「なかったことにしよう」
と言われて
黙って頷いた
そうかぁなかったことかぁと
帰り道電車の中
何度も何度も考えた
とても疲れていたので
座りたかったけど
井の頭線は混んでいて
つり ....
/かたつむりの貝には
/
/ /
雨の音が溜まって
/
/
/
....
秋の詩と
冬の詩を集めて
詩集を作る
何故だろう
思っていたより
暖かい
えんぴつの上についてる
消しゴム は
何を書いてるのか
知らないけど
間違いは 消す
正解も 消す
あなたはすけてても
ひとのこころは すけてみえないの
あなたたちが ときどき うらやましいけれど
みえない だからいいの
だから いいの
おれはペライ
あたたかい毛布
うずくまる温もり
運ばれるフェリーの
中
波立つ夜
弟と王国について
語る古代より来たり
ペライ
オレ
ペライ
沈黙は苦しい
オレはペライ ....
新幹線で夢をみて、
覚めたら思い出せない。
夢なんてそんなもんだよって、
ずっと前に君と話したね。
思い出せない夢は、
いいんだか悪いんだか、
始末に負えないよ。
君が出てきた可能性も
....
雪が
自由にしてくれると言うの
で歩き出すと
なみだが
サクサク落ち
みみやはながぼとぼと落ち
ゆびなどもぽろぽろぽろぽろ落ちて
振り返ると
うでもあしも全部
....
誰もいない部屋にうっすらと
埃がたまっていて
埃はほんのわずか
かきみだされた跡を残していて
白光にさらされて
ひとは乾いてゆく
終わりはないのだと
それはけしてこないのだと ....
すてきな
漆塗りの木の椅子に
画廊で座る
ご主人は魔法使い
みたい
椅子はお尻の部分が
固い木で
柔らかい不思議
肩が凝りがちな僕
でも
背筋に
木の中を水が通るよう ....
庭の木にセミの抜け殻があった
手にとって握りつぶすと
ぬちゃ
それはセミの抜け殻ではなく
抜け殻のようなセミ
もて余した僕はこっそり
ぬか床に隠してしまった
夕食の時
今日のぬ ....
ぼくの手のひらにお皿があってずっと回ってる
切れ目のついた流れ星が
次から次へと不時着を繰り返す
どうしてぼくは逃げ出したりしないのか
紺色と茶色のあぶくで ....
スイスギター、宙立p ink春のハウリング
葉を得るRing-O 草の冠の林檎の樹y
午睡突きたypeの打刻は懐中の南中時
球形の求刑に真天を刺すスイスギターの4弦
原初の太羊光said ....
手はくりかえし空を混ぜた
遠くなり 近くなり
ひとつの重なりにはばたいた
触れる色 触れる音
傷のような軌跡に満ちた
溶けては響きと光になった
水と水をつないでいた
....
あぁ、
ふわりふわり
青い日陰が雪に落ちる
その上から白が塗りつぶそうと
冬至は一年で最も日が短い日なのです
そして夜がもっとも羽を延ばせる日でもあり
....
夜
JR京都駅を出て京都タワーを見ると
不思議と
僕は中学のころを思い出す
修学旅行で歩く京都は
当時の僕にとっては
ただの都会でしかなかった
嵐山・新京極で
外人が売る
謎のア ....
ないてしまうかと おもった
きみは よぞらを みあげて
あれは リゲル
あれは べテルギウス
そんなに きれいな めで
とおく とおく あるものに
そらを すかして うちゅうを みてる ....
ロボットの僕は恋をした
街中の人が笑う
彼女も笑う
「プログラムさ」
誰かが笑う
目から汁が出たい
それでも僕は恋をしたんだ
目から汁が出る そんな
プログラムが欲しい
でも 僕 ....
あの男はこちらをみようとしなかった
真っすぐなまなざしはただ至高をみつめた
わたしのうつくしい洞窟に散在する
瑪瑙 水晶 玉髄
わたしの配下にあるそれら輝かしい石の花々を
あの男は全くか ....
ラードまみれの路上で
不自然に呼吸を操る君の濡れた貝殻
往来する車の振動に身体を刻み下を向く
夜ごと溶かせない太陽に
また明けてしまう日々に
玩具の馬さえ乗りこなせない毎日
君は
....
悲鳴を解放する自由
あんたの神様はどっかで凍っちゃっててそれ削ろうぜ
それ削ろうぜ!それ削ろうぜ!
シャーベット状の糸を一瞬で紡げるゲームみたいに簡単な
電気ミシンでアイドルと空気ガムを ....
ちいさなときからいつも
あなたはいました
呼びかけたことも
あったように思います
部活をさぼって
学校の裏の給水塔から
校庭をみおろしていたときも
みんなが塾に行ってしまうの ....
私がなくなりかかっています。身体の各部分の名称も消え始めていて。ええ。私はほとんど消えかかっています。あなたは、消えてゆく私をどうこうすることができません。私は以前と変わらずあなたの前に姿を見せるでし ....
現実を求めながら夜を歩いた
そこかしこに散らばるそれに
触れてはみるものの
まるで伝わってこない
思考の淵をさまよって
一人 呆然として
目の前にあるコップが
つか ....
無職のくせに
街を歩き回ると
警官に職務質問され
無職と答えると
「おれも」と答える
言葉は引き金
テキサスの銃撃戦
サボテンは乾いている
ぼくたちはとげとげして
ただひきこもり
....
空っぽになっている
ジュースの中身が空っぽ
景色が空っぽ
心の中が空っぽ
どれも覗けば
青いどこまでも淡い
空だった
結晶の白いシャワー
恩寵がふりむかせた光のはしご
大気圏からの使いは 一冬の住みかをさがす
意図しない早起きの終週の締めくくりには
水分を奪われてゆく洗い髪のはぐれ糸が
はんなりの追い風 ....
静かな夜。まだ眠くはないが、電灯のスイッチを切る。大気が重みを増し、数百メートル離れた隣家から冷蔵庫の低いうなりが伝わってくる。窓ガラスに埃の粒が当たる音がする。ひとつ、ふたつ。そして、目がだんだん ....
高いヒール靴で アスファルトを鳴らしながら
あたしは歩く 夜の街
アコギを鳴らして叫ぶように唄う少年や
甘ったるい匂いを引きずって笑うお姉さんや
奇抜なアクセサリーを売る露店の外人さん ....
隣の犬が吠える
僕は 心の中で言う
『おはよう!』
ウーワンワンワン!
想いは
なかなか
伝わらない
5835 5836 5837 5838 5839 5840 5841 5842 5843 5844 5845 5846 5847 5848 5849 5850 5851 5852 5853 5854 5855 5856 5857 5858 5859 5860 5861 5862 5863 5864 5865 5866 5867 5868 5869 5870 5871 5872 5873 5874 5875
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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