最期にぼくは君を想う
よなんて思わせぶりな
台詞だ信じていたけれ
ど嘘でない言葉が嘘で
ないからこそ虚しく空
っぽになった心に突き
刺さる今日は晴れてい
た空は高く青く透きと
おり雲は ....
故里行きの廃線が決まった
子供達の広場が掘り起こされると
すべり台の横あたりから
縄文の玉が三千年の時を超えて
いくつも転がりだした
あの場所で
昭和スキップをしたときに失 ....
そのままだと
沈んでしまうよ
お人形さん
今に 沈んでしまうよ
暗い水面に
ぽっかり 顔が浮かんで
流れて どこかへ
行けるといいね
でも
....
あのくも
かいじゅうに みえる
あのくも
さかなに みえる
ぶらんこゆられ
となりに だれもいない
そら
あのくも
きみだったんだ
部屋の中には、薄暗い静寂と時計の針の歩く音しかありませんでした。
朝から白い人と格闘する気にもなれず、
ぼんやりと人肌ベッドにくるまれていたいのでした。
けれど、ベッドの中で暖かい夢を見なが ....
つめたい風に消えていった君の姿。
君へと叫んだ僕の声は、風に消えて・・・。
今はココにいない君の笑顔を思い出し、
ふっと笑って見せるけど、思うように笑えなくて・・・
あぁ。君への想い届けた ....
ギュッと唇かみしめて、
「負けない」というような顔をする君。
グッと手に力を入れ、
「泣かない」というような顔をする君。
グーッと何かを我慢する君。
僕は言いたくなる。
「もう、何 ....
誰もいない練習場に行こうぜ。
フォワードになれなかった俺と、
ゴールキーパーになれなかったお前と。
みんな試合に行ってしまって、
クズみたいな俺達だけが残る練習場に行こうぜ。
ユニフォー ....
冷たい日本酒に浸かっていたい
体まるごと、いつまでもどっぷり
しらふでいたくない
いつまでも夢見ごこち
冷たいのにどんどん体は熱くなってきて
そして
ふやけてしまう
まともにやってたら
....
シャッター下りた天神橋筋商店街を
盗んだママチャリでブッ飛ばすねん今夜
アンタは今夜も鰻谷あたりの気取ったバーで
ひっかけた女の乳でも揉んでるんやろ
好きにしたらええねん
アンタの病気が治ら ....
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん
君はシャボン玉のことをこう呼ぶ
膨らんで飛んでゆくさまが
ぷうわり で
弾けて消えるさまが
ぷん なのだろう
ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん
....
街の箱
そこで遮断機は間延びした挨拶をする
走り出した少年は億劫な表情で振り返る
無益な背中へ 罵声を上げるかも知れない
少年の背後でにじむ夕暮れは
街を陥没させ、
「磔にされた。」
....
連立する高層住宅の緑は孤独
メタリックな金魚は
雨の日に口を開けて上昇するんだ
施錠された鍵は傷ついている
何度も何度も何度も
屋上に取り付けられたばかりに
また傷ついている
無 ....
壊された未来
殺された明日
それでも
....
ゆっくりと沈めてゆきます
きれいになりたくて
きれいになれる気がして
沈めてゆきます
あと少し
とても穏やかになります
静けさに包まれて
何も恐くはなくて
眠る ....
こうしている間にも
ぼくは死に近づいているのだと思うと
無性に何かをしなきゃと
思った
ぼくが死んでも息をする
言葉がいい
開いたページに並ぶ文字が
にやりと笑う、
言葉が ....
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でいました
尾なのか頭なのかわからない二本のツノは
怒っていました
指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて寂しくない ....
明日のために その1
一人でいると
寂しくて気が狂いそう
二人でいると
思わず相手を殺してしまいそう
三人でいると
口が滑ってほんとうのことを言いそうになるんだ
....
何故にあたしはあなたを愛し
何故にあなたはあたしを愛すか
戦場の地の匂いも知らぬ
戦場の血の臭いも知らぬ
君はクツクツと笑いながら あたしに花を差し出した
あの時の空 あたしには忘れ ....
歯車になってグルグル回る 休みなく回る
僕だけ止まるわけにはいかないよ 壊れてしまう
カラダは動いてるんだし そこに立ち尽くす意味はあるのか
錆びついて駄目なとき お腹が減ったとき
遠い昔 ....
朝早く目覚めたSunday
今日一日何をしようと考えて
新しい服が欲しいなと思う
TVをつけて 本を読む
楽しげなアニメが終わると
朝から溜息の出るようなニュースに恐怖と失望
殺気とセ ....
Every heartache
cause me to break apart
and every time I stand tall
I no longer could see
the b ....
すべての歯の間という間にクッキーを詰めてにやりと笑ってみせるとあんたはにかっと笑って各々の歯の間に胡麻を挟んで見せて、全部食べろと言うので舐め取ってみるとさながら胡麻クッキーが如しだ
....
ほんの
わたしがあなたを好いている
っていうことを
他の誰かとおんなじような言葉に変換したくないせいで
いろいろと言葉をいじくってるのです
つまりは
わたしがあなたを好 ....
少女は少年に手紙を出した。
少女はポストの中に手紙を入れた。
手違いで海を渡った手紙は、雨の湿気の清潔な部分を少しづつ、選別しながら含みはじめた。
シベリアの炭鉱は、その手紙を炭の中 ....
いろえんぴつかんで
色の味を食べる
角砂糖みたいな恋がしたい
何かと筑紫でしたい
このまま
スリランカへ鉛筆の芯を探しにいく
あたしは
あなたの部屋にこっそり乾いたコンタ ....
アリプールで
ミクロの透明感
重力感ふり落ちるプチ人マンダラフィギア
壁掛けのネジを無限に配列し
がががとすり切れる子供の肩口
刻印は自由 肉片は関節
それでいく
それでいく ....
なんか今にも盗れそうだ
すぐにでも剥がして
あんたにあげられそうだ。
俺
風景は無期限にあえぐ
霧のコンビニエンスストアで
何も切り取らずに
五感を放置する
人妻
首長竜はそ ....
錆びた両手で 砂をすくう
そんな行為を繰り返すうち
僕は生きることも死ぬことも忘れ
ただ こうして 此処、という場所にいる
世の中には 神様があふれかえっていた
それぞれを信仰す ....
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