空を涙で濡らしてください
虹がかかるのですぐに渡ってください
渡りきったら壊してください
誰にも追われないようにするためです
僕の知らないところへ行ってください
僕のことは忘れてください
....
残念でした。もう少しだったんですけどね。ほら、あなたの回答にはひどくムラがあるのです」
市役所が募集した屠殺係の試験に落ちた
受験者はどれくらいいるだろう
市民グランドに学校机が6つ
その ....
自分が死ぬの怖いからって
人の尻を何か書類で叩いて、殺させてもな
そんなの相手にしてられないが、だからといって俺だって
毎日何かを殺しじかけ
だからな、だのにね、殺したくて、生かしておく、 ....
ねぇ
あのね、
それでね・・・
もう
話しつくしたのに
そう
そして
きっともう
聞きつくしていたのよね
受話器を置けなくて
ごめんね
....
オレ、
全世界を手に入れた、でも心が死んだ。
一億円あるけど、それを分かち合う人居ない。
でっかい家もある、でもオレ以外すんでね。
東大法学部出た、それも独り占め。
才能もたっぷり、でも ....
溢れそうな腹のなかの言葉を我慢して 音に身をゆだねる
目を閉じ耳に神経わたらせ
(と どうだろう! エクスタシーの感覚)
揺れる背中とベース音が響く、 いれた先の子宮の 膨らみ
....
そうですね
貴方の言うとおり成す術も無い子供です
そうですね
貴方の言うとおり常識の無い人間です
だから
どうしたというのですか?
それを
個性とは認識できないのですね
たんに
....
もう、勘弁してくれと言ったろ大体なんで人が飯を食っている間に煙草を吸うんだ嫌がるとは思わないのかしかしいつの間にそこまで軽い煙草にしたんだよこの間までセブンスターふたはこ空けてたじゃないかそれがいつの ....
褪せた街に似合う青い蛇のようなものが夜、落雷のように足元をするり抜けていった。「早いよ、早いよ」と、遠い声。ネオンの西新宿に降るか降らぬかの小雨に湿り髪の毛のぼくが、古ぼけたコンクリートのビルが濃くす ....
あなたの心に自分はどう映っているのだろうか
他人の目に自分はどう映っているのだろうか
そんな事ばかり考えていたとしても
孤独になるばかり
自分のプライドを守るために
あなたを好きなの ....
もうすべてうすっぺらになっちゃった べこべこ
もう吹き飛んでしまいそうだ こんなはずじゃあなかった
もっとカリスマだった もっとカイワレ大根だった
それがもう べこべこ しゃれに ....
きみは
ぼくたちがきちんと
ちきゅうにあしをくっつけていられるのは
くつのおもみのおかげだ
ってことを
しらない
ためしにくつをぬいでみな
きみはふわわあ ....
アッパー一発良いですか?
ストレートじゃダメなんです
キックでもダメですよ
アッパーじゃないと
「殴ったなぁ」って感覚が無いじゃないですか
え? なんで俺を殴る必要があるんだって?
....
他人に迷惑をかけないように
生きていきなさいって母は言った
幼いあひるの行列が
刷り込まれていくように
あなたは
もう気付いているとは思うけど
愛するということは
誰かを傷つけること ....
さっきまで
ともだちと遊んでいたのに
気がつくと
周りには誰もいなくなっていた
薄墨に暮れていると
むこうから
母が サンダルばきで
必死に走ってきてくれた
家へ帰る 道す ....
今日は 納豆と 生イカと から揚げを買った
土手を歩いて ゆっくり帰る
家に帰ったら ご飯を炊いて
納豆をぐるぐるして
からあげをチンして
生イカをさばかなくてはいけな ....
目の前で死にたくないって言った人がいた
目の前でただ泣いた人がいた
目の前でしょうがないって 苦笑いした人がいた
目の前で二日徹夜だよって 疲れた人がいた
目の前で転んだ人がい ....
楽し歌に狂いラッパをそえる
公園で
あなたわたし、
すれちがい、
やあひさしぶりと
云うには、北風に追われてわたしの信
折れようとする
もろい
もろい
ハーメルンの笛吹
....
小さな公園には
ぼこぼこの砂場と
青いブランコと
黄色の滑り台と
赤茶の剥げたベンチがありました
他には僕と君がいました
僕たちはまだ真っ白な友達です
きょうのひがおわる
おんなじように あなたのひもおわる
きょうもいきてるよ
だって ....
1.
青みはじめた空気のなかに
屋上がある
どごおんどごおん と
風が啼いていた
それは歌でも言葉でもなかったけど
確かに何かがわたしを呼んでいた
太股にナイフをあてる
出 ....
定刻の十分前に飛び出した
マンションの駐車場では雨の余韻
生まれたての水たまりには波紋
また 小雨
浸るよりも先に 走らなくてはいけない
休み 休み 土曜は休み
流れる空気の弾力さえも ....
刹那の色が大地を紅に染める
遙かな夕陽は影を引きずり
生きる者も死者のように佇んで
木下の草亀も石のふりして
影の谷間で木の実を拾う
120円で電車に乗るためには
何十個木の実を ....
涼しい街を
旅するさかな
大きな瞳で
まばたきするよ
かなしい夜は
明るい街で
楽しい夜は
深い闇のなか
旅するさかな
今夜もひとり
止まることなく
回遊するよ
さ ....
白い大理石の上で眠りたいの 赤ワインを1本と少々飲んだのよ
ヒンヤリした床の上で丸くなって眠りたいの
ここが美術館の巨大絵画の前でもね
例えば 誰かに「あっちにお行き!」と言われたら
....
天井から伸びてきた誰かの夢を、ある男は食べていた
夜食代わりにぺろり
一人もぐもぐと口を動かし
ごちそうさま
きっと今でさえ
甘いものはあいつに食われているに違いない
ごちそうさま
盗ん ....
ハープの向こうに一切の音を描きその後がつながりません
かるいステップの先に髪をとかす輪郭はありません
目の前があちらに沈んでいきます
外気に触れる間もなく滲んでいきます
今はただの紙です
混 ....
結局ぼくはぼくにしかなれない
誰も、そう
自分自身にしかなれないんだ
おなじ感情を共有することも、
ひとつのからだになることもできやし ....
立ち込める黒い雲の下で
ずっと穴を掘っている
解体されたぼくらの恋の死体を
埋める為
街は夜の鏡のように静かで
鳥たちはみな盲目の眠りのなか
指は、もはや僕の指ではない
きみと何年もの間 ....
おいしい魚がありました
焼いても煮てもおいしくいただける魚でした
まるで人間に食べられるために生まれてきたような魚でした
誰でもその魚を見れば食べたくなるのは当 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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