戦争で全てを
失った男は
過去から決別する
には
黙って横たわっているしか
能が無かった
多くの者が
死んだ後
生き残った
男は
闇を睨みながら
生きていた
父の肩 ....
そらのほしたちに ひもをむすびつけて
そのひもをひっぱると そらがあかるくなる
すこしだけ さみしくなったとき
あなたのちかくで ひもをひっぱるの
そしたら あなたがすこしだけ
よそうだにしない マンドリル
よろこんで まにうける
よいどれは たちどまる
よこはまから くる
よつやに くる
よりによって なぜ ここにいる
よみすての ゆうかんてにとる
よ ....
どうであれ
君の手に
纏わりつく
唾液にまみれた
想い
繊細な手触りが
求められるのであればこそ
絡ませよう
当たり前のように
重ねる
おれの想いから
滲み出る
不安に ....
気がつけば
とても遠くまで来てしまっていて
見たこともない風景に囲まれて
わたしが
呆然と立ち尽くしているのを
わたしは
見つけた
怖くなって眼を閉じたら
見たこともない風景は
....
待って、待って
と言いながら 母はついてくる
最近 少しは 歩けるようになったみたい
けど、台所で お米 をとぐわたしにむかって倒れこんできた母は ふわ り として
枯れた 木 のにおいがした ....
病 溢れる
蝋燭が一本
ドーム上に
消えた 空
失言に
(カーブ カーブ)
隠された
箱 の 中身
確保された
過去
今を見つめる
黒い雨
....
僕 〜春と修羅 序より〜
続いている
重い重い
暗い暗い
罪深い
歴史の中から
一つの魂が浮上する
「私という現象は」
その誕生が
いつなのかは
知らない
少年 ....
マンホールの蓋を開けると
ハローページは既にそこまで
ぎっしりと積み上がっていて
でかくて、飲み込めね、でかくて、飲み込めね
ごきゅごきゅ喉をいわせ
頑張っている船長の隣で
僕はタウン ....
出来れば見たことのない
鳥に願いたかった
かなわないことを知ってしまう少女は
自分のために泣かないだろう
から
2月は
真摯なまなざしを蹴飛ばして雪 ....
引き篭り。
という代名詞を与えられた青年は、
暗い部屋でインターネットに入り浸りだった。
或る日、青年はチャットで知り合った女性に恋をした。
恋と呼ぶには幼すぎるものだったかもしれない ....
予知夢で捜すよ
山に花見酒
世に生き残れとて
終わりし命
水も飲まず
GAMEに耽って
夕方
肩の痙攣が止まらなくなったら
世界の肉をしゃぶりに行く
丸めた汗臭い服を構わず羽織って
液晶に浸かった神経を
引っこぬいて
ものも言わず ....
私の中に小さな女の子がいて
公園の砂場で
ちぎった花びらをお皿にのせては
ままごとをして
パパとママの会話をひとり話している
私は今近所の主婦達が公園デビューさせる
ベンチに座っていて ....
からっぽの
そしてからっぽであることにためらいをつけて
せかいがぐるんぐるんまわる
かそくどはじゅうぶんについているのに
もっと、もっと!!
とだれかがせかすことによって
ぼくたちはなりた ....
愛しい君の投げた矢が、僕のケツにHit!
悶絶する僕に
君の第一声は
「あなたをねらったわけではありません!」
(って、そのセリフが痛い)
「ごめんなさいね・・・」
( ....
笑うということ を簡単に言葉にしたら
姑息な手を使ったミュージシャンみたいになるから
少なくともそこらへんだけは正直で居たいと想う
にじゅうにち
偶数の話がめぐりめぐって
あわよくば逆転の奇 ....
今生存する事を疑る
皮膚など
無かったんじゃないか
歩行法は
四つ足であったんじゃないか
毛糸を使った治療法は
何を治しているのかワカラナイ
どれだけ汚物にまみれても
それに見 ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます
あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、
が
ふい ....
失ったのは 私の血
それほどに 深い色でなければ
失わずにすんだかもしれないのに
失ったのは 世界の言葉
それほどに 苦しいものなのだから
もういちど 探しに行こう
失ったのは 心 ....
ジェットラグ
ラズベリーブルー
ブルースカイ
スカイブルー
ホノルルルルルル ルール無用
ワイキキキキキキ 危機一髪
ノル
波
高く
空
ヌケて
飛行機雲
今
サーフタイム
....
ダヒテ。
ダヒテの発音は砂のようで
ダヒテの腕はいつもきみどりいろな気がする。
僕の魂は重みにつぶされたりはしない
青梅線を走る送電線に巻き込まれたりしない
そうなったら
....
都合よく
記憶喪失にでもなりたい
いくら泣いたって
所詮
出てくるものは食塩水なんだよ
突然捨てたくなる
五体満足
誰かにかまって欲しいから
夜中に泣きながら
電話してく ....
きみのデイトナ つかんでみせよう
桃のはりは春の体液
めざわりなカーテンが白目に染まり
百合になれそうなんだいっそ
百合になりたいんだ
よんでくれ
ためらう ....
今日は庭に積もった雪に、
カルピスをかけて食べました。
雪のかき氷は、冬の妖精さんの味がしました。
ママは白い着物の袖を振り回して、
「越冬つばめ」をアカペラで熱唱しています。 ....
たあくんが生れてこのかた
ユキちゃんはめっきりむずかしくなりました
もう三歳 なんだけど まだ三歳
父さんとは手をつないで歩こうとしません
母さんにだっこをせがんでは
えんえん 泣いてい ....
レールの上に立ち尽くせば
ただ一人取り残されて
進む道さえ分からずに
もがくだけ体力は奪われていく
小さな幸せを夢見ていた
多くを望みはしなかった
けれどレールの上では誰もが
競うこ ....
はじめのズン類はふたりでした
手をつないでいたから間違いありませんでした
トリとサンサスンスンといいました
なまえをつけたがるのは神さまのわるいクセでした
ふたりのズン類は丘のうえに立 ....
これ以上
あなたにもう 隙間なんてないのに
どの言葉を刺せば あたしのこと 好きになってくれるの
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題の五月は逆さまに
三月は四角にされて
二月の雪を隠してる
一月は耳の穴に吸い込まれ
バレンタインの祭日は ....
5793 5794 5795 5796 5797 5798 5799 5800 5801 5802 5803 5804 5805 5806 5807 5808 5809 5810 5811 5812 5813 5814 5815 5816 5817 5818 5819 5820 5821 5822 5823 5824 5825 5826 5827 5828 5829 5830 5831 5832 5833
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.71sec.