広げた手のひらに
じゅ 脂一滴、落ちて広がる
広げた手のひらは
じゅ 脂一滴、受けて悶えた
「 」
形にせず、呻くことを
覚えたままに、繰り返す
ととととと
砂が落ちる
とと ....
やさしい夜が更けてゆく
一日の喧騒が
潮が引くように薄れていき
まるで夢かなにかだったように
記憶の底へと
電車の窓に知らない顔
わたし
こんな顔し ....
SYSTEMさん、いつも僕の詩を読んで私信をくれてありがとう。
僕の受信簿にはSYSTEMさんの名前ばかりが並んでいます。
ところで、SYSTEMさんは読む専門の方なんでしょうか?
ぼく ....
フルスピードの余韻で橋の上 いつまでも固まっていたかった
変なポーズで
髪の毛の特に尖ってるところを選んで磨いていく
ゴーグルをいくつもくれる羽根に泣かされても
いつの間にか体がツルツルして
....
痛い喉を掻き回して
僕は言葉を紡ぐ
海峡の向こうの島を
懐古と共に
たぎらせては
静粛の木の葉を
この手にとる
歌よ
波音に掻き消されし
声よ
あなた と照らされた
....
花の名前はちっとも覚えられない
愛情こめて土を耕し 肥料を入れ
慎重に種をまき 苗を植え
毎日かかさず水をやり
芽吹けば話しかけ
成長すれば喜び
花が咲けば私に贈ってくれた
何年 ....
ヤツが残していったものは思いのほか大きい
下着や趣味の悪いCDもすべて置いてったままだ
メールはすぐに消してしまえるけど
突然いなくなって
ずるい......
2年間ヤツと暮らした部屋は ....
その想いは遠い遠い遥か彼方の惑星から降ってきて彼女の心に住み着いた。
小さな爆発と洪水を何度も繰り返しながら何年も居座ったが、
いつのまにか、彼女自身も知らぬうちに跡形もなく消え去った。
後に残 ....
あなたを あなたを深く愛していた
誰よりも尽してあげたと想っていたのは僕だけだった
「ワカレヨウ」
裏切られたのだ 云い返すコトバ見つからず
ただただ泣きじゃくる僕
君はそれをなんとも想わな ....
だから
ふりむかないことにする
いつでもどこでも
撃ってくれ
防弾チョッキは着ていない
君は
エプロンで
マシンガンだから
僕は
好きだったんだ
何故か月を見るとそっと思い出す
彼と交わした数々の約束
遠い未来の夢の欠片も輝いたあの瞬間
どこかで震えていた心の中の自分が
寂しさを忘れて微笑んだ
あの時を思い出すと切なさと儚さで胸が ....
玄関の扉を開く真白いてのひら
その直前に十月の金木犀の香りに包まれて
ふと立ち止まるあなた
かなしみの胎動を青空に聴くことができる巨大なこすもすが咲いている森で
倒れゆく木々
その生前のざわ ....
風の音。わたしは平野に立つ。西の空は錆びた色をしている。
離れたところ、陸橋に車が列を作って走り去る。月が風に揺れている。風の音が、遠くの車の音が、わたしの耳の中の音が、入り交じっては、かき消さ ....
「だめになってゆく」
それについて言うならば
私はたぶんマーメイド
泳ごうと思えば泳げるのだと
薄ら笑いを浮かべながら
岩場に座っていたりする
「だめになってゆく」
....
Walk This Way*
歩いて
歩いて
歩いて
高速道路の上を
馬
の
....
潮の流れをぬうように 群れなす背黒 秋のうお ひと竿
ふねより なにより 活きに優る二の 腕にきかせて ふた竿
秋 味を 竿に捕らえて 父 にんまり
笑み 食卓へ み竿の 飽き ....
夕方お風呂にはいって あわあわになって
しってる? あたし今いちばんかわいい
髪にタオルをかぶせて 服を着ると
そのとき うまれかわる
電話をして 1時間後に約 ....
誰もが安易に描くことの出来る草原の断片をひろいあつめて
籠とゆう籠のそとがわを不安定している
蝶の羽根越しに開かれた冬へと
踏み込む
回転するはばたきはすぐに閉じ
巨大な雪山に遭難する
吹 ....
僕が産まれて
君が産まれて
変わらないものなんて無いって
きっと皆思っていたけど
祝福を受けたその日
世界が変わることはもちろん無かった
愛を預けられる銀行があればいい。
昨日まで確かにあった愛が、
今日いきなり無くなったりするから。
愛がね、
どんどん足りなくなるの。
私から、あなたから、世界から。
....
もしもあなたが隣にいて
微笑むのなら
ずっとこうしていたいね
なんて言えるのにね
もしもあなたが隣にいて
叱ってくれるなら
ごめんねだって言えるのに
あな ....
地図を書けない花は
恋しと小石の違いを
伝えられないのです
昆虫を描いてばかりいる少年が
今日は汽車の絵を描いた
たび
と口にしてみる
えい、やっ
気持ちをくしゃくしゃに丸めたい気持ちになって
余白にひどく不釣合いな
一匹のノコギリク ....
ビーズがきらきら
夜空の星のように
散らばっている
地球では
老人や
ホ−ムレス
のよう ....
眠りの国から追い出された
傷だらけの片翼の天使は
この世界でどんな夢を見る
赤く血塗られた新聞紙
混迷を極める世界情勢
もう誰も明日を夢見ない
ただ生まれては消えていく命たち
コマー ....
蛾、列記す「Ur」炎苛性胎陽 に蓮が言い:t
破水は蓮に受けられたレターと肢て千℃の祝辞を
沢山のkid(A)menの為のMayedなメイドの睫毛も灰に
炎苛性胎陽よりのk ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
くだ のばし
風 渡る
皮膚
二枚に 別れた
黒 と 黄色
とじれば
花
の 上
結局は 助けてくれる人 いません
でも つながりあって 生きています
助けてくれるつもりなんて なくても
つながりあっているので
からまりあった 細い絆の上で
お互いに ....
メール ではなくて
手紙 を書きたいと
思いますが
今は そんなもの
受け取ってくれる人は
いません
へたくそな字で たどたどしく
手紙を書いていたのは
....
5897 5898 5899 5900 5901 5902 5903 5904 5905 5906 5907 5908 5909 5910 5911 5912 5913 5914 5915 5916 5917 5918 5919 5920 5921 5922 5923 5924 5925 5926 5927 5928 5929 5930 5931 5932 5933 5934 5935 5936 5937
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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