昔友達と訪れた日のロンドンで
テムズ川を渡った そこで
目にしたのはトランポリンで飛ぶ子供の姿と
スケボーを滑らす子供の姿だった
ようやく晴れた。
長い長い曇り空に軽やかな風が吹き
あっという間に青空が現れた
ユーミンが言う中央フリーウェイに乗って
先週見かけた富士山をまた眺めた。
さぁ、次は何をしよう。
....
波間に
かき置きして
いつもの行動範囲から
少しはみだしたところを
回遊して来たら
ぼくんちでは
ぼくの
葬式を出していた
しょうがないから
ぼくは
ぼくんちのまわりを
グル ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら
離れていかないように
剥がれていかないように ....
まるで上のが落ちて来そう、
星も一緒にです。
それを{ルビ享=う}けるのは、
{ルビ蟋蟀=こおろぎ}のしょっかくに触れる惑星大のくさ。
いちめんの{ルビ叢=くさむら}は、
イカ釣り漁船の ....
追い駆けるのをやめた時
形が分からなくなるね
君の背中が
トンネルを抜ける前に
逆光の中で受け取った
さよならは
肌に纏わりついて
もうどんな願いも
叶えずに生きていく
君と ....
聞きとれない靴音がいくつも通り過ぎて
わたしを避けるように交差した
どこからかしるべの虫と
やわらかそうな短い影
君はやっとヘッドフォンを外して
そこまで寒くないことに気づくんだろう
朝い ....
この背中に
長くのしかかっていた
寒くて冷たい
暗黒の季節
幾つも幾つも
どれだけ夜明けを迎えても
春の兆しは
一向に見えなかった
だけどやっと
終わりの時が来たようだ
....
なけて
なけて
しかたなくて
ほころびそのものみたくなり
くしゃっとし
いつとなく
ただのひともり
白な花
これじゃ、まるで、オリバーのオリジンはバージンの気怠い人生を変えたのだとは思いたくないだけじゃないか。
鉄塔
赤
雲海
白
機械
銀
太陽
白
背景
青
背景
赤
太陽
赤
機械
白
雲海
赤
鉄塔
赤
Hard core の野原を問い
{ルビ岩=Rock}、所謂 {ルビ湖=Lac}
敗北は 鳥の寢覺め
レコード盤の溝は
{ルビ空氣=Air}、{ルビ山 ....
古い家の
庭の奥にある
沈丁花が匂い始めた
古い家の
古い歴史の
春の匂いに
春の陽が
陽だまりが
町中が染まっていく
もう誰も生きていなかった
古い時代の春が
足元から広がって ....
子供の頃見たアニメと
眠る ベッドの中
兄の下で 僕は
見たことの話しをする
おとこが夜中にやってくる
そのおとこは生まれたことがないのである
いっしょにゆこう
どこへ
とおくへ
くちびるでかすかに笑っている
いそいそと身を起こして
服を着て出ていこうとすると
....
何を思い出したのか
思い出せないでいた
小学生の頃
クラスメイトの女の子が
川で亡くなった
台風が来てたんだ
学校の近くの川で
その子は死んだ
どこで
どんな会話があって ....
手綱に導かれながらよろめく
いつの間にか鉛の靴を履いた
老いに削られ痩せ衰えた体
荒々しい息が吐き出される
ひとつひとつ生まれる幻影
熟さず霧散する己を舌で追う
間もなく土に帰 ....
コロナも飽きた
森喜朗にも飽きた
接待にも飽きた
だからこんどは
卓球の愛ちゃんが
旦那とは違う男の
ピンポン玉と
ラケットの柄を
いじくり回していたことの話題で
時間を潰そうとして ....
その日あなたはこの場所に立っていたんだね
激しいビル風が時計台の鐘を余分に叩いて
さぞかし五月蝿かったろうね
私マフラーを何重にも巻いて
冷たくされても平気だった
だってあなたの好みなんて興 ....
私は君と手を取り合って生きていく、
なんて感傷的な表現が嫌い
怯えて無味乾燥でドライなフルーツ
牛乳が混ざり120%還元セール
うるさい子供が嫌い
オレンジジュースとコーラとポテチを
与え ....
どうにもならない気もして
どうにかはなるのに
春のどか
書くか書かないか
それだけだ
花びらと油虫-
さらさらと指のすき間からなにも零れない
さらさらと指のすき間からなにもかもを零す美少女は
なにかを留める気などさらさらなく
校舎のような屋上から
花びらへと ....
いつの日にか、少年は青き旅へと発つ
胸ポッケの小瓶には、父の遺骨の一欠片
彼は歩く
どこまでも自由に、時に苦悩し
知らぬ間に、うっすらと髭の生え
彼は歩く
....
階段の上に立つと眺めがいい
どこまでもずっと見通せる
そうしてどの階段にも
またその後ろに秘密の階段がある
それが素敵だ
雨音
焦燥
問いかけ
閉塞感
晴れ間
つまらない物語りを懐かしい親愛なる君へ
村が危機のとき
残り日数わずか
偶然のルーンは
動き出している
金のことにしか
興味をしめせぬ
亡者はいらない
それでいいんだ
つまらない ....
神様、わたしを知ってるかい?
何度か願った者だけど
神様、わたしを知ってるかい?
なんだい、なんだい、
忙しいかい?
優先順位があるのかい?
うまれた順かい?背の順かい?
もういいか ....
夜の感覚に浮かぶ
青い川
この街の過去
また夜が来て
うつらうつら
いつしか夢見の独り床、
深層心理が物語る
映像群に終わりなく
私ははっと目覚めては
ぼうっと天井仰ぎ見る
遠い遠い異郷の地
父母と歩む未知の道
....
薄暗い穴ぐらの奥まった 最も深い底の底
そこにわたしは置いてきた
窮迫したこわもての告訴状
かれらと千切れた
たったひとつの千言を
どうしてもかれらに届けなければならない
いちばん尊い言伝 ....
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