真っ暗な夜の中。
つきは雲に隠れ、星さえもない空を、
天使たちはさまよい続けている。
方向さえわからず・・・ヤミの中をさまよう天使。
光がなければ、いくら天使でさえ・・・何もできずさまようだけ ....
1.プシュウ

プシュウと言った
聞き間違いではない
意味などわからないが
それは妻の口癖だったし
最近では
それしか口にしないほどだったから
それ自体は不思議でなかった
ただ目の色 ....
“誰も知らない世界があるとしたら君はどうする?”

僕は一人そこで眠るだろう。
君は連れて行かないよ。
僕は一人そこで君を抱きしめた感触を・・・
いつまでも僕の心で抱きしめて。

君を一 ....
真っ赤な嘘がばれて
だんまりを決め込むことにした
普段着もしない
真っ赤なセーターなんか来たせい

だんまりを決め込んだ
はずなのに
腹の虫が容赦なく沈黙を破る
そこにある真っ赤な林檎 ....
「きょうはパパとおふろにはいるの」
ユキちゃんはすでにすっぱだかで
あたりをとことこ歩きまわってるので
父さんもあわててすっぱだかです。

シャンプー シャワー
ちょっとした格闘のすえ ....
両手ですくった希望
こぼすこと おそれないで

とおく とおく 運命の星がおいつけないほど
はしっていったら

両手重ねて 強く願ったら
今のこの気持ち 思い出に ならないの?

き ....
水色一色で塗り固められた空

そこは一切の混じりもなく

澄んだ世界が広がる

鋼鉄の塊が通ることもなく

小さな鳥達すらいなくなった

空は常に黙し何も語らない

 ....
  



   君と山登りしたことがある
   君は全財産を捨てて 上京したのだった
   ことの起こりはぼくが鉛筆で君にラブレターを書いたからだった
   おそらく君は 結婚を前提に ....
月に願いました
星に願いました
天に祈りました
神に祈りました

何を願い
何を祈ったのか
忘れてしまいました
君に出会って
もうどうでも良くなったからでしょう
粒の柱が降りてくるころ
銀はかたちを変えつづけ
ほどけるようでほどけずに
そろえた両手を羽とは逆に
ゆっくりゆっくりのばしている



惑いは惑いにはばたいて
飛び立つことさ ....
愚かにも駅の天井を何故
消化器官に似せてしまったのでしょう
そこでは、羽音震わす蛍光灯
その仄青い痙攣から逃れ切れず
静かに分裂した影の群れが
仄青く集う硝子、地下鉄のドア

 ....
ベランダにある
枯れた花を見る

誰からも忘れられた花を

いつもらったんだろう?
誰にもらった?
自分で買った?

真っ青な空の下
枯れた花のアンバランスさが
妙にあっていて
 ....
北風の目指す暖かい地に
憧れて
葉っぱ達が
我れ先にと旅立ってしまった
ひとりぼっち

さみしい
木は
願 う


船の実を
枝中に実らせて
南国へ
飛んで行きたい ....
つぼみが
かさり と
開くとき

小さく
息をつくように

上向く
わたしのくちびるは

あなたを
待って咲くでしょう


   れ
      る
   よ
 う ....
愛はよくわからないけれど
好きでいるのは
簡単


星を見上げるのが好きです
それと同じで
あなたが 

好き

星が降るわけでも
あなたに
届くわけでもないけれど

 ....
 
   清水が流れていた
   いや
   清水は止まっていた地面がぽっかりまあるく空いて
   深さをもっていた
   その清水を覗き込むと
   何匹かの魚影がみえた
   清水の ....
 
トンネルに入ると僕と弟は息をとめた。
車窓越しに流れていくオレンジ色のランプをながめていた。
出口はまだ見えない。

出口が遠くに見えはじめた。僕と弟は苦しくなりはじめ、
父はアクセル ....
どれだけ曲がりくねった道を
振り返っても 見通せないような

けれど
今に続いていることは確かで

そこで出会った人たちは

僕がこの道を歩いてきたから
出会えたんだね

いつの ....
形態だけのもの
君にもあるでしょう
例えば脇の下
「逆立ちした生殖器」と聞いて
すこし考えてみたんだが
やっぱり僕らはすこし
滑稽だ
どうすれば君に分かってもらえるか
庭のグミは毎年花 ....
さよなら

イチョウの葉の黄色

降るものは

消えてはならないのだ

私の寂しさのために


永遠を

刹那で見せてくれた

雪よ

枯葉よ

消えないでくれ
 ....
飛び出した街で
晴れない空が
灰色の夢に朝を待っている
電信柱の下の窓辺では
気象予報士が雨だというので
ブラウン管は沈黙したまま
喋らない

ここでは僕等の関係が希薄だというので
 ....
低い音 鳴ル
スピーカーから聴こえる 声

低い音 鳴ル
昨日とはマタ違う 声

今日が昨日ではなくて良かった
声は確かに{ルビ二重=ふたえ}に重なる
群青と橙々と紫
その中の白にな ....
{引用=
スネア、ベース、ドラムの原理とともに俺たちは生きる
       ―Asheru & Blue Black "Soon Come"

取り戻せ ステップ ....
きつねの皮をかぶった うさぎです
おおかみになろうとは 思いませんが
きつねの皮くらい かぶっていたいです
すこしは 噛み付きそうに見えますか?

うさぎの皮をかぶった きつねです
平和主 ....
いがみ合った絡みから
意味なく君の髪に
触れる。

背をなでてゆく風の後で、 
黙ったまま 泣いて、 
すすり泣いて 空。

山神の血が白く荒み、 

冬になればいいのに、 
夜 ....
そらは まわっているよ
あさやけ あおぞら
ゆうやけ よぞら
くりかえし くりかえし
そらは まわっているよ

このちいさなまちも ゆうぐれ
かたすみのみちを
おとなも こどもも
う ....
  

   言い訳など言わない方がいい
   何が本当かじつは誰も分かっちゃいないんだ
   そんな暇があるなら
   落ち葉でもかき集めて
   肥料にでもしたほうがいい
   これ ....
スプーンに 乗っている
人待ち指 

のぞきこんでは
大きな眼ばかり

いたずらに
一周させて

どうしても
のみほしてしまいたい
ポーズは

さっき
はじめた
たいないのすべての
あたたかさをもって
たましいは
わたしのからだに
どどまっている

だから
たましいは
あたたかいものに
びんかん

つめたくなった
たましいでさえ
 ....
AM8:34
乗車率154%のバスの中
貴方と彼女並んで座る様を見て閉口
「オハヨウ」さえも上手く言えず。

AM8:54
降車より、我先いずる人の波間に並んで歩く二人を発見
4m後ろ背 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ヒカリを見つけるためにトビラを開いて。天使004/12/2 21:39
プシュウ[group]佐々宝砂304/12/2 21:38
いつまでも純粋に君を愛する方法天使004/12/2 21:32
赤に失敗、赤に感謝。LEO4*04/12/2 21:08
シング・ウィズ・ウルブス角田寿星604/12/2 19:36
思い出にしないでkuku104/12/2 19:25
ソラ長月 猫104/12/2 19:09
奈良にいる頃天野茂典004/12/2 18:41
言葉たち(お願い)桜 葉一604/12/2 18:02
銀と柱木立 悟304/12/2 16:18
地下鉄の花占いA道化804/12/2 15:09
12月の晴れた空の下でヤマト3*04/12/2 12:53
願う木月山一天4*04/12/2 9:59
つぼみuminek...104/12/2 8:23
冥王星を飛び越して404/12/2 8:15
通底器   天野茂典204/12/2 7:15
息をとめて渡邉建志10*04/12/2 4:12
出会いベンジャミン4*04/12/2 2:08
自家結実性鏡文字4*04/12/2 1:59
銀杏蒼木りん3*04/12/2 1:34
ジオラマ霜天504/12/2 1:32
i will be…HEDWIG3*04/12/2 0:21
syenrgy vol.7への献辞soulfl...0*04/12/2 0:11
皮ごろもこむ0*04/12/1 23:32
多々田 駄陀004/12/1 23:25
そらこむ304/12/1 23:25
十二楽坊[group]天野茂典104/12/1 23:04
さら さら さら砂木10*04/12/1 23:01
たましい玉兎604/12/1 22:42
11月22日、恋人ができました。404/12/1 22:00

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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