道を行くその途中で
名も知らぬ小さな花に
私は恋してしまった
その場で咲き乱れることなく
その存在を誇示することもなく
ただひっそりと
そこに一輪だけ咲いていた貴女 ....
この世で一番普通なのはうつ病ヤロー、
この世でうつじゃないやつは変人だ。
見えてないんだ、何も。
うそつきヤロー。
幸せなんかじゃないくせに。
臆病ヤロー。
平気なんかじゃないくせに。 ....
髪の毛が黒いからって
卑屈になることはないわよ
金色の美しい髪をなびかせて
女神がささやく
ふらふらと付いて行こうとしたら
いつのまにか小川の向こうの小径を
すたすたと歩いている
ぼ ....
チリチリと夕闇に焦がされる怠惰の うすい皮 夕闇に焦がれる ふたごころ
の隙間 巻き戻さなければ ほどけない完全犯罪
表皮の 残像の危うい目撃者 秘密の 未必の 耽溺の アリバイ
....
冬の間
じっとしていた玄関前
夏になると
手がいっぱい
青々と
生き返り
軽やかに
おいでおいでをしている
風がそよいでいる
手の形がたくさん
にぎやかな木だ ....
米の粒が 口の中で踊る
舌の上で散らばる
噛み応えのある 少し硬めの粘り
嗚呼..
ご飯
うまいよ
美味しいよ
山のように盛ろう もっとお代わりしよう
....
ブルーのわすれなぐさ
せつないブルー
ちいさなきおくの はなびら
おひさまに ひろげて
いつか わすれるときがくるのか
いつか おもいだすときがくるのか
しあんしたところで むねの ....
なんて轟々と風が吹く
許されるなら
風の中に立ちつくし
空を流れる雲を
姿を変える様を
こころゆくまで見ていたい
いつの間に
私は
誰に許しを求めてる
何に諦め
譲るの ....
結局このポッキーは俺だけのモノになったね
よく君が僕のを欲しがってて
いつも僕はあげなかった
又今度、
そう毎回言ってたけど
もうそれもなくなったね
ダレも悪くないのに
人は死ぬんだね
....
ただ微笑んでいる
ただ笑っている
否定もせず
肯定もしない
雨に濡れ
風を受け
わずかの陽を堪能して
いきをひそめて生きている
それ ....
私は
ベビーシッターでも
家政婦でも
看護婦でも
カウンセラーでも
ホステスでも
ない。
あなたは
自分の恋人をなんだと思ってるの?
....
小学一年生の春
友達と下校途中に
桑の実があった
ちょっと とって食べる
紫色が手につく
親に叱られると思い
道路の横を流れてた川で 手を洗う
と ランドセルが首に 落ちて
重みで ....
公園の芝生に腰を下ろして
君と他愛も無い話をしていると
右手の甲にそうっと蟻が這い上がる
私は無表情にその蟻を一瞥し
左手の親指の腹で静かに潰す
目の前には無限のような緑
足下は歩き慣 ....
台風の朝の駅前広場
誰もいないので
雨が寂しがっている
せっかくの
パフォーマンスも
これじゃあ
張り合いが無いだろう
通勤通学の
寝ぼけた行列に
ざあざあと罵声を
ぱらっぱらっと ....
洗濯したてのジーンズのポケットから
紙くずが出て来た
しわくちゃだけどそれはレシートで
おとといスーパーで夕飯の買い物をした時のだった
そこに名前を列ねる食品達は今はもうただの ....
いきものがいきものでなくなるしゅんかん
世界は
小さなポケットで
ゆりかごのたわめきで
いきものがいきものでなくなるしゅんかん
そらはそらいろ
うみはうみいろ
くももたいようも
か ....
禁煙するために
両手をじっくりと見た
花びらが散るように
どこかで終わりが開いた
忘れていた夢が疼く朝
雨が降っているので
部屋はひどく暗かった
少し苦い珈琲を飲みながら
この行為につ ....
心の穴 という言葉が 僕のおでこにぶつかりコブができた 痛い こころとは何だ ....
ごめん
より
ありがとう
って言いたいし
聞きたいの
わがままなのかな?
心配させてごめんより
心配してくれてありがとうの方が
やっぱり
どう考え ....
強気になって
世を吸い込む。
どんな詩人も書きえぬ悲しみを
歳老いた8月に
ひたすら閉じ込めて。
別室で寝る夫婦。
話す事を忘れた兄。
母を知らない父。
家を無くした姉 ....
カメレオンになって秘密のいたずら
姿を隠してくすぐって
あなたの驚く顔が見たい
なんて天邪鬼
でもずっとはお断り
忘れられるのが怖いから
僕は歩いている
がさっ がさっ と
何かを踏みつけて
それは土だろうか
(違う)
それは雪だろうか
(違う)
それは
夏の間輝き続け
力を失って
落ちていったもの
人 ....
コンビニで何弁当を買うの?
のり弁当だろう
図星だ
他のはみんな、
花火の客が 買ってしまったもの。
チンしてる間に、週刊何とかや月刊何とかの表紙を
元野生の狩猟本 ....
『みきくん、私たちの関係って一体なんなん?』
「関係に名前がなかったら、マユちゃんは人を愛することも出来へんの?」
実際あの頃はまだ若かった
幼稚園を ....
散歩の途中で
くしゃみをすると
塀の向こうから犬に見つめられて、困った
立ち止まって見つめ合ってみるけれど
悪いことをした
わけではなく
少しだけ難しいことを
難しく考えてしまうから ....
この空は果てしなく続き
異国の君とも繋がっているんだろう
あの射すような夕日も
目を瞑れば すぐに浮かぶよ
心から ありがとう
山超え 谷越えて
何処までも走っていた
そんな僕に ....
あなたは やわらかな こもれび ゆらゆら ゆらすの
ただ よりそったきもちで ひぐれまで
あお と ぐんじょうが おしよせるなか
つないだ て ほころんで
ふわり ふ ....
僕のクリスマス気分はもうとっくに始まっている
雪と年末に向かうばたばたとした雰囲気をいつの季節よりも愛し、「今年は去年よりも寒い冬になるでしょう」の一言を楽しみに夏を過ごす
できれば秋も「昨日まで ....
日がたかくなったら
口をつぐんでしまった。
なにか
言い残した風情で、
種に託したのだろうか。
だれる
うなだれる
母は自分でもうペットボトルの蓋も開けられないのに
私の掃除の仕方に文句を言う
若い時に肺結核で肺の一部を切除したから
母は水に入れない
息苦しくて
子 ....
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