まつぼくっりにて、サッカーをたしなむ。
ラトビア人のロテから絶妙なクロスがあがる。
我、ここぞとばかりに、だいびんぐをば繰り出し候。
まつぼっくり見事にゴールに突き刺さるものの、
....
どうすればいいか
と思ったとき
できることは
考えることではなく
ぎゅっと抱きしめること
だけが
何かを救うから
あなたを胸に抱いてぎゅっと
あなたが苦しがるまで
「一生のお願いです。
今日だけ私を癒してください。」
12月のある寒い夜のことだった。
別れて半年と少し。
ちらほらと連絡をとっていたものの、
元カノからのひさ ....
美しい塊
食べ頃の死体
釣り上げた鯔を
蹴っ飛ばす
林の中の遺跡は
死体で埋まっている
掘り起こすのも
死体の兵士
金属の屑を遺跡に敷いて
仏像を転がす
小さな庵の中で
裸の ....
こんな時代だから
タマゴを食べるしか
能がない
産みたてのタマゴ
ワンパック120円
落っことしても
割れないように
透明な容器に入り
買い物かごから
外を眺めている
....
ご亭主、これ、おもしろいね
面白い味だしているねえ
失礼な表現とも気づかずに
平らげてしまう今日のお客さん
一切の証拠は残さない
レシピは私の頭の中に書いてあり
お客さんには知らせ ....
今晩は
充満していくケムリに
退治されてしまおうか否か、
迷っているところです。
景色が白っぽく見える
夢の中みたいな、
子供心に
胸がドキドキして居ますの。
虫がきらいか ....
あなたは私なんかじゃない
私はあなたなんかじゃない
血は絆ではなく
命でもなく
しがらみや
ただの檻
あなたは選べたはずなのに
あなたは出来たはずなのに
どうして私が悪 ....
破壊された石仏は遠くすりきれ、たくさんのにんげんたちのふみつけた顔の裂目から、何をみる ぼくは何を見い出す そう感じた日の部屋は、暗くなく。際限のないドリルの音がぼくの隙間だらけの体から染み出して ....
昼ごはんのあと
かたづけがひとまず済んだ
うす明かるい台所。
水切りかごの中には茶碗や箸や
小鉢や玉杓子なんかが、
伏せられて
おとなしく乾くのを待っている。
毎日なにかしら、人の手が触 ....
真っ暗になってから風が吹いた。
窓を開けっ放しの部屋は
真珠みたいな香りがした
雲の隙間に消えそうだった
青い鳥が
夕日に噛み付いた。
一日はまだ、終わらないよ
真っ暗な西の空めがけ ....
ウソの名前をください、神様。
恋とは、だぶだぶの子豚のフォーム。
後ろにこすり付けた前の輪廻はだれ?
裸足で開こうとすれば、互角に頭突きする懲りない団欒。
差支えなければ恋とはいわず、 ....
卵を産もうとするシャケは身が白くなる。
まずまず白くなっても味は変わらないと思
うのだが、それでも紅いほうが美味しそう
に見えると、おじさんは卵を取り去った腹
に紅麹をなぶりつけて、 ....
「 (数個「唖」焚くと)
梅を凛と振るうと 陽、あの葉も似通った
擦った熱と螺慰安ぐる 玩具達のマーチ。」
。
。
....
夜に
夜光虫の海で泳いだことがあります
そのとき
月が出ていたのかどうか
指先を
差し入れた瞬間にセントエルモの火
揺さぶってみた
舫い綱に冷たい篝り火
....
今日、お家へと帰る
その家路は細く、長く。
夕焼けを映していた水面は
今夏が来て、蓮で埋め尽くされた。
押し寄せてくる感情の中に
違う種類のものがあるなぁと、気付く。
潜っ ....
犬の知り合いはない
犬と密接に暮らした事もない
ワンの諸事情には疎いのだ
だから私の諸事情もわかってくれ!
おまえは日本語を話せない
私も犬語を話せない
同じ立場なんだから
一方的に吠え ....
「なかみはなにでできているの?」
幼い子が私に聞く
着ぐるみに入っている私は
その問いに答える事は出来ない
おしゃべり厳禁とアルバイト規約にあったから
「あなたのなかみはなにでで ....
夏のにおいが
いい
って言ったから
だからそうしたのに。
明日病気で好きな人が死ぬと知ったら
僕は何をしてあげるだろう
権力も財力もない僕は
そばにいてやることしかできない
そばにいて
未来の二人を話したい
結婚して新婚旅行にハワイに ....
アジにスルメに練り羊羹
酒か肴か北海道の膝枕
あっというまにお客さん
クリオネびっくり跳ね起きて
宿題ないのか春休み
氷の割れ目に陽が射して
ケサランパサランやってきた
ふるふ ....
切り離したとたん
絡み付いた長い髪
くっついてた時よりはいくらか弱々しくなったね
腕に足に頭に巻き付いて
あたしの生活を止めようとする
明日を見ない生活っていうのも悪くな ....
久方の親の家にて
車を借りて
まだ新しいそれは気分がいい
エンジンの音
窓の開きかたも
カセットから流れてきた音楽まで
フォーエバーヤング
65を過ぎた父が
免許を取ったのは5年前 ....
くだけちる
さくらのなかを
あるいていたよ
こごえた炎をかかえて いつも
ひらひらと 花びらは 風をまい
狂をひめ ふりつもり
さまようかれの影をそめて
そらをひろげ
へべれけ ....
もう9月になって
昨日を忘れたような雨が
じとじと降っているとゆうのに
どっこい
コウちゃんちのカブトは生きている
たしか6月に
さなぎからかえったはずだから
もうかれこれ3ヶ月の
....
ありおりぞろりいまそかり
ありがたいのはきりぎりす
おっかないのとおとったん
そちらのそなたはソリストで
リードギターのテクニシャン
ませた大人がリズムを外し
来たのか来ないか来られな ....
野猿峠を下って
密林を切り開き
古びたドアを開け
喫茶ブラジリアに坐り
小田急線梅ヶ丘駅前で
手負いの猪を屠る
止まらない電車の中では
ロココ風の川獺を飼う
夢のような話を審議 ....
ひとり入ったいつものスナックで
私は少し怒っている
はじめて会う客の唄声が耳につく
頼むからひとりでデュエットをやってのけるなよ
それってもう長いこと私の{ルビ十八番=おはこ}なんだから
....
Is this a pen?
No, it isn’t. This is a book.
おいおい誰だよこんなへんてこな会話つくったの?
と心の中で叫んでいた!
マイケル ....
日だまりに
ねこいらず
ねずみいらずに
ハンバーグ
武器を持たない
ミズスマシ
下水工事で浅間山
ドカンと一発ぶちかまし
ねこの仕事をかっぱらう
知らんふりする社会人
みか ....
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