さざんかの花になって
そっと待ちぶせ
してみようか
寒いところ 帰ってくる君を
一番に出迎えてあげたいから
「おかえりなさい^^」
私の足の下に
小さな命が
幾千も幾万も
耐えている
つい踏みたくなるけど
そう考えて
今日はガマン。
あなたが年老いて
ひとりぼっちになった時
私をどうぞ傍に
呼んでください
あなたがこの世から
旅立つその時に
「また 逢おうね」って
笑って見送りたいのです
眠るあなたに頬 ....
一獲千金を狙う鉱山労働者と
サイコキネシスを操る占い師
密談は16日の夜
下関のカーテン屋の二階で
二言三言
それだけを手がかりに
持っているカードを切る
三本並んだ煙突が
....
花の味がする
茶菓子を頂いて
君がこの{ルビ室=へや}から立ち去れば
僕はきっと淋しい。そう思いました。
思えば
君はいつも真摯に
僕に接してくれていました。
思えば
僕にはい ....
幼さをかたちにしたら
転がりだした文字のうえで
楽しそうな僕がいました
わんわん泣きたい
微熱を放ちながらまるくなる
軽くにぎった手の、小指はひとりぼっち
溜息と指きりして
....
あなたは
何も言わないけれど
手のひらから
聞こえてきた
あたたかい指の
ぬくもりが
わたしのからだ
いっぱいに
ひろがって
かなしみが
消えた
小木君は白髪が多いので
抜かれた彼のかためなそれが
隣人の指でもってかちくち(旋律)とシャーペンで消しゴムに
のすのすと埋められ(おそれ)
女! それ、悲鳴をあげたよ!!
....
かたまって いる
つめたい ひかり
ひとつ だきしめたら
しずかに とけていく
おおきな てに ふれ
おちていく ちいさな
きょう の しずく
ゆるやかに ゆびさ ....
君はまだおんなのこだから・・・
帰り道
ぽってりふくれたくちびるに
まっかにそまったほっぺたに
冷たい流れに逆らいながら
煌々と光るネオンの海を二輪車で泳いでく。
....
全て降り尽し、
全てを組み立て直し、カナタで東京は再生した
惑星 東京
昔、月という都市が存在したのかもしれない
上海
バクダッド
パリ
ベルリン
ニューヨーク
決壊する都市の{ルビ群=ムレ}
旧新宿南口JR改札前
落下する東京
爆心地に 白く男
今、耳の奥で、私に語り ....
氷雨
黒い
滴る
窓硝子
のよう に
街並
ただ
ただ
静止 する
僕ら
ゆく ゆく
ゆく
ゆ
く
果て
に
静止
する 祖母
静止 ....
透明な地球儀にホコリが積もる
大陸を裏側から見ると
色が付いていて
ふぅーっと吹いたら風が起きたので
明日はきっと
晴れるでしょう
温泉もどきで
つんつるてんにされて
ぽっかり浮かんでいるうちに
ほら、奴らの手の内に落ちてしまうぞ
思う壺にはまってしまうぞ
ほら
ほら
ざっtざっtざっtざっt
ざっtざっtざっ ....
海の底に潜む深海魚が
巨大な目で
わずかな光をとらえるように
目をこらしていましょう
そうすれば
この暗闇に
光を見いだせるはず
貴方の隣にいると
いつも泡のように
綺麗な言 ....
あん頃の俺の世界は
チャリで走り回る毎日がすべてで
車に乗って作った思い出とかは
どうも現実味がなかった
後になった見た思い出グラフティは
ごめんなさい
あんま覚え ....
毎日涙を流しても平気だと言うな
叶うか ....
待ち合わせの時間まで
僕は地下街の書店で時間を潰すことにした
詩集のコーナーで数少ない詩集を二、三冊めくってみたが
どれもこれもピンとこなくて他のコーナーにある書籍も
黙りこくったまま ....
久しぶりに夜が明けたと
寝言のように君が囁くので
久しぶりに
僕らは見つめ合うのです
恋のようだわ
と呟いた君の頬の上
確かに
光がダンス
毎回恋が近づくと
恋は私を愛してくれな ....
何がなんだかもう
背中越しに文字が浮かぶよう
どっと疲れてしまう
お酒が一滴も飲めません
逃げ場がありません
どっと疲れてしまう
もう一枚着て来ればよかった
唇が震えてきましたよ ....
寂針飛ばす送電塔
立ち枯れZAKURA
四条河原にて泥水跳ね上げ
血に流し込む錯伐を
LからRへ抜けるバスが攫ってゆく
雲は無い
舌先のトリアゾラムが
U-Rayの幻視
風! 鉄砂 ....
追いかけたりしない
資格が ないから
愛することができるのは
それにふさわしい
誰かさん だけで
あたしはあなたを
見送ることさえしなかった
ごめんねって
言えば消えるもんじゃ ....
私は名もない1本の木
腕をのばしても空へ届かない木
春になっても花の咲かない木
ぽつんと立ちつくしてる1本の木
あってもなくてもいいけれど
そこに存在し 根をはる
そんな強い 1本の木
もしも 願い が
ひとつだけ叶うなら
追いかけてきてほしい
ダイジナモノ を 捨てて
そしたら
私は何もかも捨てて
飛び込んでいく
覚悟はある
二人で ....
紺色のグラデーション
心に広がった波紋
だんだん
だんだん
のみこまれていく
くるくるくるくるくるくる
と、地球儀をまわして
えい、ここだ。
と、シャープペンシルの
先っぽで
刺す
刺さった国へ、あさって出発
ってゲーム
やだよ。
そこ、ヤバイ ....
曖昧な答えと
曖昧な表情
{引用=私はあなたの一番にはなれないの?}
電話越しでも
ブラウン管を通していても
面と向かっていなくっても
はっきりと分かった
あなたの難しい顔
....
今日を飛び越えるのが
ひどく難儀だった
今日と明日の隙間に
いつも
....
自販機のつり銭をあさり
ダイバーみたいに体をくねらせる
目覚めたばかりの冷たい赤土に
頬をこすりつけると
俺はまた 虫けらに近づく
5814 5815 5816 5817 5818 5819 5820 5821 5822 5823 5824 5825 5826 5827 5828 5829 5830 5831 5832 5833 5834 5835 5836 5837 5838 5839 5840 5841 5842 5843 5844 5845 5846 5847 5848 5849 5850 5851 5852 5853 5854
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