昔、親戚で夏休みに
「みきちゃんがおっぱいさわるのでいけん」と言われて
蚊帳で
あみあみの仏さまの絵や
あみあみの今まで死んだ歴代のおじいちゃんやおばあちゃんや赤ちゃんの写真をみて
お母さん ....
台風一過、朝寝坊をひっぱって、眠りの水面から浮上、ざばっと目蓋を開いたら、
窓には洗いたての青空一枚(梢のふしゃふしゃした陰影と、ひとひらの雲も泡立てたばっかり、といったところを添えて)光って遠くに ....
遠くから見つめることも
一つの愛のカタチなのだと気付くまでに
すごくすごく時間がかかったけれど
遠くから見つめてるよ
あなたが幸せで
笑顔でいてくれるなら……
私は ....
そのて そのほほ そのめ
おっているものを わたしは ながめていた
そのどこからも よみとれる やさしさを ながめていた
わたしの かんかくだけは いつだって ぼんやりして
じ ....
彼は湖底の岩影で思索する。
湖は、九州がすっぽりはいるくらいの円形
水深500m、水温26度、pH8.0、硬度14
水はあくまで硬く、透明な生態系をなしている。
たしかに、ぎっちりと同 ....
君を裏切るのは
とても簡単
ハロー
そういって
右手を上げて
その手は
ゆうべ
誰かの内部や
その内部に近い小さな花を
ハロー
小さく震えて
開く扉は
ハロ ....
大きかったジャングルジム
一番上までのぼり下を見渡し
優越感に浸ってた
三十円の小さいジュース
たくさん買ってジョッキに注ぎ
一気に飲み干すのが快感だった
ダンボールでつくった秘密 ....
急坂を自転車で滑り降りながら
葉桜に見惚れていたら
視界がひっくり返って
廻ってた、ぐるぐると
。
マリア様はそれを
相変わらずな微笑で
見ていた。
真っ白な、
イエス様はずっと
....
主役だった太陽にみんなが飽きたころ
テレビや広告ではもみじの情報が盛りだくさん
僕はその先の雪景色に思いを馳せるけれど
あせって冬を求めなくても じきに景色は変わっていく
絶対的なものはただ待 ....
歌なら確かに
この手にありました
声なら確かに
この手の中で踊っていました
音は何処かへ
曲は何処かへ
それでも赤い
赤い靴のように
止め処なく踊る声は
足をもぎ取っ ....
微笑みの半分が翼で
空の半分が月で
呼びあって 呼びあって
微笑んでいる
夜に咲く花
触れられたことのない花
もっと小さなうたを歌う
もっとしっかり小さく歌う
世界 ....
青の靴を履いた女の子をナンパしたり
白の靴を履いた女の子をナンパしたり
赤の靴を履いた女の子をナンパしたり
そしたら全員フランス人だった
緑の靴を履いた女の子をナンパしたり
白の靴を履 ....
やわらかくすべてを投げ出さないで
ここに枕を持ってきてあげるから
この腕の中 もがくだけもがいたなら
つかれて眠ってよ
私は涙をひとつぶ流して
あなたの爪あとを洗おう
淋し ....
押し寄せる後悔という名の波に攫われて
私は孤独の海に沈んでいく
サヨナラは言わない
サヨナラは言いたくなかった
悪魔に囁かれても
天使に諭されても
神に説かれようとも
サヨナラは言わ ....
君は何を見ているの?
君は何を考えているの?
僕はいつもそんなことを考えている
近くにいるのに何も出来ない
話もかけられない
なんかもどかしい
君をいつも眺めている ....
この広い世界で
たったひとりのひとと出会う
なんて不思議なこと
約束したわけでもなく
だれかに教えられたわけでもない
ある日あるときある場所で
....
愛してる全ての人へ
僕は帰って来ました。
狭く そして 懐かしい匂いのする場所へと。
僕は帰って来ました。
家族が居る 僕が生まれ育った国へと。
たくさんの傷と経験。
それらを両手 ....
むかし むかし
パイロットのきみ は
大きくなったら
ひこうき になりたかった
運転士さんのきみ は
大きくなったら
でんしゃ になりたかった
宇宙飛行士のきみ は
....
おねがいです
言わないで下さい…
今日も明日も
昨日から去年から
これからも
これからも
一杯恥ずかしい所を
一杯駄目な部分を出したとしても
あなたの前だけでは
本当に
素 ....
今日は外食にしてくださいと妻が言うので
日曜日の夜、家族でファミレスに出かける
いらっしゃいませ、何名様ですか、お煙草はお吸いになられますか
矢継ぎ早にウエイトレスのお姉ちゃんに聞かれて
....
白い、石の森を歩いていた
ただ独り
カラリ、と乾いた砂が足元で鳴る
立ちはだかるような巨木の肌に手をあてると
コポリと幹を伝う水の鼓動を感じた
どこからか
私を呼ぶ声が聴こえる
....
楽しげに理解不能な話をしている貴方が
少し憎らしく思えた
わたしはここにいるのにまるで空気
三歩の距離が果てしなく遠い
貴方の好きな音楽も
貴方の好きなコーラも
貴方の好きな中華料理も ....
海と川が戦った。
海の巨大なタコが
川の魚とバトルを繰り広げ
タコはスミをはき
自分の体まで真っ黒に染めた
魚は海に塩をまき
海水はしょっぱくなった。
最後にはどちらが勝ったのか?
....
桟のきしむ音のする
ほこりっぽい網戸をひくと
あごの線にそう
あどけないおくれ毛が
すずしく 揺れた
たとえば を
話すとき
そのよこがおは
やわらかそうに 笑うのだけど
うっか ....
タバコを口にくわえて 火をつける
煙と一緒に何かを吐き出していた
目の前がクラクラする 吐き気も少し覚えた
愛と性の狭間でユラユラ揺れる
夜中に家を飛び出して
声を掛けられて 地獄への扉 ....
今すぐ会いたいんだよ
それだけでいいんだよ
下を向かないで
向かう先は怖くはないよ
つんとしないで
私がここにいるよ
雨上がりの道
葉っぱに残る雨粒に切なさを感じている
....
二人が結婚したのは数分前
夏に雪が降ったのは二ヶ月前
春にひまわりが咲いたのは一年前
雲がわたがしになったのは十年前
私は描く
そうなって欲しいと思うから
ギャっと言って
飛び跳ねた
蛇みたいな
木の棒が落ちていた
きゃっと言って
飛び退く
どうしたの
ワッフルヘアーの彼女
髪の毛に木の枝がと
のたもうた
男の子の集団がかけつ ....
花は瓦礫の間に咲いていた
茎は折れ、砂のこぼれるところで
私の意識が眠っている
だれもいない夕べに
密かに私は名を呼ぶ
忘れてしまった誰かの慰めのために
それから一輪の孤独はや ....
あの娘は幸せだったと言った
僕にはわけがわからない
ただ繰り返す夢を見て
白夜のカーテンを開けられずに
壊れた歌を歌っている
ひりひりと圧倒的な悲しみが
染みついてしまって
次のペー ....
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