今日降った雨は
いつのあなたの涙だったのか
そういうことを
考えた私を笑ってください
あなたの泣き顔など見たこともないのに
手のひらに落ちたのは
私だけの涙で
あなたの涙は
....
コピーコントロールド・あたし
誰にも
真似されないように
誰にも
さわらせないように
コピーコントロールド・あたし
全世界において無償で非独占的に使用する権利
を
誰に許諾する
....
おなかが痛くなって
道のはじっこにしゃがんでいたら
知らないお兄さんがそばにきて
だいじょうぶ?
と聞いてくれた
わたしは顔を上げた
なんと言おうか迷ったけれど
「おなかが痛いんです」と ....
ソプラノリコーダーを 手にとって
僕は エーデルワイスを 奏でます。
息を吹き込むと そこには
途切れ途切れでは ありますが
確かに 美しいメロディーが 流れるからです。
言葉と ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
路の灯りが
土を照らしている
土の下には
鳥が眠っている
目覚める鳥にも
目覚めぬ鳥にも
朝は
羽を置いてゆく
光のなかの穂
花のなかの舟
うなじ
呼び声
....
詩なんて書いてないで
仕事なんてうわのそらやし
今すぐそっちへ
帰ってくるまでに
おそうじ
おりょうり
おせんたく
玄関先 裸エプロンで
おかえりなさい
ご主人様
ごはんに ....
僕の部屋にある
君の洗濯物を見る
「付き合ってるんだな」と実感
Tシャツや下着を見て
ちょっと微笑む僕は
傍から見たら
ただの変な人かもしれない
でも
とても幸せな人であること ....
それをそっと両手で包むと
私は私のそれに、
途方に似た
責任を感じ
る。
これが
こう誰かに包まれる時が来た
ら、
これは一人歩きして、私の知らない
何処かへ行ってしまうかも ....
きみの荒れた手に
光を握らせてあげたい
今まで僕が見てきたことすべて
光、二つ
手を伸ばしても
空に届かないのは百年前から同じ
でもひとひらの光
風になびけよう
きみの背が ....
トラックが音像を抜けていく
窓の外の道路はもう薄く白色で
ゴゴと過ぎていくやわらかな午後に
雨のあとに、やってきて
「やさしいよ、やさしいよ」と
トタン屋根の膝枕で眠る
記憶が脱ぎ捨て ....
「詩を読むのにも飽きて
ピヨピヨ湖のほとりで
釣りをしていた
おれが愛したのは
美しい風景ではなく
それを記述した言葉の美しさだった」
と かいたところで
....
雨に濡れて生きたいと思い
散る花をみて死にたいと思い
雨に濡れて死にたいと思い
散る花をみて生きたいと思い
海をみて死にたいと思い
海をみて生きたいと思い
結局 ....
昨日も眠れなかったよ
ちゃんと薬飲んでるのに
何でだ
俺の体に
薬が慣れ親しんでいるんだ
俺の体が
薬に乗っ取られる前に
お前の腕で
その腕 ....
楽しいことを増やそうとする努力と、
悲しいことを減らそうとする努力のおかげで
人は自分にとって許容範囲の状況を手にいれられて
なんとか暮らすことができている。
それは時に無意識であるが、意識的 ....
昨日と今日と明日と…
どれが本当で嘘なのですか?
「全て本当」なんて知ってるよ 知ってるさ
でも知りたい 本当は何で何処にあるかを
昨日と今日と明日と…
痛みを弐分して奪う側と奪われる側 ....
情けないが
オレの{ルビ友達=ダチ}は{ルビ警察=ポリ}しかいない
とはいえ
ゴードンとスチュアートとアンディは悪かない
新月の夜なんかにゃあ
四人で別々の牢に入って
毛布被って寝るんだ ....
寂しく渡った海
風が撫でている
1948年に何があったかと聞かれて
君は歴史上の出来事を懸命に思い浮かべようとするだろう
僕にとって
1948年は
海と
月と
波に浮かぶ火山島 ....
トイレにまたがり 煙草に火をつける
古びた換気扇のたてる 老いぼれた鳥の羽音に
吸い込まれてゆく 有毒の煙
昨日流した涙は 決して
その意図を知って欲しかったんじゃなく
....
恋愛を覚えた僕は
理想の相手を探し
夜な夜な街を徘徊する
一夜限りの恋愛を繰り返す人々に
「そこに愛はあるのかい?」
なんて気取りながら
僕はひたすらに歩く
まだ見ぬ君は
まだ ....
七日目の夕暮れ
悲しみの中身は今だあなたへの切願なる想い
大切にしてきた海の滴が
少しづつ込み上げて重ねた後の唇を辿り
瞬きという時に忘失を委ねていた
いつも夕立が来たら虹を見る
そ ....
ヒゲをたくわえ髪を結ぶ
最後尾に構えたおっさん
あいつは時々ミスをする
パリモデルの一夜の恋人相手に
頭上を越されて 嗚呼敗戦
しかもそれが一回だけじゃないって
おいおい、そりゃな ....
幸せになる
幸せになりたい
幸せがくる
幸せだった
幸せすぎた
いくつもの幸せ
チャンスがあれば
何度でもつかめる幸せ
一秒一分の幸せだって
大きな幸せ
今日は本当にありがとう
おいしいお酒とおいしいごはん
でも、一番おいしかったのは
やっぱり、あなたのヨ・コ・ガ・オ!
何故か今は駅のコンビニ
ジュースで口をうるおして
あなたと一緒 ....
嗚呼
こうやって、河原でのんびりと
コンビニライスもエエネ
うん、照れるわ
顔を見るの、結構恥ずかしいんやから
ああん、もう!
何か、素でうれしいわ
おれ、シャイな人間やから ....
真夜中にちっちゃいうたを湯舟でうたうと
ゆげでぜんぶなくなってしまうから
今日はうたわなかった
半分になってしまったペディキュアは
女であることを忘れさせてはくれないのに
どうしてもう半分を ....
夕暮れ
街音が
ゴォー
と
下から吹き上がる
丘の上の
寺の境内
結界
そこにひとり
一瞬の事だった
耳鳴りのように
夕日が割れて
輝かしい光があふれ
われるよう ....
鳥獣店の前を通った
すきとおる鳥の声が
鋭い刃のように空をゆく
黒いアスファルトに金の粉が撒かれた
夕暮れ
私は子供に戻っていた
道の小石を蹴飛ばした
顔を上げると
夕日の逆光の中 ....
日差し
二月
それは
それは
大きな人でした
すごくキャップが似合っていて
つばの角度が、あの人の顔を
すこし横切るけれども
なにも
なにも
その表情を隠し立てしな ....
朝には
テーブルの余白から
夜に吐いたお伽噺は消えていて
お伽噺の糧として要した液体の缶や瓶は
テーブルの余白にて
死に惚けた口腔のような
得体の知れない黒い空虚に成り果てて ....
5868 5869 5870 5871 5872 5873 5874 5875 5876 5877 5878 5879 5880 5881 5882 5883 5884 5885 5886 5887 5888 5889 5890 5891 5892 5893 5894 5895 5896 5897 5898 5899 5900 5901 5902 5903 5904 5905 5906 5907 5908
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