハロー ジョゼ ....
魚が手紙のようなものをくわえたまま
道の真ん中で力尽きているのを
少年は見つけました
水を泳ぐ魚にとって
ポストはあまりに遠かったのでしょう
少年は手紙のようなものを
代わりに投函しました ....
なな きり の むこう
ささ ゆめ も せいて
ほり ふかまる ゆびに
つげる さめた なつび
こしかけた おお いし
なぞられる ほし よる
かた に おちる ....
タッパも
身体も
俺よりサイズが全然小さい君だけど
君の背中は大きく見える
だから好きなんだろう
愛してるよ
ワイシャツに袖を通し
カーテンを開ける
陽射しがこれみよがしに降り注ぐ
俺は塾講師だ
自転車に乗り煙草を吹かし口笛を吹け
汗が滲む
郊外型スーパーの前 ....
冷凍庫から取り出した氷の
溶けていく音が響いている
ちりちり ちりちり
静かな部屋に染み渡っている
窓の中では雲の
輪郭と輪郭とが
混ざり合いながら変化している
終わらない終われない ....
発車を告げる笛がとつぜん響き渡る
いつの間に電車が到着していたんだろう
みんな一斉にホームに駆け出す
ぼくも駆け出す
階段で足がもつれて転びそうになる
転んでいる人もいる
閉まりかけた ....
墜ちる血を拭け Fw:感傷云っとけ塗刑の霊
哀製-前夜の天や、六つ咲く星座食え数値4
賛淫媚歌 回転する鼓膜の祭典、再転さあ採点
掠ればレスカ飲む、加齢ですか?無熟んだストライキ
ライヒ待機、 ....
なにかを知るはずもないのに
海はそこにいて
呼んでいる
なにかを知るはずもないので
海はいつもそこで
呼んでいる
誰を
誰を
誰か を
きみとはどこから
どんなふう ....
壊れた傘を 拾い集めている男がいた
破れて水が滴る傘
骨が折れてしまった傘
錆びて開かなくなった傘
雨の矢から 人を護る役割を
果たせなくなった傘は
存在価値すら もはや認めてもらえな ....
遠くへ行きたいんだ
少しぐらい暑くても
それはそれでいいんだ
誰も知らない未開の土地で
そこがジャングルの奥地で
ワニなんかが口をあけて待っていても
そんなの構いやしないんだ
そ ....
アタシ
女の子でよかった
こんな悲しい日でも
アタシのスカートはヒラヒラ詠う
こんな悲しい日でも
太陽が眩しいのと同じくらい
君に目が眩んで
他には何も見えてなかったの
....
交差点に立ちながら考えた
なぜ俺はここにいるのだろう
紺色の制服の中のそのまた中は
少しも変わっていないのに
化石となって考えた
風がひゅーひゅーなっていた
女子高生が華やかに通り ....
職場で黙々と仕事に励む
ふと気が付くと誰もいない
みんなどこへ行ったんだろう
サイレンが鳴っている
煙に包まれている
僕は取り残されたみたいだ
....
5957 5958 5959 5960 5961 5962 5963 5964 5965 5966 5967 5968 5969 5970 5971 5972 5973 5974 5975 5976 5977 5978 5979 5980 5981 5982 5983 5984 5985 5986 5987 5988 5989 5990 5991 5992 5993 5994 5995 5996 5997
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