まわるソーダの腰から 手が
染めるやわらかなくさき色
溶けたビーズのひだひだ数える
空を
転がす ミュージックスター
こっちにこないか
その繊維のリズムを君の
骨 ....
君のくちずさむ
つぎはぎメロディー
僕はとなりで
アクセル踏み込む
君に尋ねても
「どこでもいい」というけど
僕の提案は
すべて気に食わない
信号をいくつも ....
午後十字に花枯letter
リリー (腐乱したレイニーの霊に)
僕ら水銀体温計で空を飛ぶ
糖分過剰のアスピリンの月の雫を
静かに明日のカップに受けて
リリー (灰も蝋も凪 ....
わたしは大海原
あなたもあのこもかれもかのじょも
みんな包んで、
そして、呑み込んでしまうの
吐き出してなんかあげない、
いつだって、おおきく揺れて
一月の風が過ぎ去った頃
空を迷って辿り着いた木の実が
夜を探していました
まだ
日暮れ前の鳥たちが並んで飛んでいる
公園の歩道には誰かが落としたハンカチが
あと少しで浮こうとしています ....
両腕とも
握力一八?しかないものだから
掴んだものを二度と放すな
と
ご注進いただいたところで
いかんともし難いのです
掴み切る以前の問題でして
即ち
天は二物 ....
『最近の若者』
最近の若者は……。ていう批判しかできないんですよね。最近の大人は。
『違いはない』
化粧はいいのに、整形はだめなんですね。
顔をいじる。と言う意味では同じだと思 ....
オバサン
檮瀬チカ
朝 ラッシュ時の改札をくぐり抜け
列車の扉を開くのを待ちかまえて
飛び込んでゆくのを
不器用に追いかけ押されながら
乗り込んだ朝
列車のつり革につかま ....
どんなにひっそり生きてみても
こんなに邪魔な僕はいない
と、思って
せめて自分のにおいを消そうと消臭スプレー
かけてみた
しゅーっと吹くと腕が消えた
なんだ僕はまるでにおいのか ....
ドラッグは要らない
タバコとビールで十分だよ
セックスもほどほどでいい
だけどさ
ロックなんだ
誰が何といおうと
これはロックだ
おれのロックだ
たとえありふれた言葉でも
どんなに使 ....
木陰に隠れている子が
まぶしげに顔をのぞかせて
空にも地にも鳴りわたる雲
青のこだま
緑のこだまを見つめている
深緑は灰空に深く緑で
遠い雲を映しだしては
雨のは ....
三千(日後)の遊歩道に
一斉に蝶の降る憂い
黄金の泥を横断する
スイマーの幻視が
燐粉の臨死者を照らす
二月の陽光を暗示する
立ち枯れた電柱の果実よ
蔦を羽の様に伸ばし
貴様は貝殻のビ ....
その時開いた花を
真紅の花を
アスファルトに咲いた
咽るような花を
僕の網膜は
初夏の映像と
永遠に刻み込んだのだ
熱はやがて失うものだと
理解したのだ
かげろうが揺らいでい ....
「なんだってきみはそんなに忙しいんだ!」
と久しぶりにあった君に問う
君はきょとんとして
「私、最近暇で暇でしょうがないんだけど...」
と言われてしまった
不覚 ....
思い出を消費する
何も残らないように
君が泣く
僕らの時間が
夕暮れる
跡形もないくらい
求めて
海のような
リズムで
薄曇りから
薄く、射す、朝
射す、薄く、朝
灰汁のような、擦り硝子
カーテンの、微細なファイバーの乱反射も、吃り
秩序が溜まってゆく食卓は
ピルケースのように正しく
グラニ ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ *
....
この住宅地は
どこか変なんです
川っぷちにあって
どぶ臭いなんてことは問題じゃありません
臭いのならむしろ
どこからともなく漂う
昔の横須賀線の臭いの方が
ずっと気になります
日当たり ....
どうして
しかられたの
まちがってることを
しちゃったから
なの
どうして
ほめてくれたの
できなかったことが
できたから
なの
なにかのためだとか
きまったことだと ....
唐突に ざわめき始めた夜のいとまに手を伸ばす
鍵括弧と 鍵括弧の中に押し込めてしまう
かなしみや さみしさを
あなたは知らず
いいえ 知ろうともせず
いいえ 知ることもなく
恨むくらいなら ....
携帯番号写メ&ムービ
ーにメアドにメッセの
履歴消しました想い出
につながる物捨てちゃ
ったプレゼントはヤフ
オク売り捌く総額一万
円プリクラすべて燃や
し七色の煙になったと
いうのに ....
地下鉄が眠る間に
僕たちは上を走ろう
赤いランプは無視している
とっくに壊れている
アクセルを踏み込んだら
青いランプは君の瞳の中
そんなにも欲している
白い花が咲く夜の ....
『告白1』
「私、あなたのことが好きです」
「うん、僕も好きだよ。君以上に、僕自身のことが」
『沢山あっていいもの、そうでないもの』
恋人が同時に複数いても、別にかまわないと思 ....
月が観たくなったら 飛んでいくがいいさ
蒼い惑星のたったひとつの
目を瞬かせる星達の声
それはそれは遥か彼方
一千億光年の年月を経て
猛スピードで駆け抜けてきた時代が
今、この瞬間 ....
わたしの子は今ごろ
どのあたりを歩いているのか
母を恨むな
父を軽蔑するな
生まれた子
親のない子
母に見捨てられた子
生まれなかった子
....
水力発電所の前で
一休みした
谷川に丸木橋が掛かり
女子大生が恐々渡る
写真に撮る
若い男が怖そうに渡る
男なら走って渡れ
近くに来たので見たら
いつも世 ....
I Sucked Pink.
I Smoked Pink.
I Spanked Pink.
I Stuuupid Pink.
ワン!
と唐突に始まる詩
を数編書き
少女はそれから二度と詩を書こうとはしなかった
ターコイズ、ターコイズ、ターコイズ・マーチ
ターコイズ・マーチ
先生!山下君のターコイズ・マーチ ....
午前1時
上手く眠れずに
煙草を吸おうとして
小さな丸い換気口を開けると
コォー コォー
とガランとした舗道を
駆ける風の音がした
清らかで濃密な
午前1時の音だ
....
神社の境内の中心に
夕闇の光が満ちて来る
日暮の鳴き声を子守唄に
私は貴女の膝の上で眠っていた
薫る貴女の全て
額に浮かぶ汗でさえ気にならず
ずっと私は眠っていたのです
見えはしない ....
5795 5796 5797 5798 5799 5800 5801 5802 5803 5804 5805 5806 5807 5808 5809 5810 5811 5812 5813 5814 5815 5816 5817 5818 5819 5820 5821 5822 5823 5824 5825 5826 5827 5828 5829 5830 5831 5832 5833 5834 5835
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.89sec.