ぼんぼりに灯がつくと
仕事を終えた人たちが
夜ご飯を食べに来る
みんな仲良く
おしゃべりしながら
好きなものを食べて
お酒を飲んで
よいきげんで歌うたう
眠くなる頃合いにな ....
声の限りに叫んでも
この無音の部屋では響きもしない
青い涙や赤い血を流しても
この無色の部屋ではシロクロで
ただただ、
心の痛みに支配されたこの部屋で
私は待っている
声 ....
あまりもの惨劇に助けを求める声も
痛みに耐えかねて叫ぶ声も
この電話線一つで貴方まで届く。
それを聞いたなら
貴方は一体何をしてくれるの?
触れ合うこころが欲しかっただけ
伸ばした手を引いてくれたのは
あなた
届かぬ想いを拾い集めてくれたのは
あなた
何がいけなかったというの
そっと寄り添いた ....
父さんの革靴に
小さな足 入れて
かかと 引きずりながら
なんだか 笑いながら
庭を歩いていた 私
大きくなることに憧れて
本格的な靴に憧れて
小さな足
かぱかぱの空間
なん ....
みなとみらいの街のガラガラにひび割れた道路を
ズタ袋を背負って歩く君の姿が
俺には想像できる
深い霧の立ち込めた街には
まだ日が昇らない
薄もやの中で君は腰を下ろし
ズタ袋からペ ....
ひとつが
どこまでもひとつに感じられ
ふたつが
どこまでも数え切れなく感じられる
街が街を過ぎるような
水のような音の時間を
子は歩む
子は沈む
千の手の波
....
あなたと別れた後に
新しい命の存在を知った・・・
子供が大好きで
いつかはママになるのが夢だった
それはあなたが一緒だったから
あなたとの愛の証が欲しかった・・
あなたのいない ....
私のブレーキを壊したのは
私自身
私のハンドルを握っているのは
私自身
私をコントロールしてるのも
私自身
私が事故っても関係ないだろ
私にアンタの法律を押し付けないで
私の法律は ....
針と糸を携えて
張り裂けた君を縫い合わせ
言葉をかける
ゴメンね、ゴメン
気付けなくてゴメン
苦しさが溢れて行って
君は張り裂けた
針と糸を携えて
言葉をかけていく
ゴメ ....
悲しき熱帯
エフリマコ
電線がうつくしいゆうぐれ
バス停には女子大生の列が
ミシンとコウモリ傘のようにできている
みんなちがってみんないい*顔をして
....
現実に囲まれて 見たものはモノクロの世界
全ての情は今 何処へいったのだろう
冷めた汝と言われても 夢見つつ
奇跡や運命に心躍らされ 何度傷ついても
またモノクロの世界から逃げようと
可能に ....
夢の中 嘘の塵に咽せ、目覚めた
まだ朝の始まっていないガラス越しの街を見下ろし
ベッドに戻ろうとす
ふと気付く
嘘は塵どころか、塊となり
生臭い悪臭を放って
私の体内で脈々と胎動していた! ....
もし君が欲しいなら
僕の時間をあげるよ
もし君が欲しいなら
僕のすべてをあげるよ
君の罪は僕の罪で
君の痛みは僕の痛み
二人だけで
星の海に小船を ....
まいあさ
僕が
この僕であることに目覚める
はてなダイアリー
燃えくすぶる焦土が続く
誰もいない台所
立てたコーヒーの
苦い香りは
抽象
起き上がる重力加圧の具体性
多分コ ....
たぬきにばけたきつねが
きつねにばけたたぬきが
おたがいのさとにまぎれこんで
すぱいのやくめをはたしてました
たぬきときつねは
なかがわるいので
あいてのよわみ ....
まっすぐ歩いていくと靴屋さんがあるんだ
途中で絶対に曲がっちゃだめだよ
前だけみて歩くんだ
靴屋さんに着いたらその横の遊歩道にはいる
ここはむかし川だったみたいだね
人がふたりならんだらそれ ....
わたしの彼方への文体は
うにゃうにゃした粘りを
まだ失ってなくて
少しだけ
安心する
生きていく
蛇足の波長で
くずれた思い
その燃えくすぶれる
硝煙を
つかまえている
....
君が目を覚ましてくれるなら僕は何でもする
あの日 君が僕をかばって血まみれになった
ドロドロと流れ出てくる血液を見ながら
僕の意識は次第に遠のいていく
気がついたら君は息をしてなかった
....
もしもあのころのスタイルに
戻れるとでも言うのなら
悪魔にだって魂を売るつもりなのに
わたしの汚れた魂なんかいらないらしく
悪魔もわたしを助けようとなんかしない
がまんすればするほど
....
はっきりと見えない
セロハンのような
それ 一枚が
へだてている
ような
わたしたちは
角度によって
ときどき 見える
それ のせいで
近づけずにいた
沈黙に見とれてしまいそう ....
真夏にあらわれた
黄色い葉っぱ
何を間違えたのか
何を思ったのか
緑の葉っぱは
黄色になって
黄色くなって
真夏のうちに
地面へと
静かに
落ちていきました。
暑い暑いアスフ ....
サキとは昔から似てなかった
サキは母親似で
それがずっとうらやましかった
サキは生まれたときから妹だった
サキは小学校のころから
勉強が苦手だった
勉強が得意だったわたしは
いつもど ....
よる寝ていたら
彼が帰ってきて
ひどく酔っていて
わたしは体を起こした
そしたら女の声がして
女もひどく酔っていて
大きな声を出してる
「もう帰れないんだし泊めてよ」
髪の長い
白っ ....
とっくに別れた女と
まだ電波の手紙で
やりとりしてたが
やっと僕の根本が
伝わって
あきらめて
関係ぜんめつみさいる
そんな朝だ
ノーコメント
言葉は今ぼくに
強すぎて
だか ....
だらりと舌を垂らした犬が
くわえていった
無限に広がる雨音の中で
たった一音が残った
炎を見つめて乾いた暁の頬を
夜が照らした
葉脈を流れる冷たい水が
樹 まるごとであると知 ....
ロウソクが一つ増える度
アンテナの数は減っていく
小さなことに喜んで
小さなことに傷ついていた頃
ガラスのような脆さと透明感を
恐る恐る抱いて生きていた
今はもう少し図々しくなり
そ ....
やみが白んだ
きょうも夜明けの3時過ぎから起きている
もう2時間がたったのだ
トイレで小鳥のさえずりを耳にした
やがてはかれも空から堕ちるときがくるのだ
それまでの ....
星が落ちて
月が落ちて
何も
無い
黒い空でも
良い
見えない
何も
見たくは
無い
覆い隠す手のひらを持ち得
無い
瞼も
無い
見えなければ
良い
本 ....
逮捕されたそのオトコには
十億円の借金があったそうだ
四十年のジンセイで
どうやったらその借金が出来上がるのか
そしてそのオトコの数年は
十億円の価値のある
ものだったのか
それとも
....
5900 5901 5902 5903 5904 5905 5906 5907 5908 5909 5910 5911 5912 5913 5914 5915 5916 5917 5918 5919 5920 5921 5922 5923 5924 5925 5926 5927 5928 5929 5930 5931 5932 5933 5934 5935 5936 5937 5938 5939 5940
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