追いかけても、
追いかけても、
遠くなっていった。
もつれた舌で、
上ずる声で、
叫んでもみた。
微粒子の浮かぶ朝に、
排気のスモークに消えた言葉。
気付くのが遅かった。
そ ....
ばーんと
地面を蹴って
宇宙へ飛び立て
境界線も
国境線も
地平線も
踏み抜いて
何処かへ着地
満点なんて取れないよ
傍目から見りゃ
不細工なペンギンだ
両手広げても
....
いかさま に 書き込んだ
小指の バタフライ
つめてえ 奴らの 耳 に
カリ ふらわー サラダには ごぼう
ざぐ まがろう じぐ けり けん
ぱー ふさぐ口紅 熱く 鯛焼き ....
わたしが悪かったのだ
必要のないものをあげてはいけない
まして
友達がみんなやっているから
なんて理由で
不器用な手つきで
編み棒を動かしちゃいけない
人間暇だとろくなこと考えない
カ ....
(TOXICを頭の中で♪しながら)
俺はトラックの運転手なのだ
俺は骨の髄まで運転手なのだ
居眠り運転してても目的地に着いてしまうのだ
これは本当のことなのだ
そんな調子で大きい事故もや ....
俺の見つけた法則
聖子ちゃんカットの女の子が走ったりすると
必ず前髪をそろえながら走るいう法則
凄くイライラしたこと
久しぶりにバッティングセンターへ行った時
球が当たらなくてイ ....
偉い人と 偉い人の話は
よく わからないので
ぽつん
私は 蚕蛾で
さくさくと 桑の葉をはむ
ずるい人と ずるい人の話は
よく 聞こえないので
ぱりん
私は 繭 ....
いつか君からもらった
手編みのマフラー
今頃になって
箪笥の奥から湧き出てきた
ボロボロにほつれてしまっていて
それはもう
今の僕らみたいだった
流れ 流れゆく時の中で
....
鏡の向こう側に居る僕とバトンタッチ
右手右足と左手左足のチェンジ
(顔は左右対称じゃありませんあしからず)
正反対の自分になりたくてさ
とは言え
左回転を始める時針が
左右ひっくり返し ....
またそんな見え透いた嘘をつくのか。
窓にもたれて、風鈴を揺らして、視線を上手く逸らすのか。
胸が、しくりとする。
青い魚眼を見上げる、この日陰の部屋で
こんな風に、輪郭だけ向き合う事で ....
定期入れから定期券が消えた
そんな話をかつて書いた
どんな些細なことにも顛末というものがある
発端は結果を生み結果はまた何かの発端となり
僕らの日常は限りなくその繰り返しだ
例えば僕らの誕生 ....
ゆうべは、ほんとうに困ってしまいました
わたしがとぼとぼ流れ出して
それは我慢がききませんから
両の手に溜めてすすりました
はあ、と吐く白い息にも
わたしがいるようでしたが
....
宇宙の深淵から
水がひとつぶ
滴り落ちる。 。 。
と、
いのちたちはいっせいに水際に集まり
それぞれに
祈りの言葉をつぶやく
遠い場所で起こった恩寵に
いのちの囁きは共振し
星の瞬 ....
荒野の中に人柱が建つ
立ったまま
石と化して
柱のように天に伸びる人の残骸
人生に遅刻した者
あるいは 人生から早退した者の
群れが
向日葵のように咲き揃っている
そんな人柱の
列石 ....
濯ぎ口から
哀し、と吐く元に重なり
狭く縮んだ喉を 搾るよう抜け
いぶくろしろく しろく あたためゆるめた
ほんのいちど体温は ぬくもり ふれる
くだはなだらかに すべられて
私の身体 ....
昔ネコを飼っていた
私が拾ってきた野良猫
私がまだ幼い頃
飼っていたネコは
病気にかかり亡くなった
初めて「死」という存在が身近にあり
本当の涙 哀しみを知った
それは鉄棒から落ちた ....
天使の使い カラス
醜い人々の争いに涙を流し続け
カラスは漆黒の色と成った
カラスの黒光りするような黒は
人々の争いを象徴するもののようだ
白いカラスは泣いている
どこまでもおかしくなった ....
永遠なんてことは
ありっこないけど
毎日を重ねてゆけば
近づけるかもしれない
風が冷たくなりました
空は遠くへ行きました
星も澄んで輝きます
小さなぬくもりだけは
君のそばに
いつか
星になれたらいいナ
いつか
ひとりじゃなくなったら
今の私が
星になれたらいいナ
叫ぶ声が聞こえるような
星になれたらいいナ
夢の面影を
青い空に映してみたり
償うことのできない
いわれのない罪を背負って
人は
悲しいぐらい忘れていく
何もかも失っていく
それでも
どうして生きるのか
悲しみの中からうま ....
さざんかが
ひっそりと咲いている
まるで
恋人を待つように
かんじかんだ指をのばすけど
触れられなかった
風はカミソリのように
おれの耳を切り落とそうとして
電信柱の陰から狙っているらしい
くれてやる
くれてやるよ耳ぐらい
おれは幽霊だ
失くしたものが何だったのか
それさえ忘れちまって
....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの
海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
ざぶざぶざぶ
投げた紙ひこうきがふうわりと戻ってきました
私はきっと風に乗ってそのままどこかに行くんだろうと思っていました
でも飛ばし返してくれた腕があったので下手な紙ひこうきはまた戻ってき ....
今日はついてなかったよ
利息は増えるし
犬には追いかけられるし
コンビニ弁当に箸はついてないし
自販機には500円のみこまれるし
人身事故で2時間も寒い中ホームで待たされて
新年だっていう ....
チョコチップクッキー
ひたすら食べ続けて
気分悪くなって
悲しくなってテレビつける
そしたら
チョコチップクッキーのコマーシャル
チャンネル変えても
チョコチップクッキーのコマーシャ ....
グルグル回って
いつの間にやら元通り
ピンクと緑のストライプ
グルグル回って
薄気味悪い茶色になって
食べてみたら
結構イケるぞオイ
と思ったら腹がグルグル
地獄の一週間が始まるのであ ....
すべてが叶わない夢みたい
叶うはずないことが 起きていて 目が覚めたら やっぱり
病院のベッドに 縛りつけられているんじゃないかと
思うのです
じぶんの腕で
抱えられないもの
育みなさ ....
虹が
吹雪いてるよ
夜の窓は魔法であるから
てのひらに息を
当てて
もつれている糸を
たぐる、ダウンは
少しジッパーが
しまりにくい
川と友達になりたい
流れの無限に逆らい
....
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