テレビは成長できないままで、仕方なさそうに言葉をなりふりかまわず嘔吐し、発光していた。
「先行きの見えない不況なんだ?」
天井の梁は遥か高くから見おろす。
「そうなの ....
もし、
私の願いがかなうなら
私の涙、
とめて下さい。
次から
つぎから
落ちてくるこの涙
とめてください。
もし、
私の願いがかなうなら
私を
抱きしめてください。
....
波打ち際ってのは
墓場なんだよ
特に
砂浜だなんて
耐えられたもんじゃぁねぇよ
ごらんよ
お約束の
貝殻に
こいつぁ
甲イカの骨だろう
イシモチかニベかな
尾っぽ広げ ....
生きていること
生きていて楽しいと思えること
笑って今日を過ごせること
笑って明日を過ごせること
時々泣いたり怒ったり
悲しんだり塞いだりもすること
夜ぐっすり眠れること
ご ....
カブトムシ
17匹
もらったの
貰い得の
キノコ
コクワガタ
タニシ
みんなよく来たなと
戦場で死に損なった父が
夏休みの天麩羅を揚げていて
熱 ....
雪の季節に生まれた蜉蝣
群れも無く静かな世界で
孤独の儚い死を迎える
其れを知りながら舞い踊る
意味は綺麗で在りたいと
雪の中舞い踊る
数日の命と限られても ....
私は箱です
ありがとうの箱です
あとは忘れました
たまにあなたに会いたくなります
いつまでも開けないで下さい
苦しいだけだから
でも
ありがとう
ありがとうの箱 ....
例えばそれは、南国の蝶のように、
甘い香りを発し、
闇に伏せた光を好んだ。
夜の東京が好きだと、そう言った。
確か、雨だった土曜日。
こいつを買ってみたものの、
どこか白けていて、
....
灰色の冬の木々に
降り積もる真白い雪
夏の間緑に生い茂っていたなんて
想像も出来ないくらいに
冬の木々には色がない
夏に冬の寒さのことは考えない
しかしそれは根底で
あたしを ....
転ぶ
そして
また転ぶだろう
僕は
望みどおりに
爆発的転倒哲学を打つ
言葉は生き埋めた
いちいち
いちたすいちの答えを反芻して
ぎゅっと
唾を飲みこむ
どうしても生きる意味が
....
言葉を
繋ぎ合わそうとして
脈略のない
ガラスの破片の
モザイクのように
何を言いたいのか
分からなくなって
悲しみは飛び散ってしまった
奇抜な言葉を繋ぎ合わせて
詩と思い違いし ....
にこにこコスモス
木枯らしに揺れ
ピンクの笑顔で
お日様見やる
にこにこお日様
別れを惜しみ
赤く赤くなりゆきて
山並みに沈む
にこにこフクロウ
音も立てず飛ぶ
夜長の季節 ....
てのひらにドアを取り付けた
白くてとても素敵なドアなので
一度遊びに来てください
と、旧い知り合い数人に手紙を出した
一通が宛先不明で戻り
それより早く金を返せ、という返事が来た以外は
い ....
とろける 世界では
みんなとろけた
暑くて暑くてとろけてしまった少年
あまりの美人の魅力にとろけてしまったサラリーマン
舌がとろける本マグロの中トロ
みんな とろけて しまった
だ ....
「いじめられるあんたにもなんか問題があるんじゃないの?」
と母が言う
ので
これからは
学校の帰り道だけで
泣こうと思う
みんなに
嫌われてしまうのと言うと
となりのクラスの尚子は ....
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このひとと
子供を
授かりたいと
思った女性がいた
別れた
昼寝のあと
毛布のくらやみに
想像の
子供の影を
写す
おさない私の中の
泡ダチは
つよくはじけ
夢見 ....
好きじゃないから 困ってしまう
嫌いじゃないから 困ってしまう
友達のままでいられたあの頃が
ちょっと前のことなのに
とても懐かしくて…
こんなにも空は晴れわたっているのに
だらしなく続く海岸線には
腐乱した犬の死骸が転がっていて
虚ろな目つきの子供たちが
黙ってそれを取り囲んで眺めている
子供たちの瞳の奥にあるのは
驚 ....
残像、光の残像、
スローモーションで、ドアが開く。
引き伸ばされた・・・・音。光の残像。
捨てられてしまった記憶、光の残像を、
それは誰にもわから ....
私よりトイレが大事なの?
と、ほざく女は斬り捨ててもいいような気がする
なぁ、人類
アルカロイド 素晴らしき贅沢よ
アルカロイド 若年性ニコチン中毒
コークよりも早く 肺を染め上げる無駄
朝陽に向けて 満月に向けて 破滅に向けて
紫煙 purple-haze the 在る香ロ ....
雨の降る夜に
いくつかの ろうそくと
ダウンライトを 部屋に灯して
二人して 飲めないワインかなんか舐めちゃったりして
二人して たばこの煙でもくゆらせながら
ちょっとした ジャズでも流して ....
「 W. 」
We Come Out!
We Come Shout!
Word!
Word!
Word!
World!!!!
Word Becomes T ....
彼女は真直ぐ見つめて小箱の引出しを開きながら、僕にこう言った。
「キリギリスは麦を引き、栗鼠は耳を弾くんでしょう?
だからこう伝えて。その愛撫は夕暮れの悪いサラダ菜と蓄音機をフラスコに入れ ....
おいしい
おいしいと
たべつづけ
たべすぎて
すこしだけ
もどしてしまいました
くちから
はきだしたものが
あまりにも
きたなくて
きみわるくて
こんなにも
きもちのわるい
....
とある図書館では
借し出しをするときに
「ありがとう」
と言う
「ありがとう」
だなんて
本当は
「ありがとう」
というのは
僕のほうで
これで煙草も
買えるようになった
....
困った時、お助けしてます
「今日は頼むで」
幸せになりたい
そんなオーラに魅かれて
ちゃんと、仕事しました
来る日も来る日も
皆は幸せに帰っていく
それで、いいんだ
ふと、 ....
さみしいよ
つらいよ
くるしいよ
なきたいよ
さけびたいよ
わめきたいよ
にげたいよ
らくしたいよ
ほめられたいよ
あいされたいよ
あいしてくれよ
....
今夜も 僕はほんの少しだけ世界を忘れる
飛び上がって
ひと思いに刺すことが出来ずに
沈みながら
血迷った逆流に身を躍らせる
時計は残された時を静かに刻み
やせおとろえた夜の下で
僕は僕の ....
5804 5805 5806 5807 5808 5809 5810 5811 5812 5813 5814 5815 5816 5817 5818 5819 5820 5821 5822 5823 5824 5825 5826 5827 5828 5829 5830 5831 5832 5833 5834 5835 5836 5837 5838 5839 5840 5841 5842 5843 5844
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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