きみがしあわせかなんて
ぼくはわかんない
なんかいわらっても
それはそれかも
しれないし
きみがしあわせかなんて
きみにもわかんない
ゆめのいいとこで
めがさめたり ....
白い光に包まれた 霧の中
見なれた からくりが
からからと 回り続けて
時は 進むばかりです
ささやくような声でも
うつむいたままでも いいですから
私と 歌 ....
くろねこ くろねこ
ひとみは 金色
おや どこいくの? と
たずねたら
私は ちょっと ねこの国まで
どこか 知らない 曲がり角
すきま抜けたら ねこの国
....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって
あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
待っても
待っても
得られないとしたら
私はどうすればいいのでしょうか
あなたはどうするのでしょうか
私にはもうなにもありません
寄る辺も
術も
あなたにはなにがあるの ....
勉強もおっぽり出して寝転ぶ
天井の丸い蛍光灯に それを握るように手を翳す
指のすき間からこぼれる光に 少し目をつむり
ポジティブな何かを掴む感覚
熱はその手に伝わらないけれど
***
....
ひとがひとをあやめたくなるのは
きっとこんな夜
歯止めの利かないにんげんが
増殖してしまっただけなんだ
星のピアス
虹のバンダナ
俺はいらないよ
似合わないからさ
俺は
もう何もいらない
綺麗なものはいらない
綺麗なものはすぐ壊れる
気に入ったものほど ....
墨の馨りで安堵する
筆の固さでしなやかという言葉を知る
半紙のムラに感嘆を覚える
文鎮の重鎮さで精進を知る
今日の午後はひとり書道の時間
遠くの月へと叫ぶ 狼のように
だけどその「遠吠え」という名の叫びは届かない
神に祈っても この叫びは 愛は届かない
壊れてしまう この無常な世界の中で
ずっと愛を貫く事ができた{ルビ狼=か ....
いやぁな子。
とくちゃんは、優しいのね。
(おとこの、こだもん、、)
みぃちゃんは、笑いもしないの。
かわいくないわぁ。
(おばちゃん、きらい)
ご本いっぱい読んで、えらいねぇ。
(そん ....
世界で2番目に人波が速い街で
レースゲームみたく追い抜かれ 追い抜かれ 追い越して
シューティングゲームみたく避けて かわして ぶつかって
世界で2番目に難しい日々の第1ステージを何年も挑戦し続 ....
インキュバスに魘されて
無性に誰かがいとおしい
手馴れて打てたあいつの電話番号も今では忘れて
きっと私はひとりになった
缶コーヒーの空は夜明けまで積まれて
脳裏をかすめては過ぎていくのは ....
暗闇の中目を覚ます
手探りをする
目を凝らす
耳を澄ます
ここにいるのは
ひとりだと
気づいた瞬間の
絶望
いつかあなたが言った言葉 ....
いなかのまんなかと
なづけてもいいまち
ここではいちいちきどった
ことばはいらない
しんこきゅうする
はないっぱいにすいこまれる
いねのにおいってすき
でんしゃはりょうほうこうに
とお ....
空気のいちばん
おいしい時間に
散歩する
空は、頭をおしあい
へしあいする建物のうえに
とても小さく
心のどこかにひっかかっている
碧い風船のようだ
こだわりならば
割ってし ....
このままずっと
あつくもなく冷たくもない曲がった背中に手をおいて、
唇をすこーし近づけて、
あなたが今何を考えてるのかは少しだけわかるよ。
パッケージが変わって変えた煙草はもう諦めていて、
....
溶けてしまっていたものを
元に戻すくらいの力があるなら
夜半を過ぎても止まない雨を
酸性に変える事だって容易いことなのでしょうね
容易いさ
そんなの
って言う位だったら
対価払ってち ....
山にこもる友達が
もう疲れたからって言って
キャンプ場から2、3キロ離れた場所から
ずぶぬれで降りてきた
俺の部屋で毛布をかぶり震える指で
タバコを吸うので
うまいかい?と尋ねたら
....
駅についたら
気をつけて帰れよ
やさしい声をかけてくれた
気やすめとは思うのだけど
声がじっと見守ってくれる
なにかが安心する
なにが起こっても
オレは知らないよ
と言っている ....
「拝啓
すでに季節は冬だ
月日の経つのは早いもんだ
焼鳥屋にあった
熊肉はもう仕入れていないのだってさ
もともとそんなに
美味しいモノでもなかったのだしね
....
いつか
義理人情が尽きたら
くさもちをたべよう
ヨモギの苦さが
ギリギリのままで
味覚を刺激して
それからは何でも美味しく食べられる
くさもち、ぼたもち、くつわむし
声だけ ....
スキップ 春の落ち葉
駆け抜けて
笑わないで
ちょっと走って
シロップ 真夏の大雪
かきごおりにして
泣かないで
ちょっと食べて
だって ピンクに光るほし
なにも ....
いつも
歩く練習をしている
うまく
歩けるようになったら
ひとりで歩いて
歩いて駅にいって
電車に乗って
家に帰りたい
それだから
帰るために
歩く練習をしている
うまく ....
泣きたくなるのは俺が弱くなった証拠か?
不意によぎる居た堪れない感情が
嵐みたいに過ぎ去るのをジッと待っている
俺はいつでも強くありたいんだよ
どうか 涙なんか流れぬ日々よ来い
独り ....
酔っぱらいの話だと思ってきいてくれればいい。
一昨日
前の、その前に付き合ってた男と飲んだんだ。
話はたいして覚えてないんだけど、
2時間半のあいだずっとバックストリートボーイズが流れてた ....
ありったけの小銭を持って
僕らはオークションに出かけた
実家が火事なんです
と泣きじゃくる男の人に競り勝ち
三匹のサワガニを落札した
一匹は僕が名前をつけて
一匹は彼女が名前をつけ
....
小さな鳥
青空は狭くて
泣き声は飛ぶ
都会の喧騒が過ぎ去った朝は
いつも汚い
朝
それは満員電車の人だかりに
揉まれるばかりではない
空ろとけだるさと真新しい光が混ざる朝は ....
ねぇ、君は自分の体を傷つけて、
何をしようとしてるの?
君の体は傷つけるためにあるんじゃないでしょ?
そうでしょ?
君の心は、人を憎むためにあるんじゃないよ。
君の瞳は、人を嫌うためにあるん ....
誰も住まなくなった家
ロビンソンが住んでいた
天井はピンク
壁はオレンジ
暖かいにおいがした
ぼくの近道
誰もいなかったはず
「ロビンソン」
窓からのぞく
ぼくに気づいて
....
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