GOD!
Rainy Blue Daisy "Clearly Clearly?"
昨日、彼ら、
ナポレオンフィッシュの群れは、20世紀の、雨、に溶けてしまったから
....
黄色い線までお下がりください
下がってますよはいはい
車掌さんいつもありがとう
風の強い夜
電車は黄金色に煌々と輝き
静かにわたしの前に滑り込む
ドアが開く
乗らないでいると
後ろ ....
嵐の夜
魚は水底に
沈む
私の一番の願いを神は受け入れてくれるでしょうか
きっと無理でしょうね
その願いが叶うとしたら
私以外の人間は悲しむだけでしょう
つぎの願いは受け入れてくれるでしょうか
傷つく人間は限られ ....
SONYの
小型スピーカー
の横に
ちいさな木の鉢を置いた
卓上から溢れて
ROCK
マニック・ストリート・プリチャーズ
をかけると
木 ....
ここでひとやすみ
あんまり急いではいけないって
誰かが言ってた
そうね
少しずつ進もうよ
立ち止まれば
見えてくるものもあるかもしれない
がむしゃら ....
ケータイが鳴っている
これを書いているかたわらで
正確には震えている
バイブモードだから
がたぶるとデスクを鳴らし
ケータイが呼んでいる
つまり誰かが呼んでいるってことだ
僕はこれを書い ....
このはずく
みえてみえなく
からからと
ころけころから
ながれます
びゅーびゅー
かぜが かなでては
ちんそりそらり
えがきます
りんご ばな ....
パレードがいってしまう
オープンカーがいってしまう
紙吹雪がいってしまう
にぎやかな楽隊が
歓声がいってしまう
パレードに手を振った
誰かが
こちらに手を振った
私が手を振る ....
午後十一時三十分
新宿発江ノ島行き最終電車
ひとりウォークマンで
ジプシー音楽を聴いて笑っている
(帰る家などどこにもない)
遠く
かなたの星で生まれた光
降ってくる
ガス雲をぬけて
いくつもの星団とすれちがって
ちりや小惑星をかいくぐって
小さな青い星に突入して
大気に散乱されながら
ようやくここまでた ....
機械のような雨・・・・蛇口のような雨・・・・
アスファルトを・・・・草原をたたく雨・・・・
傘から濡れて雨・・・・靴下を毀れる雨・・・・
窓が曇って視界・・・・がみえない路肩・・・・
....
届かない何もかもに憧れるのを止めた日を覚えていない
延ばした手とか宙を切った指とか爪先立ちした足とか
其の侭の姿で氷漬けになった自分を見つけては冷えた目で更に冷やした
溶けてしまえば
私はまた ....
「世の中の不条理を一掃せよっ!」
脳内 後方部からの指令
「さて、どうしたものか?」
躊躇う 右方部を尻目に
「もう、止まってんな! 走れ!」
脳内 前方部に従う身体
これが僕です。
....
子どものころ最も恐怖したことは
便所に落ちることだった
汲み取り式だった
もちろんそんな呼び名は知らず
「ぼっとん」と呼んでいた
扉を開けると中は裸電球で薄暗い
スリッパを履く
木 ....
お椀くらいの落とし穴を
家の前に掘ったら
標的である妹や弟ではなく
母がこけて捻挫してしまい
こっぴどく叱られた
しばらくして
ほこりっぽい砂利道は塗装され
黒光りして変なにおいのす ....
暗号電文を流すのはやめてくださいという文章が郵送で届く。どういうことか問いつめると何もしてないと言う。ぼくらはキャッチボールをしに外へ出る。遠い異国から輸入されてきたいくつかの異なる言語圏の文字で書か ....
歌と踊り
失った恋人に
歌と踊り1
歌
それはむかしの
それはお ....
駅前で
ギターで歌い続ける少年の
声を誰も覚えていない
ギターの音色が日付を越える頃
繰り返している月のかたちを
誰も答えられない
すっかり冷えきった自動車の
エンジンをそっとかける
....
見上げてごらん
そこには空
青い青い
広い空は
忘れてしまった
心の空だ
灰色をした
低い空は
下ばかり見る
人間の空
思い出したように
空を見上げる犬は
青い空を ....
つづく なぞなぞ
どこにでもあるもの なんだ
どこにもないもの なんだ
おまえだけのもの なんだ
おまえだけ もってないもの なんだ
曲がりくねった 闇の底から
....
消しゴムは 使えませんね
紙も 消しゴムも
まっくろに なってしまいます
消してしまおう なんて
思わないで
描き続ける他 ないです
描けば描くほど
ま ....
ドライフラワーをつくるには
花を下にして
どこか 部屋の隅に
つるしておきます
たいていは 忘れた頃に
できています
薬は使わないので
茶色のカサカサにな ....
隔てれば遠くなるのでしょうか
確かに幼子は海辺遊びを
憶い出します
その頃
銃弾で命を奪われた
腐乱の進んだ死体達が
幾重にも土の中に放り込まれたといいます ....
少年は
旅に出た
真っ白なノートを
一冊持って
そのノートに
この世のすべての言葉を
すべての意味を
書くために
街には
言葉が溢れていた
朝には朝の
....
辞書は本当は辞書になんか
なりたくなかったんだよ
本当は絵本になりたかったのさ
だから、辞書は本棚で寝ている間
書かれているすべての文字を
手荷物預かり所に預けて
夢の中で
....
午前3時33分33秒になったら
こっそりと本棚から
辞書を取り出してごらん
99頁と100頁の間に
もう1頁できていて
そこにはとても大切なことが
書いてあるから
で ....
青く澄んだ空と
ぽっかりと静かに
浮かんだ
白い雲たち
そんな空とは
対照的に
私の友達は
隣で泣いている
慰めてあげられる
いい言葉も見つからなくて
ただ呆然と
立ち尽 ....
また夢を見ちゃった
馬鹿だね
夜が明ければ終わること
知りすぎているくせに
団地の入り口に金木犀の木
これが金木犀だなんて
今まで知らなかった
名前に憧れてた
どんな花なんだろ ....
とてもすずしい夜。
月が雲に隠れ、小粒の雨に美しさを感じる。
雨が降ると、さっきまで聞こえた虫の音色が静かになる。
雨がやむと、まだ音色がきこえる。
こんなふつうな夜なのに。
こんな ....
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