種明かしは
いくつすべきか?
欠伸のせいにした涙や
大丈夫と笑ってみせたこと
本当は
と
言ったそばから
嘘になる
さしあたっては
感傷を俯瞰しよう
一歩下がって
....
昔々
ある所
ある日
お爺さん
山へ
お婆さん
川へ
帰宅
就寝
日常
知りたい花の名前だけ
わからない図鑑
僕は買い続けるよ
知らないこと
そのやり方が書かれてる
先生
今日だけは
話を聞いて
匂いがしたんだ
匂いがしたんだ
思い出したい ....
降り続ける雨に
深く
深く秘められた瞳
まだ夜明け前に
音もなく迫り来る
もの
群れをなし
閉じられ、見開かれ
保たれ、放たれ
瑪瑙のように
深く渦巻き
浮き上がる
....
女子大生の新人を二日前にネット予約した
デリヘルではもう5年も当たりが出ていない
様々な検証及びトライアルを実施してきたが
結果は伴わず誠に申し訳ない
しかしながらもうそんなに時間は残されてい ....
{引用=四月}
四月はつまずき易い
貰った飴は
ポケットがなめてくれるらしい
至る所で小石が消え
地軸が舌を出す
虹色の粉が降り
即身仏が生えてくる
四月には裏がない
ゆえに ....
食パンくわえてダッシュして、遅刻遅刻〜、曲がり角でドーン、ぶつかったわけだけど、この曲がり角ってのが厄介でね、本当はかくれんぼしてたはずだったんだから、それがどうしたわけか、曲がり角に差し掛かったとこ ....
やさしい君が
手をひいて
あるかせてくれる
外を
そして
大丈夫
大丈夫だという
見て ほら
あの橋をわたろう
細いけれども
大丈夫
という
笑っている
でもわた ....
先鋭
流行
迎合
凋落
言葉に足が生えてどこまでも歩いてゆく
一日歩いて倒れる言葉もあれば
一か月歩きっぱなしの言葉もある
中には百年、二百年、いやもっと
歩きっぱなしのものもある
いったい何処まで行くのだろう
....
押しボタン式の信号が青になったので、
数名の幼児を連れた保育士さんとおぼしき人が声を掛ける
「さっ、渡るよう」
すると先頭の子どもが尋ねた
「どうしてわたるの?」
すかさず若い保育士はこ ....
百から一を引くとたちまち白になる。分刻みだったアポイントメントはことごとくキャンセルで、消せるペンで書いていたのに意外とまっさらにはならない手帳。筆圧が凸凹に残る四角い枠の隅に擦っても消えない文字があ ....
北斗の拳の
南斗何とか拳の使い手で
帝王とか呼ばれている
好い人なのか悪い人なのか
ケンシロウにやられて
初めて分かる
そんな登場人物的な名前ですが
色んな変異ウィルスを
次から次に開 ....
稲穂の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く
花の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
廻り廻るよ廻り廻る
死の標的を撃ち抜いて
生の目醒めに眩め ....
● (曙)
薄暗い部屋の中
光のはしごがすうっとかけられ
それは
雨戸の隙間から漏れていて
僕はふとんから起き出て
手を翳した
掴むことはできない
ああ それでも
光に触れ ....
水面を何度も跳ねる小石のように
弾けて走って抱きついて頬を合わせて
近づいてまた離れていく潮のように
傍にいてでもそのままひとり自由でいて
嵐の中でうねる波が静けさを取り戻すように
圧倒的に ....
ひとり連詩 ● モスキート2 ●
空中戦をせいしたヤツら
只者ではない
女詐欺師は麻原彰晃すら馬鹿にして
最後はモスキートとの一騎打ち
地上戦に引きずりおろしたい我ら
時間をか ....
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる
いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの
いつも反論がむなしいように
そのひとが ....
こんな時間に目が覚めて
どんな時間?
草木も眠る丑三つ時に
いずれ一人になる
その時にこんな夜に
また荒廃体験に襲われぬとも限らない
その時が来たら
自分の持 ....
{引用=カルボナーラ}
authentic
{引用=本物の}
classic
{引用=古典的な}
genuine
{引用=純正の}
original
{引用=原 ....
もしもあなたが詩人になるというのなら
その時点で未来はすべて捨てなさい
あわよくば名を上げて、などと
考えるのならはじめからやめておきなさい
もしもあなたが詩人になるというのな ....
欠落はせずに
只々遠く平板になっていくもの
追いかけても追いかけても
追いつけない現実に
後ろ手付いて息を吐く
二度と取り戻せない時の堆積
記憶は麻痺しながらも
思い出したように不意 ....
丸い目のばあさんが死んだ
これ以上できないほど
お辞儀したままの手押し車で
白い春の花の並びを
ゆっくり過ぎていった
まっすぐ前を見て笑っていた
ばあさんと誰かが呼んだ
娘は泣きすが ....
見慣れた風景に
「私」を当てて直線を引いた
直線はそのまま霞む山陰に沈んだ
屈曲する田んぼの畦道
わだかまる晩春の光線
ときおり風は
定規を重ねたように
直角に地上へと吹き降り ....
春が来ると
君が心臓に飼っている星座が
かぼそい声ですすり泣く
それを夜ごと聞きながら
どうすることもできない
ただ ほら
ルビー色のチューリップが咲いたよと
君の記憶の窓のむこうの
....
白昼夢
悪夢
日の出
正夢
線香花火の
最後のようだった
なにが
なにもかもが
水になり
春をこえ
こんなところにいた
なにかを
必死で掻き集め
どこまでも
気まぐれだった
毎日帰還して
原子 ....
青春 青春
青春 青春 青春
青春 青春
青春 青春 青春 青春
青春 青春
青春
列車が走り去った
たくさんの制服の群れが駅のホームに行き交う
もう ....
お前の指先が深く沈めた、か細いものの吐瀉物を辿って、黒ずんだ血だまりに俺は辿り着いた、心許ない記憶みたいに浮かんでは消えていく泡はまるで戦争のようだ、俺は気を吐いて手首を切り裂き、流れ出る血をそこ ....
落ち続けている
ささえる力がある
死のことだ
意味のことだ
さなかに
生がある
まばたきもある
落下
お前が出会う地面は
風の麓
なんぴとも見たことの無い
572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 593 594 595 596 597 598 599 600 601 602 603 604 605 606 607 608 609 610 611 612
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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