蒲焼きなんかにされてたまるか!
威嚇のために
鰭をいっぱいに広げて
跳び上がったのがいけなかった
まんまとハリにかかり
ひゅん と
潟スキーの人の手に
おちてしまった
君の夢を見て目覚めた
午前三時
追い打ちをかけるように
太陽はまだ昇らない
夢の中でも
やっぱり君はつれなくて
誰か知らない男の腕の中
背中を向けて去って行く
汗ばんだシャツを脱ぎ ....
はあと は ぎりぎり
うめられ そこねた めまい
つい に はしり
とれいん れん あま だれ
はれた め の うら ない
のど ごし ごし
だ から
かぶり つか ....
夜の空に大輪の花
あでやかに咲き
はかなく散る
まるで
恋のように
あんなに激しい花が
散り際は何故
あんなにも儚いのだろう
....
ひどく堕ちてみたくて
すべてを犯罪者みたいに否定してみたいだから
喜びは愚行
自分の感情がコントロールできるとは思わないけど
悲しみは自慰
時間はそれを与えてくれ ....
とてもおおきなきもちをひろったので
めいっぱいふくらませて
そらにはなった
おおきなきもちはかぜにのって
たかくたかくまいあがりながら
ますますふくらんで
まちをすっぽりおおったかとお ....
泣いたら
あなたが困るだろうから
あなたの前では泣きません
泣いたら
滲めな顔を見せるから
見っとも無いので泣きません
だけど今夜は
満ちることのない涙の壺 ....
お願いがあります
いちどだけ
貴方を
抱かせてください
ただ
触れさせて
なにも きかず
なにも 語らず
その腕の中
人形を抱くように ....
月があかるくて
夜空は
いつか見た
君の瞳の奥のように
蒼く澄んでいる
わたしの寒い背中に
君の暖かい体温をください
そして
頭をつつみ込むように
....
そこにも ここにも
からまりあった いのち
てをのばせば
からだに ふれる
くさも きも
さかなも けものも
あなたも わたしも
ほとばしるものを
....
誰も信じやしないだなんて
陳腐なセリフを吐いて酒
女なんていらないと強がって
タバコの煙で涙を誤魔化す
いつもの見飽きたフラッシュバック
ひたすらシャッフルする心の燃え滓
えへらえへら ....
どこにでもあるマンホール
片隅を見ると表札のように名前が彫ってある
吉井さんや渡辺さん、それに森谷さんもいる
一度だけ石田さんの家に行った
中々居心地がよかった
電信柱から突き出る変な形 ....
電車に乗るどこかに連れて行かれる
たしかに
どこかに連れて行かれる電車には
ひどい恐怖があるとくに
闇の
なかを走り続ける地下鉄の
なかの蛍光灯
にぽっかりと照らしだされた人たちが
何 ....
さよなら、のつぶやきは
はらはら おちる おちばに にていいる
ほんとうは のみこんだのは きせつだけじゃなくて
うつりゆく なつに ちょっとした せんぼうを おくる
わたしは くちも ....
あるとことに
人間そっくりな人形さんと
人間そっくりな人形君がいました
ある日2人は出会い
どちらがより人間らしいか対決をすることになりました
判定をしてくれるのは
人間そっくりなロボット ....
ぼくがひとり
窓を閉めている
ぼくがふたり
雑木林をあるいている
ぼくがひとり
床を掃いている
ぼくがふたり
ゴミ箱をあさっている
ぼくがひとり
湖畔 ....
右上に未来があって
君は左目で
今宵を仰ぐ
ひらりと身を躱すように
時のクエスチョンを
見て見ぬフリをしてみても
持て余す憂鬱
大丈夫
優しさなんてすでに
君のコ ....
心の中の
いつも同じ場所で
いつまでも 目をつむって
よこたわっている 君に
せめて かけてあげられる
軽くて あたたかい
毛布のような ことばを
今日も さ ....
言葉 言葉
積み上げても 積み上げても
すぐに崩れる 石の塔のように
言葉を積み上げて 耐える今を
救ってくれる なにか大きなものは
どこかにあるのでしょうか
....
雌は
ものうげにそれを眺め
海のリズムそのままに
雄に近づき
雄は
引きつけられ
口を大きく開けて
雌に
すり寄り
いそいそと
せかせかと
自慢の家まで案内し
....
さようなら波
めぐりくる波
朝の原と昼の原
境いめの道に
鳴りわたる鈴
かき傷だらけの明るい日
光の化粧をした光
両手を緑に染めながら
腕ひらく子の歩む道
....
天の川まで
こぎ出でてみよう
この街が
世の中が
どういうふうに見えてるのか
あなたの願いが叶うように
流れ星を連れに行こう
妖精の風に
便りをとばせば
トパーズの空から
アクアマリンの雨が降り
サファイアの雫が
エメラルドの草をぬらし
ルビーのつぼみが
ダイアモンドのように輝く
お返事はもうすぐ届く
海の香りに目をさまし
ふと見れば 波
誰を待っているのか
どんな言葉を待っているのか
私
不思議な涙は
いくつも流れて空に消えた
君の香りがした
君は希望の香りがした
....
こんばんは
泊めてください
って
うちは旅館じゃ
ないんですけど
帰ってください
と言いつつ
かわいそうなので
戸を開けると
彼が入ってくる
なんでこのひと
毎日みた ....
クーラーが冷やかす演劇的な鼻風邪。の、中での諸々。ぼくらは数えてしまうのに、どうやらこれは速度のようです。録画して再生するやつら尻目に、宣言してチェンジ、チェンジ。「急激に7〜8割忘れ、そして記憶に残 ....
傷付けて
傷付いて
それでも離れられなかった
笑い飛ばして
気まずくなって
それでも失いたくなかった
嘘ばっかりで
身勝手ばかりで
それでも抱きしめて欲しか ....
大事だったはずのいろんなものが
どうでもよくなる
スイッチ
普段は見えない
あることさえも
感じない
でもそれが見える瞬間があって
それは
大抵
一回につき
何時間か続く
....
空を高くしたのはにんげん
都会のビルはそらにむかって銃口をつきつけて
戦争をふっかけている
勝敗など決まりきっているのに
バス停に立っている男の人を見て
フラミンゴだと思った
眼鏡をかけ
顔色は浅黒く
腹がぽこりとつき出ている
かつて、そんなフラミンゴを見たことがあるか
そうでなければ
自分がフラミ ....
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