ひかりのわっかが ゆらゆら
おどっているのは だれのこころ
そのこころ ふりかえらずにはいられなくて
くちびるからも おどる
かさなる わっか
きらきら
そのうでに ....
あなたはすごい雨だろう。茜空さえも私は嘆いた。こんな理解の仕方で、でも私は一人だ。あなたは降ってくる。キラキラしたものも濡らす。今日のあなたは晴れた空に酷く不恰好だ。私は動物の目からすれば雨ざらしなの ....
あまったるいだけの
飴玉みたいに
ころがっているだけの
わたしたちだったから
いつのまにか舌のうえで
溶けてなくなってしまったの
かもしれない
祖父のあとをついていく。
海を見渡す墓地で、親せきたちが鎌で草を刈る。わたしも草を刈る。
母が野の百合を、見つけ出した墓に供えた。
波は白い。
その夕暮れに僕だけが
駅のホームに赤く貼りつけられた
君は隣にいるけど
なんともなくて
そのため僕は
だだをこねる子どものようには
うまくいかなかったが
君を困らせた
しかし残念な ....
君が忘れることを忘れたので
立ち止まることしかできない
ぼろぼろの沢山が
腕の隙間から逃げていった
立っているのは、足だよね、二本しっかりと。
しゃらららんとなる音楽を
りゅうりゅううとな ....
雨の日 音は海辺を描いた
さまざまな色を塗り重ねた
色はどれも少なかった
月や花からわけてもらった
銀と灰
黒と金
もっといろいろ描けたのに
ずっと待ちくたびれていた ....
雨の音以外何も聞こえない
死んだような街
月も星も見えない夜
お前は誰かを愛し続けているのか
それとも
お前は誰かを探し続けているのか
俺は
ハードな仕事 ....
今日も
安酒を飲んで
驚くほどの煙草を吸って
1日が終わる
今日も明日も俺はひとり
もちろん友達もいるけれど
夜は友達を連れて行ってしまう
俺だけが残される
....
うしろからかぶさるあなたの髪
を
舐めて
ぼくは
海の中のくらげになった
すこし しおからい
涙のおみずの流れるままに
くらげのぼくは
たくさんの人を噛み
きずつけ
そして ....
ジャック・デリダが/
が/
死んだ日/
チベットのモーツアルト*は/
差異のユートピア/で
ざわざわ/
ざわざわ/と
さわ蟹に/
囲 ....
私の中には
無垢な少女も棲むだろう
あざとい人買いも棲むだろう
まっすぐな少年がいる
うそぶいた門番も
近道はどこ?
不機嫌に
ことばを探す
浮浪児の目で
ナルキッソスの夕陽 ....
心は泉
穏やかなときは
湖畔のように
優雅になびいて
嬉しいときや
楽しいときは
泉の水は溢れ出て
他の人にも
しみわたってゆく
悲しいときや
苦しいときは
カラカラ ....
ぐるぐる回る
思考を止めて
自分を殺す
冷たい水が
ぬるま湯になり
手を沈め
足を沈め
最後に頭が沈んでいく
ごぼごぼごぼごぼ
何もない場所へ
落ちる
君の声が遠くなっていく
チョコレート色の乾いた土を踏んで 怠惰の流れに乗った
宇宙服を着た看護婦も鉄のヨロイを着込んだ犬も居た
僕は旅に出るのだ
強く思い込んでから吐き気がするほど歩く
つま ....
私たちの胎のいたみ(をいたみ
喪が藻を(藻が喪を(語る白眉から
踊る女が生じ離れてゆく*
海亀の(産卵(散乱
胎のいたみ(をいたみ
はげしく狂った(女のマスカラ
眉も(引かずに(波 ....
ダレにでも冗談を言える僕が
君にだけ言えない。
ダレにでも囁ける甘い言葉が
君にだけは言えない。
ダレとでもキス出来る僕が
君にだけ出来ない。
君の隣に腰掛ける事も、
手 ....
転んじゃうんだ
どうしてかな?
転んじゃうんだ
みんなと一緒に遊びたいのに
サッカーだってしたいのに
転んじゃうんだ
ねえ、ママ
どうしてかな?
転んじゃうんだ
....
広げた手のひらに
じゅ 脂一滴、落ちて広がる
広げた手のひらは
じゅ 脂一滴、受けて悶えた
「 」
形にせず、呻くことを
覚えたままに、繰り返す
ととととと
砂が落ちる
とと ....
やさしい夜が更けてゆく
一日の喧騒が
潮が引くように薄れていき
まるで夢かなにかだったように
記憶の底へと
電車の窓に知らない顔
わたし
こんな顔し ....
SYSTEMさん、いつも僕の詩を読んで私信をくれてありがとう。
僕の受信簿にはSYSTEMさんの名前ばかりが並んでいます。
ところで、SYSTEMさんは読む専門の方なんでしょうか?
ぼく ....
フルスピードの余韻で橋の上 いつまでも固まっていたかった
変なポーズで
髪の毛の特に尖ってるところを選んで磨いていく
ゴーグルをいくつもくれる羽根に泣かされても
いつの間にか体がツルツルして
....
痛い喉を掻き回して
僕は言葉を紡ぐ
海峡の向こうの島を
懐古と共に
たぎらせては
静粛の木の葉を
この手にとる
歌よ
波音に掻き消されし
声よ
あなた と照らされた
....
花の名前はちっとも覚えられない
愛情こめて土を耕し 肥料を入れ
慎重に種をまき 苗を植え
毎日かかさず水をやり
芽吹けば話しかけ
成長すれば喜び
花が咲けば私に贈ってくれた
何年 ....
ヤツが残していったものは思いのほか大きい
下着や趣味の悪いCDもすべて置いてったままだ
メールはすぐに消してしまえるけど
突然いなくなって
ずるい......
2年間ヤツと暮らした部屋は ....
その想いは遠い遠い遥か彼方の惑星から降ってきて彼女の心に住み着いた。
小さな爆発と洪水を何度も繰り返しながら何年も居座ったが、
いつのまにか、彼女自身も知らぬうちに跡形もなく消え去った。
後に残 ....
あなたを あなたを深く愛していた
誰よりも尽してあげたと想っていたのは僕だけだった
「ワカレヨウ」
裏切られたのだ 云い返すコトバ見つからず
ただただ泣きじゃくる僕
君はそれをなんとも想わな ....
だから
ふりむかないことにする
いつでもどこでも
撃ってくれ
防弾チョッキは着ていない
君は
エプロンで
マシンガンだから
僕は
好きだったんだ
何故か月を見るとそっと思い出す
彼と交わした数々の約束
遠い未来の夢の欠片も輝いたあの瞬間
どこかで震えていた心の中の自分が
寂しさを忘れて微笑んだ
あの時を思い出すと切なさと儚さで胸が ....
玄関の扉を開く真白いてのひら
その直前に十月の金木犀の香りに包まれて
ふと立ち止まるあなた
かなしみの胎動を青空に聴くことができる巨大なこすもすが咲いている森で
倒れゆく木々
その生前のざわ ....
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