昼間、光の底に沈んでいた高原の花が光を放ち始めている。引き潮の海が磯濱の窪みに取り残されるように、失われていく光が花をわずかに濡らしているのだ。白い花は白く、紫は紫に、黄は黄に。葉や茎は暗い空気と分 .... ゆうがた、
かみさまにいてもらいたい


アパートの部屋からもみおくれるけど
けど、
そこからはなんかみおくりたくない
ただなんか、

商店街でみおくりたい
はだしで じゃなく は ....
透明に
張り詰めた
ガラス窓から
朝日が零れているよ
覗き込むと
昨日が
音も立てずに沈んでいくところで

空間
四角く区切ったそれを
大勢の息で共有しながら
積み上げられている ....
トム
元気かい、トム
僕は今、トム
言葉を選んでいるよ

トム
耳から血がでたよ、トム
耳血だよ、トム
理由はわかってる
いやな話を聞きすぎたせいだ

トム
空色だよね、ト ....
こころのなか ゆるやかにおきて じわんとこぼれた

こんなにも あふれて こぼれてゆくのに

わたしのなかから なくならない かなしみは
よっぽど そこなしなのか、と
ようきなかお した  ....
酒を飲んだ
煙草をふかした
俺は毎日毎日働いていて
それでもまだまだ半人前で
自分の力不足を呪い
両親の苦労を思った。

若い頃には決してわからなかった
強すぎる酒の味や
くすぶる紫 ....
さみしさが
キラキラと
まどガラス
はりついて


まどガラス
すりぬけて
よるのまち
とんでった


さようなら
このぼくの
さみしさよ
さようなら


めを ....
愁い棚引く九月はゆらりと

恋人のくちびるを

柔らかく止める


ほんのりほてった袂を

上げて私は

そのくちびるへ駈け寄るのだ


吐き出す息がすべて

九月 ....
強い風のなかを
持ち上げるように
持ち上げられるように
地面 空気 歩むもの
地面 空気 馳せるもの
ゆっくりと肩いからせる動きたち
風にぎる指へと伝わってゆく


 ....
弦を買いに行こう
君と私の間に張るための

君が弦をつま弾けば
メロディが私に聞こえてくる
私が弦をかき鳴らせば
和音が君に聞こえるだろう
どんなに離れていても
微かに心を震わせると
 ....
キミの笑顔がまぶしかったから
おもわず目を伏せてしまった
けして
つまらなかったからじゃない

隣にいるだけで
どきどきしてしまう
僕の心臓が壊れてしまったのかと思うくらい

ふと目 ....
狭い店内は布の匂いで音がしません

最初に来たのは男の子

扉を開けるなり中身のある帽子下さい

って言った

なのでニット帽の中に 余ってた黄色のフェルトを詰めてあげた

次に来 ....
鉄火巻きをこよなく愛する
あなた
まぐろだったら 握りでいいんじゃないのって
訊いたことがあったけど
海苔が ね
合うんだそうだ なるほどね

パスタなら タラコスパゲッティ
中華 ....
ひい
ふう


あっ というますらなく
胸先を染めた

それは落涙

あなたが零したもの
天根の辻で水をもらう
日の暮れるには早い刻で
このまま休みたくもあり
まだ行くかとも計り
いつまでもたばこをのむ

新開通の鉄道がここいらを
過ぎ越してさびれた土産屋
小唄の焼 ....
ブレーキかけずに
走り続ける
凄い事だけど
身体は悲鳴をあげてるよ
たまにはブレーキを
スティックを
スプーンに変えて
グラスを
ティーカップに
バーボンを
ハーブティーに
蜜を ....
紙くずを放り投げる
そこに何が書かれていたんだろう
もう忘れている

なんとなく生きている

たまに腹を立てたり
気になるあの人に近づいてみたり
アホなことで笑っていたり


い ....
光の細粒が漂っていた
涼しい空気が絶え間なく流れ
そこからかすかに花のような人工物の匂いがする
薄暗い室内には暗澹とした幸福が漂い
天井からはときおり夢のようなものが降っていた
だれか人間の ....
愛してると見せかけて
上手な嘘を
つこう
つこう

手を
つないでも
こころは遮断して

サイレンに呼応して
どこかで犬が遠吠える
私も

あなたに呼応して
上手に

 ....
あたしは絶対に忘れないだろう
この心を刺す気持ち

きっとたくさん時が経とうとも
またあたしを締め付けるに違いない

何故だろうか
あたしは弱いのに誰かを守りたいと
いつも強く思ってい ....
木陰にハンモックを吊して午睡の贅沢
降り注ぐ蝉の夢をみました
それは生まれたばかりの夢
生まれたばかりで焼け落ちる夢です
夏の風につつまれ
熱について考えました
焦がれるのです

 ....
  〜 手 〜

君の手をにぎりしめた いつものように

すると・・・いつもとは違う不思議な感触

僕らは“手”をそっとあけてみた

すると・・・ちっちゃなしわくちゃモミジ

壊さ ....
だきしめている とけてしまいそうなもの
にぎりしめている そんざいを たしかめていられるもの

ほろほろと ゆるゆると ほどけては みつめあう
おだやかな キス

あしたは さむくても い ....
波の音を聞いていた

押し寄せては返す規則的な音

僕の体の中に流れる血液みたいに

止め処なく動いている

この海の向こうはどうなっているのだろう?

子供の頃考えていた

 ....
−これが最後の食事にしよう

木編みのバスケットに
お手製のブルーベリーケーキを入れて
もみの木に囲まれた坂道を下って
大好きなあなたのもとに
ランチをしにむかいます

−君には申し訳 ....
私は知っていた
この部屋に積もる埃全てに意味があることを
皮膚をかきむしってもかきむしっても
私の皮膚がぽろぽろとこぼれるばかりで
わずかに血がにじむだけであることを
睡眠薬の眠りは決して
 ....
南西からの風が荒れて
夏は終わりかけているらしい
それでも温度は32度あるし
湿度ときたら80%を越えようとしているし
気圧計はどんどん下がる一方で

そのくせ雨はちょっとしか降ってなくて ....
ずろんとした
ペラコート羽織って
くしゃけたブーツ
踏み鳴らし
古寺の階段をやじろべえ歩きしていると
乾いた枝葉 たくさん浮かんできたけど
口遊んだのは
甘茶蔓の花
子狸のかぜ
                  「メリーゴーラウンド」 6

  アイスクリーム

ようくんの手はあたたかい
わたしの手はどちらかというと冷たくて
冬なんかは
部屋に入るとじんじんす ....
トゲトゲの木という
スピッツの曲があり、

うたうことは、流れ、聴くものは、
薄闇にゆれ、ここの部屋の落ち着いた形
溶けていく

ぼくのはりめぐらす気分は、とげとげで、
いつもしつこく ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
高原詩編[group]右肩良久3*04/9/1 2:23
「みおくりについて」パール子供1404/9/1 2:22
記憶に並んで霜天1104/9/1 2:10
管制塔からの伝言404/9/1 2:02
こぼれゆくもの玉兎6*04/9/1 1:55
輪廻繰想[group]花田春菜104/9/1 0:31
9がつ[group]松本 涼3*04/9/1 0:10
九月[group]3*04/9/1 0:09
ノート(つたう)[group]木立 悟204/8/31 23:52
弦を買いにシャッターコ...004/8/31 22:36
「 真実 」椎名004/8/31 22:31
_びわ204/8/31 22:14
ごちそうさま月音304/8/31 22:10
椿生田1*04/8/31 21:32
天根の辻田代深子704/8/31 21:29
ティーkm204/8/31 20:13
毎日Kanata...104/8/31 19:52
_Aye-Sh...504/8/31 19:44
呼応uminek...004/8/31 19:25
けれどもKanata...104/8/31 19:03
ハンモック004/8/31 16:49
〜 手 〜304/8/31 16:36
キス玉兎3*04/8/31 13:09
namiを見ていますナガシー004/8/31 11:53
童話風味[group]北乃ゆき0*04/8/31 7:19
Shaman's Love Song 2佐々宝砂304/8/31 5:04
Shaman's Love Song 1204/8/31 3:59
こはく湾鶴304/8/31 3:25
アイスクリーム[group]アンテ5*04/8/31 0:50
とげとげタイフーン石川和広4*04/8/31 0:41

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