おはよう、
と
立ち止まれるのは
げたばこだけ
あなたは、寒さには気づかない
わたしの
手が赤いのはしあわせだからです
髪が、さっきからおりてきて
邪魔をします
....
泥のようなものが
頬にぷつり一粒とんでくる
湿っているようで
頬からじわじわと痒みを吐きだしてくる
ニールは白く光っているというのに
一秒と一秒の間を通って
私の頬に張付いた ....
空の真下に
わたしが横たわっていて
それを軸として
せかいは逆転する
からだは
しょうじきに
毎晩 順に
剥がれていくのに
すきまは
どこまでも積み重なっていく
輪郭ばかり ....
街は暗がりを望む
茶色のパーカーに、黒いブーツ、
ベージュのバッグに、光らないピアス
おしゃれが好きな君は
街と同化するように
暗がりを望む
そんなに暗がりにとけこんでしまったら
....
それはもうやわらかさの
空気の眠い部屋が体積を主張し
捏造した自信がゆるりと溶解する夢の直前に
膨大に散乱するやわらかい洋服の
それはもうやわらかさの
叫べど数学的に整頓される時間で
おも ....
今すぐお前はひざまずいて許しを乞え
そう言いたげな世の中である
巨大でどう猛な牛が血を飛び散らせ
倒れる姿が見たい
そいつは知力と情報を角に蓄えて
ひたすら暴れ駆け回る
俺を目ざとく見 ....
水族館の水槽の
分厚いガラスのような
向こう側で十一月は
無色に捕らえられていた
人々は皆
無色のパントマイムで
街を往く
色という色は
呼び寄せられた十二月のマンホー ....
明るい場所を歩くのが慣れてないから
なるべく端に寄って歩いた
足元のライトが眩しくて
ちょと照れながら歩いた
煌びやかな街は
人の通りも多くて
孤独に浸っ ....
more more more
たちあがる あいまいに
めをつむって たちどまる
better better better
よりそうだけの 比較級に
-er -er - ....
くろいもしお あらそい
あらそい くろい もしお
あそくらい おもしらい
あそいく ら おもしろい
くろしおい あらいそも
くしろおい あらもいそ
くしおろい ....
母国語を持たない人々の
差し出す別のコトバが
手渡されたそのとき
息吹の記憶をよみがえして
ひとときある音色をなす。
時間を重ねて
私をはがして
核に近づいていく
例えば
水中に転がる
真っ赤な斑点
(おそらく、魚の血)
私は それを超えて
鮮やかで
無防備だ
かきまわす四 ....
両手でそっと包んだ鳩が冷たく固くなっていくということ
小さな部屋でひとり眠る夢のこと
最後の言葉を告げるためにやってくる
自転車のこと
同じくらい愛し合っていると思える人と出会い
二人でしっ ....
最後の晩餐。
なんて洒落た言葉は当てはまらない空間
赤鬼と青鬼
小さなつくえをはさんですわる2人
言葉は交わされない
……
赤鬼のために犠牲になった青鬼
人間の友達ができ ....
あなたの隣で眠りながら
あなたの小指に私の小指をそっと触れさせる
大それた希望じゃなくて
ただ、心が冷え込むこんな夜にだけ
そーっと気付かないように
あなたのぬくもりを感じる事をお許しくださ ....
ハワイでは空から落ちてきた石がわれわれに水をもたらした
という唄がうたわれているという。
オーストラリアで発見された隕石のなかには水が含まれてい
た ....
歩むもののまわりを
木がまわり
林がまわり
色になり
光になり
やがて塔になったとき
音ははじめて姿をひらき
共に歩むものとなる
抱かれたままでいる
何かに ず ....
ペースって 人それぞれやで
皆が急いでるからってあわせる必要はない
皆がのんびりしてるからって気を抜く事もない
人には人のペースがあんねんや
急いで力を発揮できる人
のんびり ....
深みに嵌った
鱶が
エンジンを吹かしている
プランクトンが
困惑し
ガソリンとして吸われた
2004・ ....
熱に浮かされた瓶が漂流している
東南アジア
フィリピン マレーシアから
ポリネシア ミクロネシアと
かつて舟で移動した人たち
星だけを便りに ....
ぼくには常に、悪が充満している
であるからなるべく「いい人」であろうとする
俺とはこれから死ぬまでの時間に、多くの建前を貫こうとする一切の流れだ
それが人間の理想になる
ぼくがすごくよい歌 ....
空洞/
小さな花が咲いている/
単にマグマ/
ドラゴンホール七つ/
龍がいる/
まばゆいクリスタルが台座のうえで回転している/
金庫/
ワープゾーン/
古いコンピューター/
壊れかけ ....
外で誰かが ドアをドンドン叩いている
そのあとにありえない音がする
最近同じ二階で引っ越していった中国人がいたのを思い出す
この前アパートの消火器の箱を開けたら包丁が入っていたのでうちで ....
愛が滝のように押し寄せてくる
おれは滝つぼで口を大きく開け
ふんぞり返って待っている
しぶきはおれに共鳴して
どくぅんどくぅんと四肢にたぎっていく
{ルビ水面=すいめん}に腹を浸し
両足を ....
カーテンをあけると
世界は真っ白になっていた
曇りガラス
文字のかたちで覗いてく
茶色い飛沫
自動車が
ひとつの文字を
汚してく
ゆっくりと
そこで今
なにが起ころうとも
とり ....
ほら
いつまでも進まないから
そろそろ代わろうか
静かにうなずいたのかどうか
オールを離した君は
君の目は膝に落とされ
僕の目は池のまん中に向けられ
あの浄化用のエアーポンプのと ....
申し分なくうつくしい
海の夕焼けを
石段に もっそり座って
眺めています
終わってしまって 始まらない物語と
始まってしまって 終わらない感情を
かわるがわる フィ ....
こんなに毎日を重く妨げるのだから
儀式は まだ終わっていないのだろう
私よりも 深くてわからないものばかり残っているので
つなげて行くことはできない。
風に吹かれてふらふらと回 ....
たっぷりと透明な水に浮かべられた 果物
ひざの上に ふわふわくるりとまるまった ネコ
とても安らかな飲み物の入った カップ
溶け込むように眠ることのできる お布団
何もしなくて ....
僕たちがいたきのうは
宇宙人に侵略されてしまっています
ちょっとだけ
感覚というか価値観というか
いや
きっと時間がずれているのです
はち合わないのはそのためです
よかったですね
....
5873 5874 5875 5876 5877 5878 5879 5880 5881 5882 5883 5884 5885 5886 5887 5888 5889 5890 5891 5892 5893 5894 5895 5896 5897 5898 5899 5900 5901 5902 5903 5904 5905 5906 5907 5908 5909 5910 5911 5912 5913
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.62sec.