君が求めてるものはどこにもない
求めるごとに何が欲しいのかわからなくなるだけ
だからコブシを握れ
君に必要なのは水と空気と食べ物
そして生きていると実感できる痛み
生きることに突き動かされる ....
あばら骨を浮き立たせたまま
空はどこへ埋まろうとするのか
墓地の土は硬すぎるのに
操車場の跡は狭すぎるのに
まわりながら燃えあがるかたちを
位置も時間も持たないものが
....
空に憧れて
ないはずの翼を広げてみた
なんとか舞い上がったものの
行き先が決まらない
道しるべが見つからない
呼んでくれてるのは
誰?
憧れた空は大きすぎて
どちら ....
悪臭を放つバムが図書館で 堂々と本を読んでいる
嘘臭を放つ俺の言葉が みんなの前を通り過ぎる
マジで臭いバムなんだが 俺はその隣でウタっている
周りの奴らは みんないなくなった
目の前に座った ....
15の頃セラビィは自分を史上最強だと思っていた
誰もを幸せにすることが出来るし
全ての問題を解決出来ると思ってた
性の目覚めとともに
世界にはなんて幸福が満ちているのだと
やがてその全てを知 ....
座った席があまりにタバコ臭くて
出てきたばっかりのお冷やに鼻をつっこむ
けどコップ内の空気は次第に減って
隣の母の煙が氷に足をのばそうとしている
あぁ、クラゲみたいね。
....
じゃりみちってなんでじゃりみちってゆうの?
じゃりじゃりゆうからじゃないの?
えっ?じゃりじゃりなんてゆわないよう
それはゆっちゃいけないってみえこせんせいゆってたじゃん!
だ ....
きなこ色の髪にしてきた
あなたをどう見たらいいの?
うすぎたない毛布かぶった
あなをどう愛したらいい?
いつの間にかかんちがいがすすんで
あなたがもっともっと遠くなった
忙しさにかまけてい ....
恋で埋める空き地を
日が差さないとぼくは文句を言った
音楽が流れる川のないところで
水浸しになるだろぼくは手紙を送った
物語の中にいるこれは嘘ですぼくは日記に記し ....
パパが死んだ
太陽がすごくまぶしくて
私は赤い靴がほしかった
ママはセックスをしていた
ねえ、おじいちゃん
あなたの人生はどんなだった?
どんなキスをしたの?
....
Dのない空で
夜にシュプール
永遠に戻れない滑走路だ
15:00
冷蔵庫が壊れた
ねえ 父さん
母さんが
今 通り過ぎましたよ
(新聞の音)
7:00
僕の洗濯機に
さわらないで
母さん
父 ....
塗り絵に多くの
期待をしては
いけませんよ
消えそうな手で
果てるまで
そういって命を乞うた
天花粉のけむり舞う
七百十号室は
発疹の若い火照り
八朔を剥く指も
ここでは何 ....
のぼろなかば
よる
よろけ
ねじれた頭に
語りなる
沼がある
鳥から上げ
蛙と呼ばれ
沼はさい
脳のなかを
這いまわ
る ....
あと何分かで
日付が変わるのに
君の顔が
思い出せない
うそだろって感じだよ
何しろ僕は人ごみの中
君を見失う事が
一度も無いような人間
だったんだ
覚えているだろうか
君は言 ....
また まだ
ほらまた
同じように
同じこと
同じことば
同じことばかり
またかけたもう
かけた
ほらまたかけたし
にかけのことばで
もう忘れて
忘れている
ぐるぐるのロ ....
まちをさまよいあるくうち
とてもなつかしいとおりにまよいこんだ
きおくをたよりに
おみせのひとつにはいってみると
なかはきょうれつになつかしくて
そわそわしながら
あいているせきのひと ....
都合のいいようにできてる
前頭葉でハウス苺を栽培する
俺は利子のつかない天使
グッドイヤーのタイヤに
含んだウオッカで
炎を吹きかける
黒ずんだバ ....
放浪詩人のコミニュケィシオンは ビルの谷間の無線ラン
底魚の眠るがごとく ビルヂングの隘路にたたずめば
通りすがりの挨拶を 目顔で語る乙女たち
声亡き声が木霊して
西葛西ドンキホーテ ....
パイン コパイン
僕のココロは怪しげに
パイン コパイン
悩ましく
パイン パイン オオパイン
大きなパイン あふれてる
パイン パイン オオパイン
真夏の巷間 揺れている
....
夕暮れ 染める
赤に 染める
わたしも、あかく染める
あの頃と同じ、あかに染める
それは、君がいた日
....
あいにくと
今朝は
雲母の雨
レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う
そう
どうでも
いいことだった
遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さん ....
虹を ばらばら に します
少し きららん を ふって
指の隙間から 消えていこうとした
お祭 の 花火 で
かりん かりん
心持ち 軽く いためます
虹は い ....
夜どこからともなく迷いこんできた蛾
あまりの大きさにパニックになる家
例の太い触覚も持ち合わせているようで
必死になって網をふる
捕まえた蛾
バタバタと羽をふる
水 ....
毎日がある
胸が苦しくなり新幹線高架下
なにも
何もかも早い 青空が 雲をたくさん押した
感じがした
あきは来ないか
季節はこまったものだ あつかいに
いつまでも慣れない
....
湖に風は無く 輝いて水鏡
シンメトリーなあなたなら
真ん中まで歩いて行けますよ
と 遠く凪が囁いた
波紋 足跡 とろんとろんと表面張力
怖くなって涙を流すなら
左右対称にお願いしま ....
沢蟹の足が威嚇する
つられて
私の足も2段ぬかしで
階段をあがる
シロサイが尾を振る
つられて
私はきょろきょろと
居場所を確認する
太陽が手を伸ばす
つられて
柳の枝 ....
波の音
波の音
寄せてはかえす
風の音
風の音
潮騒の音に協和して
透き通るような青い空に
真綿を薄く伸ばしたような白い雲
....
ちのつながらないおとうとがいた
ちのつながらないおとうとは
赤い軽自動車にのってやってきた
ちのつながらないおとうとぼくは
かなりのなかよしだった
ちのつながらないおとうとは
....
みえない身体のなかで
手が縮こまる
青く染まった
泥の歴史を反芻しながら
鳶色に滴る見える手は
(見えない手は)
(見えない何本もの手は)
みずからを固くだきしめて
ひびわれた胡桃の ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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