指は捩れた釘、その錆びた切先で裂く、僕らは、
宙を、
僕の頬を、
きみの鎖骨の下を、
すると膚と肉がみにくく割れて
黒い血が落ちる
横たわる僕らの眼に青色の空が映る。
完全な空の ....
車を走らせると
道沿いに咲いているコスモスは
ピンクや白から 黄色に
流行りが変わったようで
黄色く咲いているコスモス
5月に咲く黄色い花の
かなしい思い出に重 ....
なにもかもが ふくれあがって
まっしょうめんに おきざりにされたまよなかを
うけとるきになれないので
さけをのみながら めをそらしそらし
それでも ふくれあがっていくまよなか
....
ねむれる場所
見つけたからって
窓は
あけたままにしては
いけない
カシオペアの夜など
なおさら
イマスグアイタイ、
とか
コエガキキタイ、
とか
が
入りこんで
困る ....
誰かとこすれあってできてしまった命が
夕方のチャイムと一緒に甕から飛び出た
「あずきとぎ」のささいなミスからこうなった
最初から判っていたことなんて大したことないね、っていう
軽率な発言が玄関 ....
むかし そんな日があったのは
かすかに覚えてはいる
僕が はたちだった とき
脆くて 儚くて でも 強がっていた
そんな とき
大人に歯向かうこと
大人に楯突くこと
大人にい ....
パソコンの電源を消してください
何も分からず前だけ向いて
ひたすらに走って 走って 走って
倒れるくらいまで走って
そんなにもまっすぐだったあの頃
どうしてしまったんだろう?
どうしてこうなってしまったんだろう ....
まっすぐと、時折折れ曲がってつづいてる道
キミはどんな思いで見ているんだろうか
このセカイ
キミのいるその世界と平行に進んでるこのセカイを
同じ道、同じ風景、同じ風
そして・・・・・ ....
昨日隣街で
宇宙の人に話し掛けられた
こんにちは
と彼は言う
こんにちは
と僕も言う
どこから来たの
と彼は聞く
すぐ近くから
と僕は答える
僕もそ ....
もはやはっきりとした楕円で
ぱっくりと傷口をあけて 平面に戻ろうと
地球
崩し・・・・・・・・・・・・・・て戦争
ウラミと環境保全のため銃弾に人骨が込められる
見渡す限りガレキの ....
ここんとこ
お通じがなくて
苦しかったのは
詩を書くのを忘れていたからさ
と書いたとたん
痛いほど もよおして
トイレにかけこんだ
今夜は
無性に 胸のあたりが苦しいので
闇の中
家の裏山に ドラえもんを探しに行く
おそらく
好物のどら焼きをえさに
すずめを捕るような仕掛けで
竹篭を逆さにしておけばよい よう ....
名前も顔もわからない
モニター上の文字だけが
あなたを語る
嘘か真実か
確かめる術もないけど
語りかけてくれた言葉は
まちがいなく
こころの隙間に入 ....
とうといのです
ぽかぽか日和だねえ、と
ぱたんぱたんと洗濯物を干し
ついでによいしょ と
お布団をはこぶ
あのとき
わたしにお布団は大きすぎたのです
お母さんの大きな手で
運ばれて ....
青の虫
黒の虫
茶の虫
他にある?
桃の虫
いるかな?
虫になるなら
桃の虫がいい
だって
桃なら
捕まえてくれるかも
マジックの話をしよう、と「み」はいう。
床の上に毛布を敷いただけの寝床で、腹ばいのまま、
三枚のなかから、必ずお前が選ぶコインをあててみせよう、と。
そういいながらとても愉快そうに背を波打た ....
開かれた窓が必ずしも
空ではないとゆう君が開く
歌集の背景も部屋ではないとゆう
綱渡りな瞬間が連続している
今日は一番新しい日
みんなに会いに行こうと思ったけど
道はすべて絶たれて ....
夕方
雨が降り出し 雨宿りのできる場所を 探している
今までに 見たこともないような 喫茶店
独り ドアを開けて 独り 窓際に座る
蒸した雨に さらされ
雨なのか 汗なのか ただ体が湿ってい ....
Hi! Everybody!!
We come from different countries and are "HERE".
We speak a diff ....
日暮れの蒼のわたしへと
空も地も金を置きに来て
今日も緑に埋められていて
流れ込む色のわたしで居る
ひとり歩いて すれちがう
醜いものも 悲しいものも
みんなみんなわた ....
? 枯葉
色づいた街路樹
華やかなコートを纏った目抜き通り
ライ麦パンと
ビールはペールエール
高架上の駅からは、いつも
傘をさした男たちが笑いながら落ちてくる
? でかけな ....
ひとりの男の子
一段抜かしから
二段抜かしへ
テッテとのぼる
両脚の振り子をよそに
まんなかあたり
見上げてとまる
柿の実
棚引く空
コマ送りにしてきたのに
Y字に浮かぶ
校 ....
その場所は小さな木造モルタルのアパートで
たぶん1980年代のどこかで建てられたもの
疲れていたので
迷いはなかった
部屋に入ると
中は2DKらしいのだが
ごちゃごちゃと荷物が多く
狭く ....
九歳の子供が背広を着て介護ホームで
おじいさんしてる
そして
九十一歳の白装束を着た人が
火葬場の火の中で
おっぱいを吸っている
ゴンザレス、生まれてこの方メキシコ人
今朝も早くからメキシコ風のシチューを
食べる
ゴンザレスを見守るゴンザレスの兄
生まれてこの方メキシコ人の兄
港の町では遠い海で漁をする季節
....
僕は笑いながら凍えている
まだ熱の残るトーキョーで
熱を抱えながら凍えている
汚す雨を乞うて
ひざまずき乞うて
洗い流さぬ夜に酔うて
降り注ぐはネオンの白夜
僕は笑いながら死んで ....
{ルビ晩餐=ばんさん}など絶えて久しい
誰もが膝を抱えてうずくまった夜に僕は
屋根の隙間から星を見あげてた
あかい、涙みたいにうるんだ一粒に
名前をつけようとしたとき
父さんが僕の髪をく ....
あざのない君の美人 ささくれのない惑星に
イチゴ食ってこぼしてシミつけた
その場限りハンキチガイプチ悲鳴
偶像は惜しみなく白い内臓送信した
たいしたことないカマキリ風の未来感覚で
キ ....
今日は 暑かった
今日は 忙しかったと
なにげなく 言い合う
いつもの 二人の会話に
今日も かなしかった と
言うのは やはり
重すぎるので
二人とも
....
5909 5910 5911 5912 5913 5914 5915 5916 5917 5918 5919 5920 5921 5922 5923 5924 5925 5926 5927 5928 5929 5930 5931 5932 5933 5934 5935 5936 5937 5938 5939 5940 5941 5942 5943 5944 5945 5946 5947 5948 5949
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
7.26sec.