あなたの隣にいると
体中の
毛穴が開くのを感じるの
ぶわあっと
体中から
何かが噴出して
息が出来ないくらい
それがなんなのか
わからないまま
いつもキスしてる
とりあえず黒のカーテンに埋もれていくような
息はできるのに周りはカーテンがはためいてるだけで
それはやっぱり息が詰まりそうな
あなたは優しく頭を撫で 抱きしめる体温は見当たるのに
それ ....
君は、黒い影が辻を横切ると言う。吸い寄せられる鉛色の空の下に。何処か北欧風の街の錯覚なのだ。私は、鈍い光線に梢が青くなって震えているのを見た。私はあのモズの震える舌が欲しいと言ったのが間違いだった。ど ....
体の奥深くで
蛆が沸いている
ぐちゃぐちゃと
醜い音を出して
蛆が蠢いている
しかし
この蛆が
何時しか身体を食潰し
その排泄物が
大地に蓄えられ
大きな木を
美しい ....
1
それらは
はげしく遠のいていった
そして
遙かなランドスケープ
のなかに
なにかわずかに散らばっている
とっても暗い
交差があった
2
タイピングの骨
改 ....
“いちご味のケシゴムって知ってる?”
小さな子が僕にむかってきいてくる・・・
けど・・・・それって、“味”じゃなく“香り”だろ?
僕は、「知らない。」と答えてみたけど・・・
その子に「 ....
でっぷりと
脂の巻いた腹を
波打たせて
浮かんでいる
隣では
これまた太鼓腹が
頭にタオルを被せ
キリストよろしく
両手を手すりに預け
うたせ湯している
あちらの薬草風 ....
君の笑顔は本当にこわくて・・・・
悪魔な目で僕を見ないで・・・・。
君といたら、僕はどんどんこわれてゆくよ。
あぁ。君の発言は僕をビクつかせるようなこと
ばっかりで・・・・。
....
風に消えてゆく君の名前・・・・
僕の声は届かない・・・。
いつからだろう。何故か心が
さびしくて・・・かなしくて・・・くるしくて・・・。
君に出会ったからだろうか。 ....
一匹の獣と、一匹の蟻がいる。
獣は死んでいた。
蟻が、乾いた瞳の上をあるく。
雨が降りだして
蟻は、獣の闇に融け
獣は、はじめて涙をながした。
神が不在の夜
その間隙をぬって
あくまでも地上的な硬い何かが
天上の淡い光を覆い隠す
その時
人びとの喉はゆっくりと絞められ
背徳の快楽に意味のない言葉が虚空にばらまかれる
昔日の絵の中 ....
1.
窓は開け放たれたイメージ。閉塞から開放された心象。しかし、窓は開放されるわけ ではなく、閉ざされた窓ももう一つのイメージであることは確かなことである。閉じら れた窓の内部空間は、充満した物 ....
ちべたい ちべたい 水の底から
お空をつかもうとする
でも、おいらは手足が短いから、うんと伸ばしても届かない。
でも、いつか、絶対につかむんだ。
必死につかもうとして、ど ....
いつか見た後ろ姿
壊れた橋
すぎる川
流れのそばのねじれの幹
降り積もる午後の色
午後の音
ちぎれた紙に書きしるす道
ねむりにつく子が
二本の木を夢みる
通り ....
長く伸びた草野原が
風に揺れているので 波
転げ落ちた赤い実
踊るよ 上へ上へ
昨日 満開の花びらが
今日 空へ旅立つ色彩の吹雪
舞い上がる柔らかい湿度
甘い香りを連れて 一斉に ....
粉雪と氷の覆われた大地に
舞い落ちる言の葉
雪に埃が吸い取られたせいか
その手紙は透き通っている
伝達率が高いせいか
その手紙はとても温かい
ま ....
吹き付ける風も
冷たいはずなのに
{ルビ靡=なび}く髪も
人の話し声さえも
優しかった
周りの全てが
私を包み込んでくれているようだった
あの人の笑顔を思い出して
少し ....
部屋にひかりが入ってきていた
あなたはひかりに手をかざし
くるっと
包む様にまるめて
飴を作ってくれたね
びっくりしちゃったけど
どうぞ、って渡されたから
どきん ....
10ヶ月ぶりに触れた顔
はにかむ唇
熱い体温
器用な指先
手
口
腕
冷たい足先
....
お前が死ぬか
お前以外が死ぬか
どちらかだ
(がたーん)汽車は
(がたーん)傾き
(がたーん)桜の
(がたーん)花々弁は
(がたーん)はらはら
(がたーん)はらはらと
(がたーん)CHILLed
(がたーん)CHILLe ....
太陽の光に 目が眩んだ
外に出ると
誰かと肩がぶつかって
紙切れみたいに
尻餅をつく
ぐるぐるまわる
早送りの世界に目が回って
いくらカウントとられても
立ち上がれない ....
東京がコワレタ
虹に吸われて、コワレテク
スレチガイ 呟きながら風を切り
不ぞろいな超高層ビル群 寄り添って
航空塔 赤く 果て
骨から鉄吸って 虹脈を流れ落ち
分子分解決 ....
みんなと合唱しようとして
必死で声を裏返した
みんなから遅れすぎて
輪唱になってしまう
夜更けにひとり目覚めていたり
残業のあと酒くさい終電にすわっていたり
まだ朝も暗い道を急ぎ歩いていたり
あるいは騒がしいファーストフードショップで
ふとお喋りがとぎれたり
そんなとき
....
永遠なんて
存在しないなんて
確かめもしないでさ
つまり永遠って何なんだ?
僕にとっての永遠は
時間の進行方向とは真逆に蓄積される広大な時間感覚だよ
つまり時がたつほど増加する ....
城蜜草の土葬のマーチ、「肢」出づるSeeds蒔く
Sui-エルンスト街にて 土星の膜性縞瑪瑙の感凹に
Oh!メロウな一閃、一千銅貨の月はどうか万力に
A、ルコホゥルで歩くポールの電顔にヲッカで蛾 ....
ちずと ちり
すきに ゆく
わたゆき こゆき
とおに まわりに
さからって
かすり とけ しみる
ながい
そら
バス停のベンチに
毎日のように
座り続ける男がいるんだ
超然と背筋を伸ばし
ただ一点だけを見つめ
来るはずのないバスを
ひたすら待っている
廃線になった
路線バスのベンチで
....
朽ちる物質はいずこへ
俺の動脈に記憶される
一つの日時計となる
形なき真実はいずこへ
真心という舞台に
役者は惰性の流れ
さらに垂下した綺麗なカーテンが
それなのか
せつなき寂しき ....
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