9月は
臨月の母の腹に 私がいたのでした
空気が風が 金木犀色に満ちて
稲穂は波うち
大群のトンボの羽光らす 黄金の夕焼け
そのとき
ほんの暫く 時間が止まる
....
輪郭のはっきりとしない夜景
光がぼやけて見えて
とても美しい
これは私の瞳にだけ映る世界
目が悪い
ただそれだけのことなのだけど
眼鏡越しに見える世界は
くっきりはっきり
....
Swim the haze, smell the breeze
condoled, breathing at ease
Pray to the psyche of the Word
pray, ....
味気ないカレーを食べた
寝言は 「虚しい、虚しい」と繰り返すばかり
角膜に幻覚を突き立てて
あくる朝 すっかり日が昇る前に
確実に思い知らせよう!
真っ赤な唐辛子をかじりながら
高 ....
甘えたがりやの
夜空と
哀しがりやの
僕の間を
繋ぐように
踊る花火
笑いながら
歌いながら
きっと涙にも滲まない
その色たちが
特別なことなんて
何 ....
あの日を境に、別々の道を歩んだ二人
このまま手をつないで
ずっと温もりがあるはずの未来
一瞬にして消えた
今日は一人で晩ごはん
ラーメンの香りにつられた
「金が無くてごめん」
い ....
台風が走り去った海をみている
雲間から天使の階段が射している
見つめているあなたの笑顔は
ひまわりの匂いがする
私の名前は「架空」です
私が現実に生きる本名と
人々とふれあういくつもの場面は幻です
パソコン画面の内側に
果てなく広がるさわれない空間で
足をつける地も見つけられずに
呼んでいます
....
絶望なさい、と
一度くらい云われても良いんじゃない
そう思える今日この頃だよ
僕をぶん殴っておくれ!
目が覚める瞬間気づくのは
接近中の台風のことだけ
キミがいない寂しさは
この ....
また生きている
いまはもうないぼくのうちの
おもい雨戸をごとごといわせて
ようやくに閉めていると
ガラス窓がひび割れた音を立てる
夜の闇に音が駆け出す
入れ替わりに隙間から
夜気が静 ....
モノにはいろいろな使い方があるから
パンストを頭に被った
すっぽり被って引っ張ってみると
即座に顔面変形!
ああ もうこれで私は私ではない
誰でもない だから素直に言える
「好 ....
反発し合う気持ち 手に持った磁石みたいだね
分かり合えない心 両方が同じ気持ちすぎて 触れ合えない
感じあえない身体 鏡のように対称的なら溶け込めるのに
愛し合えた時 気持ちは二つに ....
つい
自分に残された時間は
どれだけなのだろうと
考えることがある
十年先
一年先
明日
もしかしたら一分後かもしれない
だから私は
今したいこと ....
プレゼントしよう
占領された暗い地図に
閉ざされてある
吹雪の愛を
あてどない水の記憶に
映っている
銀色の伝説を
それとも遠い空で
黙殺された
真実の吃音を
いい ....
ちいちゃな芽をぶつぶつと
たくさん出してた 春
嫁いだのに
お前の担当だなどと
親に 言われ
私に 実を選られた 桃
収穫の時を迎え
みためにも 柔らかく 香ばしい
台 ....
庭の片隅の腐りかけた胡瓜の上で
どす黒さと白色の縞々な腹部を持った蜘蛛が
不気味な茶色の8本の足をゆっくりと動かしている
この腐った胡瓜の上に居住地を作る気なのか
蜘蛛はひたすらに8本の足を動 ....
新字新仮名編)
憂いと恋を取り違えし愚かなる女あり。
己が憂いは詩人の言の葉ゆえと逆恨みして、
詩人の口に轡を填め己が耳に大鋸屑を詰めしが、
詩人の指ひらひらと動きなお言の葉を綴りた ....
さっき何となく星が見たくて外に出ました曇りなので星は見えま
せんでした街灯ばかりがあかるい淋しい夜です何がしたかったの
かわからなくなって家に戻りました家の中は静かなようでいてじ
つはいろ ....
屋上に上がり朝焼けを眺めている
僕の目には上ってきた太陽の光がとても明るく見える
暗い世界から僕を解き放つ
とてもとても綺麗でその風景を目に焼き付けた
部屋の蛍光灯の明かりでは ....
頭の中をぐるぐる巡り
溢れ出ようと押し寄せる
伝えきれない
伝わらない
きっと滑稽に見えただろう
きっと不思議に思っただろう
思い込みばかりが増えて
妄想ばかりが膨らんで
....
わたしの家の近くに加茂川という名の川がある
川べりはきれいな遊歩道になっていて
朝はきもちのいいミルク色のもやがかかる
わたしと子供はその中を自転車ではしっていくのがすきだ
わたしは愛車 ....
雨の降らない交差点
黒い傘を差している
ソチラと違ってコノ場所は
悲しみのスコールが降り続くから
永遠に変わることのない点滅信号
走り出すべきか 待つべきか
迷いな ....
ライフジャケット
右のポッケにはジッポ
「行ってらっしゃい」なんて言わないで
「行かないで」なんて聞き分けない言葉聞きたい で 言わせないで
そりゃオレは 夢があって頑固で
その ....
すこうしづつ ずれる
それはとても気持ち悪い
裸眼の月は重なる どっちが本物なんだろう
砂糖を入れすぎた大根煮
一人しか踊ってないクラブ
お湯で割ったコーヒーはアメリカン
手首を切って ....
枝から枝へ
したたる雨のむこうに
遠く島が浮かんでいる
曇が海をすぎてゆく
光が枝を照らしている
雨はひと粒ずつ消えてゆく
ゆっくりと目覚めるひとを見つめること ....
三日月1号線は
全ての痛みを解いてくれる
ここではないどこかへ行ける
らしい
東に向かって走る
それだけで
僕は毎日のように
日常57号線を
行ったり来たりしているのだが
三 ....
いきているのが つらい
それがあたりまえの じだいになった
あたらしい じだい
あたらしいこころを みたい
きれいなせかいとは
どんなものか みたい
さしし ....
無くしたもの・・・見つかるかな?
二人をつなぐ十字架・・・片方がなくなって
まるで飛べない天使のよう、なくなった片翼
必死で悩みもがき・・・消えるように涙が堕ちる
いつか流れる ....
初めに家に招くとき
<布団
リモコンが効く場所と効かない場所があります
<ここ
君は隅で寝るかも知れない
枕を出すか出さないかは自由
....
真っ赤なリンゴが1つある・・・
君は、それを食べようとした。
僕はそれを止めた。
なぜなら、君が白雪姫のように眠ってしまいそうだから。
もし、君が眠ってしまったら、
僕には君を目 ....
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