白につづく銀と鈍
黄につづく金と土
線は繭にくるまれていて
まるくなり まるくなり
連なりのなか震えている
海と川の鳥たちが
街の橋を
曇の朝を越えてゆく
ふたつの ....
「ことば」が足りない
そう思ったので
「ことば」を
さがしにいきました
小鳥にききました
「小鳥さん小鳥さん
ことばはどこにありますか」
小鳥はすこしうたうと
どこかへ
....
あんた 大殺界よ
餅ばっかり 食べてないで
芋を焼きなさい
絶対ウレルわ
つつみこんで、つつみこんで、
しまいには、わたしを かくしてしまって
わたしの、きたないところ、よわいところ、
もしかしたらすこしはあるかもしれない、
きれいなところ、や うつくしいぶぶん、ま ....
ふるさとはとても寒くて、ちょっと雪だって積もっていて、吐く息がとても遠くまで届くのでマウスケアってやっぱ大事だよねって気付かせてくれるそんな場所。
山はすっかり削られて白っぽいコンクリートの幾何 ....
男が一人
過去を闇に弔うように燃やしてる
空からは舞い落ちる人々
幸せは降ってはこないけれど
昨日、私は死にました
たった20余年の短い人生
明日からは新しい名前で生きていこうと思いま ....
目を閉じると浮かんでくる
風景
が
なんだか
とても
イヤで
イヤでたまらなくて
僕は部屋を飛び出した
目を閉じて見えるものは
そこにはなく
あるのは
ただの星
と
いく ....
新聞縛るために買ってきた紙紐を
首に巻く
ぎり ときしむ
苦しがる顔を見たいだけだから
すぐゆるめて
とっとと消えな
とうそぶこうとして
やめる
感情なんて要らない
悲鳴も聞きた ....
夢の中で川を下ったのと云ったら
ああそうなんだきみも下ったのかと
あのかたは云ったのだけれど
そういうあのかたは
夢の中で川を下ったことなどないのだと
わたしは知っていた
ほんとうのこ ....
川が流れるのを見ていました
夏の暑い日でした
水の少ない川で汚い川でした
ところどころに澱みがあっていろいろな堆積物があり赤くて長細くて銀色の部分が茶褐色に変色してとがっているのはのは ....
降り果てた昨日
いつくしみの跡
アスファルトにておもう
てんてんと
てんてんと
そういえば雲がでていたのです私
秋の空から冬の空にかわるちょうど真ん中の日
雲がでていたのです私
す ....
永劫の深淵を覗く
少年時代の自分を
背後から
突き落としたい衝動に
襲われて
気がつけば朝日で
目が覚める
用も無く
高層ビルの上空から
地面を眺めよう
すれば
黒蟻が蠢き
....
みゃくうつ ことば
きみの おんどで
まともな はんのう
はなつ ことばが こわくて
また じぶんの しつないに のみこむ
いつだって おもいなやんだ あしあとが
あしもと ばかりを よご ....
もうすぐ2005年
時計の針は止まらない
僕にはまだやりたいことがたくさんあるのに
心臓は鼓動を刻み続けた
酸素を吸って二酸化炭素を吐き出し続けた
それだけで生きていると思えるのなら
....
嗚呼 流れ星、綺麗
あれが屑だなんて ねぇ信じられる?
あなたの素敵な宇宙船
エネルギイが奪われてゆくほど加速する
クッキーみたいな大陸の
チョコチップみたいなあの国の
争いご ....
たろうを眺めるたびに
こそばゆくなる
こそばゆい
こそばゆい
こそばゆい
くうらんの何にも入っていないあそこから
押し寄せる
大群
真っ赤な
魚
のわたし
たろうを眺める ....
机に
貴方の名前
書いた
消しゴムに
貴方の名前
書いた
自由帳に
100回
名前
書いた
ふれた
あなたの陰に
そっと
....
夢の中でも
君は居なくなっていて
私はお墓で泣いていた
夢にまで浸透していく
この哀しさは
どこまで私に浸透していくのか
もしくは
この哀しさは体を覆い尽くし
壊れて無く成ってしま ....
布団の中で爪をたて
いたずらしても
頭をなでなでされると嬉しくて
恥ずかしながら、私
ごろごろ喉を鳴らしてしまうのです
ふゆの ひくくひろがるそらをみて、
きみは
きれいだね
といった。
ぼくは きみのよこがおをみて、
....
ぼくらはうまれた。
りゆうをもとめることなんかしない。
それはすでにぼくのなかにいきづいているから。
きみにあうためにうまれたんだ。
それだけをしんじてるよ。
....
君の興味を乱暴に触る
君を敏感に関知する
乗れない雲が冷たく広がる
恐怖は熱い人肌空気のにおいがする
遠い日付 新しい言葉
固まったガムシロップを君が包む
微弱な 微弱な振動
....
らくだに乗って、ゆこう
こぶをなでて
いつくしんで
涙をながして
さようならさ
砂の王国まで、ゆこう
やけどをして
喉もやかれて
涙をながして
さようならさ
いけにえに、中におい ....
さよなら。
とぼとぼと歩く夕暮れの影
何本もの電柱の、それと交わる
どこまでも伸びる悲しみ
歩幅の間隔が狭いのは、別に君のせいじゃない
車中に残るカセットテープ、再生すれば
爆 ....
いまさら
きざな言葉を
どこから
吐くんだろう
まだピユアー
だね、なんて
言われて
照れる
薄汚れた
言葉を
巧みに操る
意地汚い奴
もしくは
夢見るような
....
頑なな扉を
こじ開けた
君の言葉に
悶え続けるとは
確かな
居場所を作って
俺を
動かし始める
確かに
流れ始め
生暖かく
収縮して
凝視している
俺は
感じら ....
こんこん
こなゆき
ふりやまぬ
きょうも
あしたも
あさっても
こんこん
こなゆき
ふりやまぬ
人はみな
いい人なのに
どうしてか
集まると
悪くなってしまうことがある
願わくば
世の中の人々に
月がいつでもあるように
優しさが
いつでもあるように
センリツのように
かけぬける寒さ
終わらない
雨のスフォルツァンド
音の波は とぎれず
不自然な夢
わたしは揺られてゆくのです
暖房で濁った、暖かい空気に包まれて
わたしはゆくのです
赤い列車はわたしの知らない幾人を乗せて
ここよりまだ寒い明日の方角へ向 ....
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