ぼくはおんなを殴打する めちゃくちゃになるまで殴打する マウントポジションで殴打する 大通りのど真ん中で 分離帯の真上で殴打する オーストリアの悲劇の歴史を暗唱しながら 念力で街路樹を根っこから持ち上 ....
一度しか刺せないとしたら、誰を刺す?
助手席で
彼女は妖しく微笑む
一度だけなら、いつまで取っておく?
ちょっと待って
いま両手がふさがっているんだ
前輪がひとつ足りな ....
雨雲で曇った空の下
泣いてる子羊見つけたよ
『お前には血がお似合いだ』
孤独を知って
孤独に愛された
『お前は独りの{ルビ血まみれのマリア=ブラッディマリア}』
佇んだマリ ....
あれだ
あのー
いや
だからあれだ
さまざまだ
それぞれの。
それぞれがさまざまに
そもそものことを。
僕たちはいつも
そんなふうに
ま ざ
ま ....
夕暮れ部屋の中で
君はキットカットと
出掛ける支度に夢中
俺は鱈のムニエル作りに夢中
いつものまな板の周りに
時々の鱈が甘塩で二切れ
その親愛なる白身を
俺から奪わんとするエノキとシ ....
ああ・・無常と無上
それは笑顔の
前にみた微笑です
ああ・・無常と無情
それはあなたの涙を
ぬぐったあとの
乾かぬ頬と
みてしまう俺の気持ちです
ああ・ ....
カット!
違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人ならもっとクルクル回すんだよ
そう 頭の中で目の前の恋人のことも考えるし
干してきた白いシャツが乾 ....
夏が過ぎて秋が来て
君はすこし変わったね
突然のスコールみたいな
涙を流さなくなった
突然熱くなって
我侭も言わなくなった
そういう君も好きだったけど
....
秋の風が冷たいね
こんな時は
君にそばにいて欲しい
僕の心の空洞を
どうか
埋めて欲しい
僕の命なんか
秋の枯葉より軽くて
たとえ消えても誰もわ ....
透明な物がほしいと思った
そこに私のなにかをつめこんで
光に透かしてみる
有機的ななにかがそこには
在って
遠い昔の約束とか
忘れた言葉
....
窓のむこうがわに
青い空をならべて
窓のこちらがわに
鼻筋のととのった顔をおく
わたしだけのものではない
その世界がすき
流れは果てしなく遠い
せき止められて響く音叉
澄んでいる
鏡のように紅葉を映しだしている
流れは流れを呼び
水源地までの距離は測れない ....
晩秋の午後四時
まだ夜ははじまらない
こんな時間に酒を飲んでいるのは
私の朝が今日は午前四時からはじまったからだ
ふつうと数時間ずれているのだと考えてほしい
ああそうだ
確かに
先月の私 ....
降り注いだ 空を埋めるほど
降り注いだ降り注いだ
降り注いだと言うよりも刺さった
刺さった 先端は鋭利だ
刺さった刺さった
刺さったと言うよりもえぐった
えぐった 体内で回転した
....
「かたぐるま」
大すきなパパへ
パパがいなくなって
ぼくはさびしい
パパのせなかにのぼってみた
空はとってもちかくて
手がとどきそうだったよ
ママはパパはお空にいっちゃ ....
中空から舞い降りる
ゆっくりとひとかたまりの光
原っぱの漆黒をひらべったく白昼にした
薄は失われた銀色を白粉のように放った
艶やかな水平線をラインクロスする
誰かがこちらを見ている
遠き ....
海岸草原のみどり
はまなすの赤
萌たつ草の焔の中に
風露草のうすもも色
原生花園をぬけると
落ちていくように
空がりょううでを広げて
濃紺の海がひろがっている
道東の海は冷たく ....
こうして
らーめん食べてると
あったかいなあ
と
白い女がカウンターに汁を激しくこぼしている
あきらかに絡み付く独り言を言う人だ
やばい
僕もかなりヤバイ
さっきから肩が回ると変な音が ....
こまったことばかり
おこる
自分の身の丈がわからなくなってしまった
それで窓を空けて
手帳ももたずに
スキ間があき加減の
スケジュールやりくりする
東の空に火の手があがる ....
When the factory awakens, they saw, cut, and stitch,
$19.99 Gap skirts, $10.45 Old Navy pants a ....
ストーブが話す、「赤はすべて夕焼けなんだ」と。世界がドーナツのようでぼくは嘘をついた。「きみは笑っているようにみえるよ」。ストーブの彼、嬉しそうだ。雨の音、の、記憶。たとえば階段をのぼればきみがいない ....
朝の風を吹きいれた。フアンヒーターはつけたままだ。初めてのものように風は室内に流れ込んだ。凛賭して気持ちがいい。淀んだ空気のなかでぼくは雷魚のように棲んでいたのか。世間知ラズ。くしゃみを3回した。 ....
プールで煙草を吸っている男の子の夢を見た。
あんまり好きじゃないと言っていたのは春。
べつに好きじゃないと言われたのは春。
白と黒の灰が水面に落とされていた。
次に何が起ころうとしているの ....
新しい雨合羽を買うという
同じ色で良いだろうという父に
母はピンクがいいと言った
野良着は 弟のお古でも いい母であった
農作業の汚れは しつこい
捨ててもいいような服を 着ては ....
小雨の降る日
林檎もぎは雨合羽を着る
雨水が肌に流れてくると
体が冷える
袖口と 首を
丁寧にタオルでふさぐ
滴に濡れた林檎は
しんとして曇り
ひとつ ひとつ 手作 ....
とおくへいってはいけません
うん ママ
わかったよ ママ
あしかドン、あそぼう
うん。あしかゴン、なみをとんでね
あしかドンはじょうずだなぁ
あしかゴ ....
星降る街が瞬きを増す
フロアのナイト
ストライキのついでに
夜な夜な
混沌と現れた
有名人が引っ掻き回した
肉林女王は
今日は既に
ダイスケとお帰り
ストロベリーになるんだ
....
文字を言葉で発したアナウンサー
文字を白紙に敷き詰めた作家
文字をカメラで撮った写真家
文字を装飾したファッションデザイナー
文字を建ち並べた建築家
文字を生けて ....
みまもっているのは
きょうの あんしんかんなのです
そらは たかくて
あなたは とおくて
しんなりした くもが ゆれています
どこかで つながっていたいのです
この くうきの した ....
笑って笑って
笑ってますか
いとしいわが子
見えてますか
いとしいわが子
の笑顔
つぎだした右手のPEACE
その指のあいだの
無邪気な笑顔
の裏側
の後頭部
そ ....
5878 5879 5880 5881 5882 5883 5884 5885 5886 5887 5888 5889 5890 5891 5892 5893 5894 5895 5896 5897 5898 5899 5900 5901 5902 5903 5904 5905 5906 5907 5908 5909 5910 5911 5912 5913 5914 5915 5916 5917 5918
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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