ススキ野 原が 北に向かって揺れている
渇水した南風 けだるい西日
東から 懇願の声が聞こえる
私もそこに加わろう
この手に 白い穂を付けて
太陽の光りがいつまでも照らし続ける体(茎 ....
わたしは川を下り
骨だけの草
骨だけの景を組み立てる
雲を集める
息を集める
ひらひらとする
羽のつけ根にひろがる国
赤く透きとおるまなざしの国
からだのすべてに生 ....
鶏が嫌いだ
別に肉が
食べれない
そんな訳では
ないのに
鶏を見るのが
嫌いだ
僕の夢の中では
鶏の頭は
まるで
ぬらぬらとした
ムチというか
尾のようなもので
それが
....
もういいだろう
コーヒーカップを片付けようとした
コーヒーがコーヒーではなくて
モーイーだった
モーイーなんて
くだらなすぎる
だじゃれにもならない
飲み乾してやった
....
コーヒーを飲めなかったあたし
コーヒーを飲めるいまのあたし
でも 砂糖とミルクはかかせないの
***893さん ....
*************
=月に晩酌=
さらりと抜ける秋空に
思い出すはあなたの温もり
闇夜に続く寂しさは
ほろ苦い珈琲の温もりを
杯にかえることのできない痛み
....
エレヴェータ に乗っている
ねても さめても いつでも
エレヴェータ の透明なガラスは
都市の骨を映し出して
エレヴェータ は昇る
いき あっても いきたえていても
エレヴェータ は香りに ....
ウェーブしたものをつくりたいと思ったことはあるか。わたしは、ある。それはまず滑らかでなくてはならないだろう。日差し例えば、うたたねをする準備ぐらいあってもいいだろう例えば、枕ぐらいあってもいいだろう。 ....
「メリーゴーラウンド」 9
砂
砂が全部落ちてしまっても
ひっくり返せば
また最初から始まる
のがとても魅力的だった
いくつも窓ぎわにな ....
掌で転がしている女と言われて
あながち嫌な気はしなかったけれど
私にだって公然と甘えたいときはあるの
そのへん、わかってくれているのかわからない
口をそろえて
「ああ ラーメソ食いてえなァ!」
食いてえナ!食いてえナ! 食いてえナ!食いてえナ!
ラーメソ!ラーメソ!ラ^−^メソ!ラーメソ!
塩漬けの脳
After all ....
おじいちゃんが双子だったの
やさしいおじいちゃんだった
あなたも双子なの?偶然ね
ねえお兄さん連れてきてよお兄さん
弟なの?まぁそんなのどっちでもいいよ
さあ、天井を眺めて、あ、空か、
こ ....
機関銃でばちばち撃ち殺して
うわーいって喜んで走って
なんだかふわふわした光は
嗚呼あたしを祝福してるわ!
観て観てほらなんて綺麗なの
空ってこんなに青かったかしら!
機関銃は歌ってる ....
「笑わなくていいよ」と
店長が言ったので
わたしは笑わなくなった
一本調子で値段を読み上げるだけ
夜のコンビニに、エロ本を買いに来る男を
警戒するようになった
バイト終了時間の待ち伏せ ....
写真をとるとき、
かならず右かた側が少しさがっており
横にならんだ左かたにふれ。
そのくせが
どうにもゆかいで。
どうやらおまえのたましいは
すこし ....
Sleepless Sheep
Insomniac Sheep, what do they count?
"One android, two androids, three a ....
あなたは知っていましたか
すべての細胞は
自殺するということを
遺伝子の片すみに
小さな時計が隠れてて
もういいよってささやくと
それきり細胞は
すべての作業を放棄して
....
ゆるりところがる指のからまり
ほぐれるたびに空は変わる
ふるえからゆらぎへ
青から碧へ
変わりつづける遠くの道を
冬はたしかに歩いている
銀に洗われる世界に立ち
流れ ....
最近どうも
君の胸に鍵をさすことができない
手にした鍵を
むりに入れてもしっくりせずに
疑心暗鬼な手つきで
がちゃがちゃと
右や左にひねっては
君の表情を曇らせてばかり
だ ....
高層ビルは嫌い
地震がくると
とても揺れるし
台風でさえ
ぐらぐらと頼りない
ただ
空に近い
秋のとうめいな空に近い
高層ビルの
高さ分
天上のあなたに
近づくなら
....
マンホールには傷がついていて、
ずっと昔から誰にも見えない程度に、
血が流れていた。
工場の排水が、
今日もマンホールの下を通り抜けると
さび付いたマンホールの血は滴り落ちていく
....
二十年ぶりに訪れたその町は
すっかり変わり果てていた
とはいえ
うるおぼえながらに車を走らせる
と道路沿いに赤い自販機が目にとまる
そういえば喉が渇いた
車をとめて自販機の前に立つ
する ....
覚えていますか
と
問いかけるのは怖い
そして無意味だ
わたしはあなたにとって
最初から存在しなかったと
同じなんだと
確認したところで
一体なんになるだろう
覚えていますか
と
....
ずっとそばにいるよ
と
耳たぶをふるわす
午後のビーチでは
ねそべる
しらないオンナノコと
たのしくおしゃべりしてた
ただ
それだけの
あなたがささやく
フロリダの夕べ
....
くっきりとあかるい黄金色
冴え冴えと澄みわたった闇に
ぽっかりと浮かんでいた それ
何処へもゆかれないわたくしは
そのしたで
孤独やら絶望やらと
親しくしていた
それは
し ....
まわる杖のなぞる
たりない 言葉
目には まだ
うつらない
誰に 誰を重ねる
どこにも いない
今は まだ
指は捩れた釘、その錆びた切先で裂く、僕らは、
宙を、
僕の頬を、
きみの鎖骨の下を、
すると膚と肉がみにくく割れて
黒い血が落ちる
横たわる僕らの眼に青色の空が映る。
完全な空の ....
車を走らせると
道沿いに咲いているコスモスは
ピンクや白から 黄色に
流行りが変わったようで
黄色く咲いているコスモス
5月に咲く黄色い花の
かなしい思い出に重 ....
なにもかもが ふくれあがって
まっしょうめんに おきざりにされたまよなかを
うけとるきになれないので
さけをのみながら めをそらしそらし
それでも ふくれあがっていくまよなか
....
ねむれる場所
見つけたからって
窓は
あけたままにしては
いけない
カシオペアの夜など
なおさら
イマスグアイタイ、
とか
コエガキキタイ、
とか
が
入りこんで
困る ....
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