ひとつの認識から始まる憂鬱
鶏が鳴く
もう朝である
月を背後に負った者は
木の幹の太さを計測して
空にまで届かない溜息を吐く
星の下につぶされた者は
動かない時計を見つめて
色のない繰 ....
混沌の中に
夜はある
夜の中には数多の息が
凍りついたまま存在していて
人々はその下で
ぶざまな眠りを眠っている
君は
やがて忘れ去られる
それが君の運命である
目的を持たない淋しい ....
どうしてかおれがここに生え
風が無いだがそよいでいるのは
波が無いだが漂っているのは
ああ おまえかい
不確かでも いいかい
憎むには空気が足りず
掴み難い構造の手を透かしながらも
ただ ....
実には
実る実と
実らぬ実の
ふたつがあるらしい
実る実が実るか
実らぬ実が実るかは
実るまでわからない
それどころか
実が実っても
それが
実る実なのか
実らぬ実なのか
さっ ....
「少女の名前」
ちょんちょんと
ケンケンを
庭石でしている
突然かがみこむと
名も知らぬ花に
手を伸ばす
摘みゆかれる花
かわいそうなお花さん
お花はきっと痛いから
摘まないよ ....
「読書↓創作行き」
あなたという人は、
いつも
いつも
そうなのね
食べてばかり
いるぢゃない
小説
詩集
エッセイ
シナリオ
そんなに食べて
消化不良にならないの?
その ....
少女の足は小さい。
雪を歩けばその足跡も小さい。
歩幅も小さい。
長靴も小さい。
小さな体に茶色のコートを羽織って
少女は世界を旅する。
長靴はピンク。
彼女にとって世界はと ....
右手を軽く握って手首を曲げます
そしてそのまま右耳のそばへ
もしできるなら
左足で首のつけねを掻いてみましょう
気持ちいいです
陽だまりでぐてーっとなって
幸せそうな表情を浮かべま ....
今日もくもくも黙って
黙ってこのカラダ働いてるわけでなし
昨日か、そんな言葉は覚えたから
死んだも同然なり
+
あかるい光線がヒット
網膜の選択 くも膜 ....
少女は鷹を飼っている
少年は鳩を飼っている
遠くはなれて暮らす二人は
いつの日か偶然に出会い
やがて
熟れた果実が
枝から落ちるように
自然に恋に落ちる
でも
それはまだ
....
気がついたらめちゃくちゃ雪降ってた。まあもともと雪の多いとこで育ってきたんで、ぜーんぜん、ウェルカムなんだけどさ。
ビルの9階から見下ろす街は、おもちゃ箱のようだった。
昔、雪は見上げるも ....
小父±ω小父±ωぁナニ∪レニ逢ぃレニぃы∪τよ♪喉σ奥カ」〃§〃っζ§〃っζ熱≪渇ぃτぃゑσ逢ぃレニぃы∪τ♪ぁナαゝナニ今θも夢カ」ы醒めナニыシ立≪στ〃∪ょぅ早≪彦頁をシ先っτξωナαゝ髪σ毛レ ....
うさぎのうんちは、
にんじゃうんち。
ちょこにまぎれて、どろんどろん。
うしのうんちは、
ほかほかうんち。
じょうきがもうもう、うっしっしー。
うまのうんちは、
うる ....
三年前のオリンピック
私は其処に居た
バレー選手を見上げ
この頃私は君と出遭った頃かな
なんてふと想い少し涙が出そうになった
ずっと一緒に居ると誓った言の葉が
宙を舞い心に留まった
少し ....
風来の四季が如何なるものか
玉響に滲む光
何人をも詠わせる薫風
筑紫恋しい蝉法師の鳴く声
月冴ゆる日に舞い散り踊る紙吹雪
詠い人を饒舌にさせる風月よ
其れよ ....
明日の朝になったら
気付かないうちにあたしが
鮭の小骨になってて
どの食卓でもよけられて皿の端に置いてきぼりで
最後には
グルメな猫にも食べてもらえずに
入れられたゴミ袋を ....
降りしきる雪の中で
傘も差さずに立ち尽くすあの子は
雪が好きなのだろうか
あの子の黒い髪に
はらはらとまきつく白い雪は
あの子が好きなのだろうか
あの子が手のひらを前に出した
....
母さん、へその緒を 僕に再接続して下さい。
このままじゃ、無重力の彼方に飛ばされてしまいそうさ。
身体中に 接続をあつめて、
軽薄な この僕を どうか しっかり つないでいて。
臆病な ....
何もかも 科学的で 物理的
ウイスキーを瓶1/3飲んだら
なにがなんでも ラーメンです
久しぶりに はりこんで
酒は 角瓶です
でも ブランデーにくらべると
これは 焼酎に過ぎませんね ....
電気仕掛けの揺り籃は
往けど戻らぬ矛盾の振り子
猫の眼をした赤子が眠る
揺り籠転げりゃ赤子は堕ちる
落ちて真ッ朱な血の花咲かす
オギャアと泣いてデングリ返る
赤子産んだの誰ァれだ
赤子殺 ....
すれ違った瞬間に
気が合いそうだと感じた
横顔を見ただけで
話をしてみたいと思った
あなたに私の印象を残したかった ずうっと先まで
雪が降らない街へ住んでみて
故郷の風景を見るためには ....
ひき えみ まな やみ
ふさ ぐる とに まい
たく のに ゆく つえ
むい むえ むく ちる
まわるソーダの腰から 手が
染めるやわらかなくさき色
溶けたビーズのひだひだ数える
空を
転がす ミュージックスター
こっちにこないか
その繊維のリズムを君の
骨 ....
君のくちずさむ
つぎはぎメロディー
僕はとなりで
アクセル踏み込む
君に尋ねても
「どこでもいい」というけど
僕の提案は
すべて気に食わない
信号をいくつも ....
午後十字に花枯letter
リリー (腐乱したレイニーの霊に)
僕ら水銀体温計で空を飛ぶ
糖分過剰のアスピリンの月の雫を
静かに明日のカップに受けて
リリー (灰も蝋も凪 ....
わたしは大海原
あなたもあのこもかれもかのじょも
みんな包んで、
そして、呑み込んでしまうの
吐き出してなんかあげない、
いつだって、おおきく揺れて
一月の風が過ぎ去った頃
空を迷って辿り着いた木の実が
夜を探していました
まだ
日暮れ前の鳥たちが並んで飛んでいる
公園の歩道には誰かが落としたハンカチが
あと少しで浮こうとしています ....
両腕とも
握力一八?しかないものだから
掴んだものを二度と放すな
と
ご注進いただいたところで
いかんともし難いのです
掴み切る以前の問題でして
即ち
天は二物 ....
『最近の若者』
最近の若者は……。ていう批判しかできないんですよね。最近の大人は。
『違いはない』
化粧はいいのに、整形はだめなんですね。
顔をいじる。と言う意味では同じだと思 ....
オバサン
檮瀬チカ
朝 ラッシュ時の改札をくぐり抜け
列車の扉を開くのを待ちかまえて
飛び込んでゆくのを
不器用に追いかけ押されながら
乗り込んだ朝
列車のつり革につかま ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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