葉の落ちた街路樹
居酒屋の提灯
放置自転車
足早に歩く女
遠くの東京タワー
そんなものを眺めながら
あてもなく 街を歩く
この気持ちに 孤独と言う名前をつけた奴は ....
道路の端っこに弟が寝ていた
こんなに寒いのに
と思いながらも弟らしい寝姿に
つい笑ってしまった
半身を起こし後ろから両脇を抱え
ズルズル引きずる
小さい頃はよくおぶったものだ
気づかない ....
これは1618年にロバート・フラッドという名の錬金術師が発明した永久機関です。さしずめ「アルキメデスの螺旋」の応用といったところでしょうか。この螺旋の管が水車の力でまわると水は上方へ運ばれそこにある枡 ....
牛丼屋のカウンター越し
やけにキレイな厨房の中で
ケモノの肉を煮る男を見た
目が合うと男は意味深に頷き
丼を片手にぼくの方にやって来た
やあ どうも おまたせしました
このケモノはいつ ....
朝霧に、うっすらと浮かぶ列車の影、
ぼんやりとだが、霧をかいくぐる光のカタチが
ぐっしょりとぬれた線路を照らす。
やがて、あの子のうちの前を通過する。
....
朝7時半に目覚まし時計がなる 君は起きない
8時にも目覚し時計がなる やっと起きる
お湯を沸かしてテレビをつけた君は ふわあ とあくびをしながら
寝たふりをしているわたしに くち ....
ため息を薄めた空気を吐き出せば
白くけむった現実が儚く揺れる
滅んでゆく世界が急激に収縮すると
必至にしがみつかなければ吸い込まれてしまう
その前に見えた
一瞬の閃光を書きとどめるた ....
無責任で、即興的な文章。文章ですらない。
単語と単語が、無責任に主張しあう、ざわめき。雑踏だ。
冬、冬のにおい、灯油のにおい。鼻がつんとする。
植物、葉が落ちる。木々の隙間 ....
言いかけてやめた、だって空白に値しない面倒くさい怠惰
かさかさの親指で丸め込んで
言いたいことはないと言いたいらしい君は
別に、綺麗でもない、
生きてるってほどでもない感じ
ひどいなぁ
と ....
白いポンティアックのバンパーがねじまがり、ボンネットに飛ぶ鳥の愛称はスポッティ、可愛い名前でしょ、挽肉は力を入れて強くこねます、潰れた卵が二個、パン粉は少なめに、刻んだタマネギを軽く炒め、臭い消し ....
野茂がいなけりゃイチローだってメジャーには行かなかっただろうよ
9.11が無けりゃイラク戦争だって無かっただろうよ
みんながゴム付けてりゃHIV感染だって減る筈だったんだ
お前がいなけりゃ ....
ハッピィ エンド
アメリカ中のハッピーエンドを集めたとしても
日本中のサッドエンドは変えられない
何故かと言えば
奴等も案外ハッピーじゃなかったりする
…と思う。
昔、夜中に描 ....
会いたい気持ちは 募り 連なり
それでも 私は歩き出せずにいるのです
あなたが残した 少しの言葉も
私の胸に 留まりつづけ
深く 深く 風化することなく 沈下するのです
此の声 届くのな ....
しんしんしんと 降りしきる
雪の中を ざくざくざく
焼けた家屋の残骸が 僕のイスだと叫んでいよう
焼けた家屋の残骸が 私の棚だと叫んでいよう
こちこちこちと 固まる僕ら ....
とにかくピンクだったのです
とにかく
と
じゃりじゃりになってしまった雪を
踏みしめ踏みしめ
私はつぶやくのです
とにかくゼロだったのです
とにかく
限りなく
完全には
ゼロ
....
まりこから
またメールが来た
まりこはバカだから
「こんにちは」を「こんにちわ」と書く
まりこはバカだから
「一応」を「いちよう」と書く
まりこはバカだから
おれの名前の漢字 ....
この電車は
各駅には止まりますが
貴方の目的地には
止まりません
飛行船を打ち上げたパトロンたち
乾燥した肌に総合芸術のやけただれた
ヒトはヒトとして/あなたの声が空気を
ひとりきりゆがみ/震わせるのに不十分なら
かさぶたを/あなたの
むしるんだ/メガ ....
愛-舞い(3方向に滑る花流死す- 魅入-麻淫
天線の岩塩がざらざら墜ちて人面のラバーの涙に溶ける
乞い人達とケルト10時の光ng-Oの戴冠式には
撤退艦の祝砲が鳴Loop the pooLのスイ ....
ある時
うさぎは
森の中を
大声で叫びながら
走っていた
「たいへんだ
たいへんだ
ぼくはおおきなゆううつに
おしつぶされて
しにそうだ」
動物たちには
「ゆうう ....
フィルムに映し出す世界が
虚像だとするなら
覗く私の目は
現実でありうるだろうか
一筋の光によって
焼き付ける
一瞬の
虚像のため
私は ただ
フィルムを KILL
望まれるかたちを知りながら、それを拒んだ
紳士は黒い衣服に身を包み、わたしを睨みつけた
――― 風が吹く ここには とっておきの ―――
髪が乱れる それと同じくらいに 心が乱れる
....
改札口で君のこといつも待っていたのは
ノグチゴロウだったけど
実はぼくもノグチゴロウと同じように
君のことを待っていたんだ
あの頃はまだ改札口に駅員さんがいて
切符を切ったり回収したりしてい ....
おおきくいきをすいこんで
少しずつ、大きくなっていく
何かをひとつ手にするたびに
少しずつ削られていくとして
今ポケットの中で
残されているもの
ひかりが、まぶしい
冬の午後
....
ゴトゴト、と音がした
「ん?」
何かを踏んだかな
例えば
空き缶とか。いやそんな大きなものじゃなくて。
ゴトゴト
音が大きくなった
「え?」
焦ってきた
がたんがたん!!
「わ ....
だいぶ ちかくに きたね
きみが よわさを ぽろりと こぼす
てをつなぐより こころを つなぎたい
みえないことを わかるのは むずかしいから
わたしの こころの うつわに ころんって
....
見えない糸でんわで結ばれていても
青い微笑がしみわたる夜ですから
ともだちだけが変わってゆきます
無声音の言葉はみちにあふれ
生きる水位が青い
少女たちの
渋谷です
原石 ....
嗚呼 もう夜明けだ
囀りが聴こえはじめる頃なら淡色でいいよ
鳥達が遊びに行ってしまった頃はもう耐えられない 瞳が痛い
希望は痛みだ
嗚呼 また日が傾き始めた
囀りが聴こえはじめ ....
砂防 とりわけて 終始 細目 する たくらみの 錯乱機械 叙情 な ノズル 噛み砕く 弩 不協和 に 滞る しこり 舐め回して いろは を 数える 錫杖 の ように Subtitle を 呑み込む 雲 ....
とどろきとどろいて
龍が天へのぼっていくのを見た
妙にあたりは青ぐろかったなぁ
マックがバグって
あたしもバグりかけたけど
そうやすやすと朽ちてたまるか
ってふんぞり返るうしろ
蠅が一匹 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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